【134】 悲しきマングース
(写真は食肉目マングース科カニクイマングース属ハイイロマングース)
畑の中に うずくまる
マングースの 悲しみは
空の月さえ わからない
インドは デカン高原を
遠く離れて 来たけれど
ここは沖縄 ハブの島
皮をはがれて この姿
マングースの 悲しみを
明日はどなたが 消すのやら
『悲しきマングース』(作詞:前史郎)
前章「【133】 渡瀬庄三郎とヒメインドマングース」は、英名 Small Indian mongoose の直訳である。日本では小型の種に「ヒメ(姫)」と名付ける傾向がある。しかし沖縄では同種を「フイリマングース」と呼ぶことが多い。これは「斑入り」のことだ。カタカナで書かれると意味を掴みにくい。
ヒメインドマングースの学名は、Urva auropunctata で、Urva はマングース属、auropunctata は、金の斑点。いずれもラテン語だ。フイリマングースはラテン語の学名の和訳のようだ。
本章写真のハイイロマングースの英名は、Indian grey mongoose(インド灰色マングース)で、ほぼ直訳だ。なおマングースは、インドでそう呼ばれていただけで、英名には意味も歴史もない。欧州、南北アメリカ、オセアニアには生息していない。
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田中星児が歌う『悲しきマングース』が、「みんなのうた」で流れていたのは1979年12月から1980年1月。奄美大島にヒメインドマングースが放獣された頃だ。この時代は、マングースがハブを襲うと日本中が信じていた。
マングース駆除が始まったのは1990年代。この歌詞の「皮をはがれて この姿」とは、どういう状況を指すのか? それほど毛深くないし、キレイな毛でもないし、毛皮に価値があるとは思えない。誰か知っている人がいたら教えて欲しい。
