【135】 ヤンバルクイナの食べ放題
(写真は焼肉バイキング)
焼き肉バイキングで 食べ放題
食べ放題 ヨ〜レイヒ
フランクフルトは 焼き放題
焼き放題 ウヨレイヒ
ビールは 別料金
『ヨーデル食べ放題』(作詞:リピート山中)
沖縄のマングースは、約百年間で千倍に増えたことは、「【133】 渡瀬庄三郎とヒメインドマングース」で述べた。
肉食動物の生活はけっこうしんどい。獲物は逃げるし、逃げない獲物は栄養分の少ない小型生物だけ。草食動物と違い、肉食動物の個体数はなかなか増えない。むしろ人間に駆逐されて減っていくのが普通だ。
ヤンバルクイナは日本固有種であり、日本唯一の飛べない鳥。けっこう太っていて栄養もありそうだ。警戒心も薄く、マングースにとっての沖縄の百年間は、「ヤンバルクイナ食べ放題」のボーナスステージだったのではないか?
1990年代に渡瀬のウソに気づき、マングースバスターズによって駆逐され、ヤンバルクイナが生き残って一安心、と思っている人も多いだろうが、この百年間で、日本人に気づかれることなく、絶滅した生物もいるのではないか? と私は考えている。
ヤンバルクイナは1970年代後半に目撃情報が寄せられ、捕獲されて新種登録されたのは1981年である。そして1982年に日本の天然記念動物となり、1993年には「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」の「国内希少野生動植物種」に指定された。2006年には、環境省レッドリストで「絶滅危惧IA類(CR)」(絶滅の危険度が最も高いカテゴリー)となった。
発見からわずか十年で絶滅危惧扱い、こんな生物は世界的にも類がない。ヤンバルクイナの仲間の鳥、その他の小型哺乳類、人知れず絶滅した種がいたのではないか? 私がそう思う根拠は、次章以降で説明する。
渡瀬庄三郎を批判すると、「昔の話だから、当時の時代背景を考えれば仕方がない。」とか、「死んだ人を悪く言うのは良くない。」とか言う人が出てくるのは想定の範囲内だが、「死んだ人を攻撃しても本人はノーダメージ」であり、私は同じ過ちを繰り返さぬよう、あえて死人や過去の事例を批判しているのである。
ヤンバルクイナ=70年後の日本人、とならぬことを祈る。
