【139】 ネコは外来種
【このブログの目次はこちら】
(*写真はネコ)
お魚くわえた どらねこ
おっかけて
はだしで かけてく
陽気な サザエさん
『サザエさん』(作詞:林春生)
「【136】 お願い怒っちゃ ヤンバルクイナ」で述べた「猫舌」と同じく、ネコが魚を好むという俗信は、世界中で日本だけ。むしろネコには消化できない毒素があり、魚を食わせるのは危険である。ただしどんな生物だろうと、飢えればなんでも食うことはある。ネコが自らの意思で魚を食うことだってあるかも知れないが、それは緊急避難のような行動だ。
「【138】 タカヘとプケコ」で触れた、絶滅したウェーク島のウェーククイナ。第二次大戦中に占領していた大日本帝国海軍が、兵糧攻めで飢餓に苦しみ、島のクイナを食い尽くした、という説がある。「これでも食いな」って感じだったのか? 知らんけど。
ネコの食い物は、ネズミとトリ。これが世界の常識。
しかもネコは、食わないのに遊びで殺す習性がある。私が子供の頃、妹が縁日でカラーひよこを買ってもらい、縁台で段ボール箱に入れて飼っていた。ところが数日後には野良ネコに虐殺され、大泣きしていたことを覚えている。
ネコは一万年くらい前に、リビアヤマネコを家畜化したエジプトあたりが原産という説が一般的とされているが、ヴァイキングの時代から、船乗りネコ(Ship's cat)として世界中に広がった。船上のネズミを食う益獣だから。大航海時代、太平洋の島々を植民地化していった白人が、ネコも拡散したのだろう。
元々大陸と繋がったことのない島々には、原則として陸上の哺乳類はいない。トリは飛んで来れるが、陸上の哺乳類は大海を泳いで渡っては来ない。飛んできたトリは、天敵がいなくて餌が豊富な島を見つけて定住し、飛ぶ必要がなくなり飛べなくなった。天敵がいないから警戒心も育たない。それらがヤンバルクイナ属であろう。ネコの格好の餌食だ。
ネコは人間が好む見た目をし、仕草をする。これは要するにルッキズムだ。マングースはそれほど可愛くないから駆除、ネコは可愛いから守れ、これは差別である。
ネコは「侵略的外来種ワースト100( IUCN )」に入っている。オーストラリアでは、ネコによって一日に百万羽のトリが殺され、今までに25種の固有種が絶滅させられたそうだ。
ヤンバルクイナ保護のため、マングースは根絶、ただし野ネコは守れ。それは無理筋だろう。ちなみにマングースの別名はネコイタチだ。
