【220】 黒狐と銀狐
(写真はアカギツネの黒変種)
「【152】 ジャパニーズホワイト」で生物の白色化について述べたが、「黒変種(Melanism )」もある。ヒョウ、リス、キツネに発現しやすい。
アカギツネの黒変種で真っ黒なのが Black Fox(黒狐)、そこまで真っ黒ではないのが Silver fox(銀狐)だ。
「【206】 手袋を買いに」では、「親子の銀狐は洞穴から出ました。」とあるので、真っ黒ではない黒変種だと思われる。

平安時代初期に編纂された『續日本紀』では、黒狐(銀狐)が2回、白狐が3回、朝廷へ献上されている。最後のキツネ絡みの出来事は不穏だが、まだ人に化けたりはしていない。
和銅五年 七月壬午
伊賀国献玄狐
和銅五年 九月己巳
伊賀国司阿直敬等所献黒狐
霊亀元年 正月甲申朔
遠江国献白狐
養老五年 正月戊申朔
甲斐国献白狐
天平十二年 春正月戊子朔
飛騨国献白狐白雉
天平十三年 閏三月己巳
難波宮鎮怪 庭中有狐頭断絶而無其身 但毛屎等散落頭傍


次章でついに、人に化けるキツネの登場だ。
