【204】 猫 狸 狢 獾 鼬 貂 獺 鼠
(写真は食肉目イヌ科タヌキ属タイリクタヌキ)
ここまで、さまざまな「イヌとネコの中間のような動物」を紹介してきたが、和名:チャイナ名:英名をまとめてみようと思う。
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狸:貉:Raccoon dog
穴熊 & 狢:貛:Badger
洗熊:浣熊:Raccoon
カコミスル:蓬尾浣熊:Ringtail
山猫:豹貓 :Wildcat
麝香猫:靈貓:Viverridae
パームシベット:椰子貓: Palm civet
ビントロング:熊貍:Asian palm civet
白鼻心:果子貍:Masked palm civet
海狸:河貍:Beaver
沼狸:海貍鼠:Nutria
川獺:水獺:Otter
猟虎:海獺:Sea otter
マーモット:旱獺:Marmot
ウッドチャック:美洲旱獺:Groundhog
シベリアマーモット:蒙古旱獺:Tarbagan marmot
栗鼠:松鼠:Squirrel
天竺鼠:豚鼠:Guinea pig
ハムスター:倉鼠:Hamster
鼯:鼯:Flying squirrel
摸摸具和:白頰鼯鼠:Japanese giant flying squirrel
針鼠:猬:Hedgehog
鼬:鼬:Weasel
貂:日本黄鼬:Japanese marten
ミンク:貂:Mink
管狐:白鼬:Stoat
飯綱:伶鼬:Least weasel
クスクス:袋貂:Cuscus
カンガルー:袋鼠:Kangaroo
ウォンバット:袋熊:Wombat
コアラ:樹袋熊:Koara
山荒:豪豬:Porcupine
スカンク:臭鼬:Skunk
オポッサム:負鼠:Opossum
プレーリードッグ:草原犬鼠:Prairie dog
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貛:アナグマ
鼯:ムササビ
猬:ハリネズミ
こんなマニアックな漢字まで存在しているのは驚きだ。「【059】 うっせえ! うっせえ! うっせえ! うっせえ!」で述べたように、やはり漢字=単語なのだ。そして漢字一文字で表現できる=チャイナ古来から独自にあったもの、裏を返せば二文字以上の複合語は外来品、ということだ。
モグラには一文字の「鼴」があるに、リスには専用字がない。ということはチャイナには元々リスはいなかった、もしくは鼠との違いを認識していなかった、と推察できる。しかし日本語ではネズミとリスは明確に異なる発音だし、西洋言語でも全く違う単語だ。ネズミとリスを同一視するというのはちょっと考えにくい。
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河貍と海貍鼠は、チャイナにはいない外来種なので最近作られた当て字であろう。となると「貍」の正体は、ジャコウネコ系なのか?
いやしかし、ジャコウネコは東南アジアが主な生息地であり、PRC には最南部にしかおらず、昔から知られた動物とは思えない。また森林に棲む樹上性が主であり、旁が「里」なのは奇妙である。
私は、
貍:野良猫
貓:飼い猫 だったのだと思う。
そう考えれば、「【171】 黄狸黑狸得鼠者雄」の謎が解ける。
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ちなみにパンダのチャイナ名は大熊猫。これが何を意味するのかは、自明であろう。
