2026/03/13 桜の蕾が色づく朝 〜職場の空気を読みながら働く日〜
2026/03/13
朝の空気はまだ冷たくて、まだ冬の名残を残している。
白湯を飲みながら手帳を開き、静かな時間の中で、今日の一日をゆっくり整えていく。週末にやらなければならないことも盛りだくさんだ。
次女を送る道すがら、公園の桜の木を見上げた。
まだ固そうな蕾の先が、ほんのりピンク色になっている。
来週には咲くというのが、ようやく本当のことに思えてきた。春は、こうして気づかないうちに少しずつ近づいてくる。
ワンテンポ遅れて入る職場の空気
時短勤務だと、朝の一番最初の空気に間に合わない。
出勤するとすでに何かが起きていた、という日がある。今日もそういう日だった。
何があったかは聞かなくてもなんとなくわかる。
言葉が少ない人同士がやりとりすると、どうしてもすれ違いが起きやすい。
悪意があるわけじゃない。
ただ、言葉が足りないだけ。
それでもギクシャクした空気はじわりと広がって、こちらまで気を遣う。
こういうとき、何かできるわけじゃない。
仲裁するほどの立場でも関係でもないし、首を突っ込んで余計にこじれることもある。
でも正直、そういう日はいつも以上に疲れる。
感情のアンテナが立ちっぱなしで、じわじわと消耗する。時短勤務の気疲れは、仕事の量よりこういうところにある気がしている。
遊びを生み出していく
帰宅して、次女の保育園の連絡帳を読んだ。
チラシを丸めて作ったボールを投げ合う鬼ごっこを、子どもたち自身が生み出したらしい。
「ぴゅーっと飛んでくるボールをヒューンとかわして、しゃがんで逃げ切ったんだよ!」と、嬉しそうに話してくれた。
身振りを交えながら話す様子が、なんとも可愛い。
なんだか、その話を聞いているだけで顔がほぐれた。
長女は吹奏楽体験の最終日。
ホルンとトロンボーンを触ってみたらしい。
吹奏楽の体験は「いろんな楽器できて楽しかった!」だった。管楽器への気持ちが、日を重ねるごとにはっきりしてきているようだった。
春から吹奏楽をやりたいという気持ちは、どうやら本物のようだ。
職場でギクシャクした空気を吸っていた時間と、子どもたちがボールをぴゅーっと投げ合っていた時間が、同じ一日の中にある。
その温度差が、なんとも言えない不思議な気分だった。
小さな日常を重ねていく
保育園の掲示には、3.11についてのお話が書かれていた。先生が震災の写真を見せながら、地震や津波のことを伝えたらしい。
子どもたちは「こわいね」と言いながら話を聞いていたという。
そして、そのあとに生まれたのが、あの鬼ごっこだった。怖い話を聞いたあとでも、子どもたちは遊びを作り、走り回る。子どもたちは、今を真剣に楽しんでいるんだよなと思う。
今夜は、子どもたちの話をもう少しだけゆっくり聞くことにした。ちらしボールの話も、ホルンの話も、うんうんと聞きながら夕飯の唐揚げを口に運んだ。
職場の空気に気を遣う日もあれば、子どもたちの新しい「好き」を聞く日もある。どちらも、暮らしの中にある大切な断片なのだと思う。
気づかないうちに通り過ぎてしまいそうな瞬間はたくさんある。少し時間をとって振り返ってみると、ちゃんと心に残っていることもある。
あなたの一日には、どんな出来事がありましたか?
私は、今日もその小さな出来事を、静かに抱きしめながら過ごしていこうと思う。
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