2025/06/09 知ることの強さと日々の喜び 〜“からだの棚卸し”の日〜
2025/06/09
朝4時の空気は、ひやりとした20度。
曇り空の向こうに、まだ眠っている街の静寂が広がっている。
「今日は走らない!」と言っていた長女が、お弁当を作る私の背中に向かって「ママ〜!やっぱり走る!」と声をかけてくる。
その声には、迷いながらも何かを決めた、小さな意志の強さが込められていた。
子どもの気持ちは、天気のようにくるくると変わる。そんなもんだよなと思いながら、一緒に土手へ向かった。
年に一度の人間ドックの朝。
私も娘も、それぞれのペースで一歩を踏み出していく。
気まぐれな朝ダッシュ
「今日は2〜3本だけ」
気分が乗らないのであろう、長女のそんな言葉に、私は「そんな日もあるよね」と自然に答えていた。
ダッシュの回数を減らして、おしゃべりしながらゆっくり歩いて帰る。走っただけえらい!
そう思えた自分に、少し驚いた。
以前の私なら「せっかく来たのだから」と言って、もう少し頑張らせようとしていたかもしれない。
でも今は、長女の「今日はこれくらい」という気持ちを、そのまま受け止められる。
きっと私も、子どもと一緒に成長しているのだろう。
完璧を求めすぎず、「今日できたこと」を大切にする。
そんな優しさを、子どもたちから教わっているのかもしれない。
人間ドックが教えてくれた「検査の意味」
11時22分、着替えを終えて会計待ち。
「12時00分から飲食可」という文字を見つめながら、ほっと一息ついた。
心配していた骨密度と肺活量。
特に肺活量はいつもギリギリで、毎年ドキドキしていた。でも今年は余裕だった。
「もしかして、朝ダッシュのおかげかも?」
そんな風に思えた瞬間、娘との朝の時間が、私の身体にも優しい変化をもたらしていたのだと気づいた。
実は昨年、検査で気になる点が見つかり、詳しく調べてもらった。自覚症状は全くなかったけれど、治療が必要な状態だということが分かった。
今は定期的な検査通院と服薬を続けている。
あの時、「面倒だな」「怖いな」と思いながらも検査を受けて、本当によかった。もし検査を受けていなかったら、気づかないまま過ごしていたかもしれない。
検査結果が全て「異常なし」だった頃には戻れないかもしれないけれど、ちゃんと知って、備えることで、心はずっと軽くなる。
健康診断や人間ドックは、日々の小さな積み重ねの結果を知る場でもあり、未来の自分を守るための大切な時間でもある。
その意味の深さを身をもって実感している。
胃カメラもCTも、正直言えばやりたくない。
でも、これも未来の自分への優しさなのだと思いたい。
写真のプレゼントから生まれた温かな循環
夕方、封筒に入れて渡した写真が“お菓子”になって返ってきた。
4月から長女と待ち合わせをして一緒に登校している、ご近所の一年生。
連絡先は知らないけれど、毎朝娘と顔を合わせる。
運動会の写真を印刷して、封筒に入れてプレゼントした。そしたら夕方、親御さんと一緒にお菓子を持ってお礼に来てくれたのだ。
気を使わせてしまった申し訳なさと感謝と。
そんな複雑な気持ちもあったけれど、すごく喜んでくれたことがわかったから、渡してよかったとほっとした。
子どもの写真は、何枚あっても嬉しいもの。
同じような場面でも、ポジションが違えば見え方も違う。表情も、一瞬一瞬で変わっていく。
競技中の真剣な顔もいいけれど、案外喜ばれるのは競技待ちの時の表情だった。
カメラの技術はそれほどでもないけれど、その子らしい表情を捉えようとすると、褒めてもらえることが多い。
来年はもっと良い写真を撮ってプレゼントしよう!
そんな風に思えた。ささやかな循環を、感じた一日。
約束の唐揚げパーティー
夕飯は、待ちに待った唐揚げ!
夫の健康診断と私の人間ドックが続けてあったので控えていた、大好きな唐揚げ。
「やっぱりママの唐揚げは美味しい〜」
モリモリと食べる子どもたちの顔を見ていると、自然と笑みがこぼれる。大人の都合で我慢させてしまったけれど、約束通り唐揚げパーティーができて良かった。
食べられること、作れること、そして「美味しい」と言ってもらえること——
その全部が、どれだけ幸せなことかと思い知る。
日常の中の小さな成長を見つめて
「思ったよりできなかったし、疲れた!」と話す長女。
体力測定の結果に、少し悔しさを感じているようだった。
「バケツの稲の中にね、透明のお魚がいたんだよ!」と大興奮で教えてくれる次女。一緒に調べてみると、ホウネンエビという生き物だった。
子どもたちは毎日、小さな発見と小さな挫折を繰り返している。その一つひとつが、彼女たちの成長の糧になっていく。
私自身も、朝ダッシュから人間ドック、写真のプレゼント、唐揚げパーティーまで。
一日の中で、たくさんの小さな選択をしている。
完璧ではなくても、その時その時の気持ちを大切にしながら。子どもたちと一緒に、ゆっくりと成長していけばいい。
日々、向き合う強さ
今日は、私自身の“からだの棚卸し”の日だった。
でも同時に、整えること、伝えること、喜びを分かち合うこと——
そのどれもが、暮らしの健やかさに繋がっている。
見た目の元気さの裏に、そっとしまい込んでいる不安や違和感。
あなたにも、気づかないふりをしている“何か”はありませんか?
身体のメンテナンス、心の休憩、家族とのごはん。
小さな見つめ直しをすることこそ、後々じんわり効いてくるものかもしれません。
「ちゃんと知ること」は怖さもあるけれど、それ以上に、「向き合える」強さにつながるのかもしれませんね。
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今日も最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました!
「何気ない日常の幸せ」に気づくたびに、心はふっと軽くなるもの。無理せず、あなたのペースで大切に過ごしていきましょうね。
では、また!
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