2026/01/16 祝う前夜の静けさ 〜成長は選び方にあらわれる〜
2026/01/16
吐き出す息がかすかに白く、冷えた空気が肺の奥まで洗ってくれるような心地よい朝。
少しだけ春を思わせるやわらかさを見つけた。
時期を間違えたのか、チューリップの鉢から芽が出てきていたのだ。
長女の8才最後の日。
明日は誕生日だけれど、今日という一日が、どこか特別な境目のように感じる。
けれど、いつも通り。
唐揚げをリクエストされる金曜日。
変わっていくということ
金曜日の我が家は、決まって唐揚げの匂いに包まれる。ジュワッという油の音と香ばしい香りが食卓を彩る頃、義両親が訪ねてきてくれた。
義父が釣ったひらめと、誕生日プレゼントを手に。
誕生日プレゼントのリクエストはないかと聞かれて、例年は本のタイトルや欲しいおもちゃを答えていた。
今年も聞かれたのだけど長女は、
「図書カードがいいかな、本がほしいけど決めきれないから」と話していた。だから、今年は図書カードとメッセージカードだった。
明日の予定についても、長女はずっと悩んでいた。
「さて、明日の誕生日は何したい?」
そう聞くと、長女は少し考えてから答えた。
「いちご狩りがいい。でも今は口内炎があって、美味しく食べれないから別の日がいいんだよね。それより、どっかで面白そうなワークショップとかないかな?行きたい。」
その言葉を聞いて、成長したなとしみじみ感じた。
おもちゃや形のある「物」よりも、自分で選べる体験や時間を欲しがっている。
図書カードや現金、体験。
選択肢を、自分の手に残したいというのは、確実に成長の証だった。
祝う気持ちと、見送る気持ちのあいだで
8才が終わる。
それだけのことなのに、少しだけ胸が詰まる。
「おめでとう」の準備をしながら、「早いなぁー」と思っている自分がいる。
子どもに対しても自分に対しても、つい「頑張ること」や「正解を知ること」を求めてしまいがち。
成長は嬉しい。
でも同時に、離していく意識も確かにある。
何かを先回りして守る親から、選ぶ力を信じて見守る親へ。私も成長している。
自分の「好き」を理解し、その過程を「楽しむ」フェーズへ移行すること。長女が求めているのは、自分の心が動く瞬間を味わうという、贅沢で尊い時間なのだ。
その移行期に、今、立っている気がした。
楽しめる人でいてほしい
たくさんの情報が溢れて、すぐに手に入る時代。
知っているだけより、好きを味わえる人。
より楽しんで経験できる人になってほしいと思う。
努力を積み重ねることも大切。その過程を楽しめるかどうかは、もっと大切だと思うのだ。
努力を努力と思わなくなるまで、その瞬間を面白がれたら強い。
ワークショップを選びたいと言った長女の目は、もう「与えられる側」ではなく、「選ぶ側」の目をしていた。
どんな道を選んでもいい。
ただ、楽しめる感覚だけは、手放さずにいてほしい。
何を「楽しむ側」として選んでいますか?
知っているだけで止まっていることってありませんか?
明日、9才になる長女。彼女をもっと信じて、任せて、見守る一年にしていこうと布団の中で誓った。
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