2026/01/30 好きだけでは届かない 〜悔しさから始まる娘の壁〜
2026/01/30
夜中に雪が降ったと聞いたけれど、朝の空は拍子抜けするほど澄んでいた。
窓を開けると、冷たい空気が頬に当たる。昨日までの体調の名残を、冬の光が一気に照らすような朝。
白湯を飲みながら、今日も一日が始まる。
身体はまだ本調子じゃないけれど、昨日よりだいぶ軽い気がする。
休むという選択をして、よかったと思う。
今日は娘たちにとって大事な日だった。
長女は百人一首大会のスタメン決め、ラスト決戦。
次女は楽しみにしていた、小学生との交流会。
帰ってきたら、どんな顔をしているだろう。
そんなことを考えながら、朝の支度を終える。
好きだけでは足りなかった日
昨日の仕事もあったので、帰宅が数分遅れた。
長女が、一足早く帰っていた。
暗いままのリビングに膝を抱えて、ソファに座っている。酷く落ち込んでいるのが、すぐにわかった。
理由は百人一首大会の学年代表のスタメン決め。
「落ちた、ダメだった」とぽつりと言った。
「悔しい、一年前からなりたかったのに…」
その一言が、いつもより重く聞こえた。
長女は百人一首が好きで、休み時間にも練習していたらしい。でも、家ではそんな素振りはなく。
「割と得意」なのをいいことに、前日も「大丈夫でしょ」と、かなり甘く見積もっていた。
本気で取り組んでいた子たちには届かなかった。
全部、本人もわかっていると思う。
負けた。その事実が、長女の胸に刺さっている。
割と何でも器用にこなすから、いいところまで行ける。でも、その「そこそこ」では、今日は足りなかったのだ。
プライドと努力のあいだで
これまでは、ちょっと頑張れば結果が出た。
ピアノも、チアも、百人一首も。
ここ最近、悔しい結果が並んでいる。
「少しだけ」うまくいかなかった。
「ほんのちょっとの差で」選ばれなかった。
「惜しくも」届かなかった。
そのたびに、少しずつ「自分は何が得意なのか」と向き合わされているように見える。
小4を迎えるということは、「割とできる」から「選ばれる」への境目なのかもしれないと思っている。
長女が「私はこれが得意」「これなら負けない」というちょっとしたプライドと向き合う。
そんな一年になる気がしている。
悔しさを、なかったことにしなくていい。
強がらなくていい。
ちゃんと悔しがれる子であってほしいと思う。
それは、努力を選べる人になるための入口だから。
親としても、焦る気持ちはある。
でも、ここで無理に背中を押さなくてもいいとも思っている。
晴れた空の下で待つということ
次女は、小学校の交流会がとても楽しかったらしい。
絵本を読んでもらい、お手玉を教えてもらい、「うますぎ!」と褒められたと誇らしげだった。
ドヤっと笑う次女を見て、長女も少しだけ笑った。
夕飯は唐揚げとキャベツの千切り、きのこスープを並べた。長女の好物で、私なりの励ましのつもり。
今日の敗戦が、明日の努力につながるかどうかは、今はわからない。全ては、彼女次第だ。
こんなことが続いてしまうと、心配にもなる。
でも、ちゃんと立ち止まって、感じている。
それは長女を信じるには十分な事実だと思う。
最近、「悔しい」と思えた出来事がありましたか?
それは、次の一歩の手前にある感情かもしれません。
好きだけでは足りないと気づいたから、努力の意味を知る。その過程を、そばで見守っていたい。
親の私はただ見守ることを選ぶ。
辛抱強く、優しい目で。
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