2026/02/11 迷いながらも選んだ時間 〜お姉ちゃん優先という罪悪感〜
2026/02/11
窓を少し開けると、湿った空気が頬に触れる。
絞り出したような弱い雨。
午後まで降ったりやんだりが続くらしい。
白湯を飲みながら手帳を開く。
今日はずっと前から約束していた次女が友達と遊ぶ日。長女は夫と過ごす。
いつもは長女の友達が来ることが多い。
次女にとって、今日は特別な日なのだと思う。
楽しみなはずなのに、インフルエンザの広がりが頭の隅に引っかかっている。
その小さな不安と願いを抱えたまま、朝の家事を終えた。
集まって、ほどけて、また集まる
室内の遊び場には、弾む声と靴音が響いていた。
次女は友だちを見つけると、パッと笑顔が広がる。
でも、集まって間もなく、お友達の兄弟でインフルエンザ感染が発覚した。
お昼ごはん前に、一旦解散することになった。
仕方ないね、と言いながらも、胸の奥が少し沈む。
解散前に、手作りのクッキーを渡すと、「次女ちゃんが作ったの!?すごーい!美味しそう!」とお友達やママたちが言ってくれた。
次女はふふっと照れながらも、少し誇らしげな顔をしていた。
その後、行ける人だけでランチを済ませ、午後はお友だちの家へ。
「次女ちゃんもうちに来るよね?来てよ!」と熱烈なオファーをもらって、次女は嬉しそうだった。
お菓子とジュースを抱えて再集合。
子どもたちの笑い声は、部屋を明るくしていた。
長女は夫と回転寿司屋さんに行ったらしい。
それぞれが、それぞれの時間を楽しんでいる。
不安と願いの間で
楽しそうな背中を見ながらも、感染の不安は完全には消えない。遊ばせてよかったのか、もっと慎重になるべきだったのか。母としては、すごく揺れる。
これだけ感染している人がいる中で遊んだ。
インフルエンザにかかっても、仕方ないのかもしれない。でも、次女がこんなに嬉しそうにしているのを見ると、やっぱり会わせてあげたかったと思う。
次女が本当に嬉しそうだったのだ。
保育園でいつだって会って遊べるのに、「また遊ぼうね」と何度も手を振る姿に、胸が温かくなる。
いつも次女は、お姉ちゃんの友達と遊ぶことが多い。次女だけの友達と、次女だけの時間を過ごす日が、少ないことに罪悪感みたいなものを持っていたせいもある。
今回は不安よりも願いを優先することにした。
完璧な選択なんてない。できる範囲で気をつけて、あとはその時間を味わう。
それもまた、ひとつの選択なのだ。
今日を肯定するということ
帰宅すると、夫がお風呂を準備してくれていた。
すぐに入って、体を温め、感染予防にもなればいいなと思う。
大急ぎで仕上げたカレーの香りが広がる。
感染のリスクを避けるために会わせないという選択も、もちろんあったのだ。
インフルエンザにならないことを祈るしかない。
でも、今日の次女の笑顔を見られて、良かったと思う。選んだことに、静かにうなずく。
心配はゼロにはならない。
けれど、笑った時間まで消してしまわなくていい。
最近、心配を理由に諦めたことはありますか?
それとも、迷いながらも選んだ時間がありましたか?
どちらも間違いではない。
ただ、その日選んだ自分を責めすぎないこと。
だから私は、今日のたくさんの笑い声を、大切に大切に覚えておくことにした。
雨のち晴れ。
空と同じように、心もゆっくり乾いていけばいい。
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