2026/02/08静かな雪と拍手の音 〜経験が積もるということ〜
2026/02/08
窓の外は白く、音を吸い込むような朝だった。
ベランダから積もった一面の雪を見て、今日一日が簡単ではないことを悟る。どうしようか…。
大雪警報が出ている中での、チアダンス発表会。
いつもなら車で向かうのだけれど、この雪ではいろんな心配が先に出てきてしまう。
バスと電車を乗り継ぐ選択をしたのは、無理をしないためでもあり、ちゃんと気持ちを向けるためでもあったように思う。
バスや電車の窓から見える、白くぼやけた景色。
少しずつ、気持ちが「行く」に定まっていくのがわかった。
本番に立つということ
会場に着いても、雪は降り続いている。
それでも、子どもたちは変わらない顔で集まってくる。
保護者たちは「こんな日に降らなくてもいいのにね」と口々にして、会場に集まるまでの道のりをお互いに労った。
舞台が始まると、次女は笑顔でノーミスで踊りきった。とてもいい笑顔だった。
初めて舞台に立つ小さな子たちも、その小さな体で、立ち位置も振りも崩さず、最後までやり切った姿に胸が熱くなる。
長女もさすがだった。チームの課題になっていた笑顔もキラキラでばっちりだった。
スコーピオンも決まっていたし、ジャンプもかっこよくて。本番はピシッと揃えてくる当たりが、年長者チームの意地なのか、経験値の差なのか。
その集中力と笑顔は、積み重ねてきた時間そのものだった。
結果より先にあったもの
無事に、長女のチームが入賞した。
憧れのお姉さんとは席が隣で、長女は手を取り合って喜んでいた。その二人の笑顔が本当に嬉しそうで、こちらが泣きそうになった。
特にチア歴の長いお姉さんたちが、いつもは割とクールなのに、本当に心から嬉しそうに笑っていた。
これが最後の大会になる子も多い。
だからこそ、その笑顔が忘れられない。
結果はもちろん嬉しい。
それよりも先に、私は感動していた。
ちゃんと積み上げてきた時間を思うと、踊り切ったその瞬間、拍手を止めることができなかった。
準備したものを、本番で出しきる。
緊張やプレッシャーを跳ね除けて、笑顔で踊り切るってすごいことだと思うのだ。
今日を越えていく力
帰宅した頃には、疲労と寒さで体の芯まで冷えていた。夕飯は、次女のリクエストで熱々のおでんに決まった。
湯気と一緒に、今日一日の緊張がほどけていく。
長い一日だった。大変な一日だったけれど、達成感や充実感でいっぱいだった。
積み重ねた時間が輝く瞬間が眩しかった。
憧れのお姉さんともしっかり写真を撮れた上に、ハグまでしてもらった。
あなたには、積み重ねた輝く時間がありましたか?
その時間は、今も支えになっていませんか?
雪の中を、諦めずに辿り着いた舞台。
本番で揃える力。積み重ねた時間が輝く瞬間。
この舞台は、きっと明日の自信になる。
そう静かに思えた、雪の日の終わりだった。
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