2026/02/28 卒園まであと一ヶ月 〜母たちの静かな感慨〜
2026/02/28
2月がもう終わるのかと、窓を開けながら少し驚く。
窓から入る空気が暖かく、少しだけ春めいているように思う。
昨夜は姉妹の間に滑り込んで眠った。
今朝もまだ昨日の疲れが体の端に残っている。
けれど、休日であるという安心感と、温かな白湯が身体にスーッと入る感覚がそれを流してくれる。
休みの日のほうが早く起きてくる長女が、6時36分に「おはよう」と現れた。不思議だね、と笑い合う。
今日は保育園最後の保護者会。
なかなか会えないママ友たちに会えることも嬉しい。どんなお話しがされるのだろうと、少しだけ胸が弾んでいた。
スライドに映った、たくましい姿
保育園の入り口で、仲の良いママ友と絶妙なタイミングで会えた。一緒に近況を話しながら会場に入る。
見知った顔ぶれに会話が弾む。
先生が一通り話した後、スライドショーが始まった。
映し出されたのは、朝の会。
泥団子作り、遊び中のやり取り、お当番の姿。
クッキングの様子、けん玉、コマ回し、大縄跳び。
子どもたちの日常が、次々と映し出される。
最初に映ったのは、大縄跳びで一回も飛べなかった頃の次女だった。縄を前に、体をすくめている。
そして次のカットでは、ぴょんぴょんと跳んでいた。
それだけで、目の奥が熱くなった。
けん玉の場面では、次女がお手本を頼まれていた。
膝の使い方、持ち方を、身振り手振りで一生懸命説明している。
その姿が、画面の中で輝いて見えた。
お友達の間に入って、話し合いをまとめようとする場面も映っていた。喧嘩をせずに遊べるようになっている姿に、母たちが小さくざわめく。
一歳児クラスから一緒だった子たち。
お腹にいる頃から知っている子もいる。
こんなふうに育ってきたことに、今更ながらじんわりとした感慨が波のように来た。
あと一ヶ月、という言葉の重さ
保護者会が終わり、場所を移してママたちと話した。
卒園まであと一ヶ月。
要望があるとすれば「病気も怪我もなく、無事に卒園してほしい」それだけだと誰かが言った。
全員がうなずいていた。
上の子が長女と同級生の数人のママは、もう8年の付き合いになる。次女とも同級生ということは、妊娠時期が重なっていて、お互いが産まれる前から、その子のことを知っているのだ。
下の子も同じクラスになることを喜んでいたし、たくさん悩みを相談し合った。
そのことを思い出すと、この時間がどれほど特別なのかが改めてわかる。
カレーの香りで
保護者会のあとも盛り上がり、ママたちとの話しは尽きなかった。卒園までにできることの相談もした。
親にできることは、案外少ないのかもしれない。
でも、できる限りのお祝いと思い出を子どもたちに差し出したい。ママたちは、そんな共通の気持ちでいた。
帰宅して作ったカレーの香りが、家中に広がる。
ゆっくりと柔らかく染み込んでいく。
子どもたちが「カレーだ!」と声を上げる。
あと一ヶ月で、この日常が少し変わる。
当たり前のように続いてきた毎日が、少しずつ形を変えていく。
寂しいのか、うれしいのか、自分でもよくわからない。たぶん、その両方なのだと思う。
子どもの成長を見守るとき、あなたはどんな気持ちになりますか?
うれしさと寂しさが同時に来る瞬間を、どうやって受け止めていますか?
二月最後の夜を、カレーの香りと一緒に静かに終えた。
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