見出し画像

『お任せします』と言えた日のこと|エピソード第3話

人に任せる勇気を少しだけ持てた話


子どもの様子が変わった時
親として心配になるのは当然のことだと思います。

私もそうでした。

何が起きているんだろう。
大丈夫かな。
どう対応したらいいんだろう。

そんなことを考えていました。

今回、子どもがクラブチームを辞めたことが、
一つのきっかけになっているように感じていました。

そのため私は
学校の先生と、もう一つのチームのコーチに

「最近の変化の背景には、
クラブチームを辞めたことがあると思います」

ということを伝えました。


すると先生やコーチから、
「どのように対応したらいいですか?」
と聞かれました。

その時、私が答えたのは、
「先生やコーチが思うように対応してください」
という言葉でした。


昔の私なら違ったかもしれない

今振り返ると、
昔の私なら違う答えをしていた気がします。

もっと細かく説明したかもしれない。

こうしてほしい。
ああしてほしい。
こんな声かけをしてほしい。

そんなふうにお願いしていたかもしれません。

なぜなら私は、
人に任せることが得意ではなかったからです。

どこかで、

私がちゃんとしなければ。
私が考えなければ。
私が動かなければ。

そう思っていました。


子どもと先生、子どもとコーチの関係

でも今回は、少し違う感覚がありました。

先生と子どもには、
先生と子どもの関係性があります

コーチと子どもには、
コーチと子どもの関係性があります

そこに親の私が入りすぎる必要はないのではないか。

そんなふうに思ったのです。


もちろん、
必要な情報は伝える。
背景も共有する。

でも、

その後どう関わるかは、
先生やコーチが判断すること。

それぞれが子どもと向き合いながら作っていく関係です。

私はそこを信頼してみようと思いました。

これができたのは、
学校の先生(担任)、コーチ(4年ほどのおつきあい)
どちらも20代若い指導者ですが
素敵な方々で、2人の人となりを知っていて
信頼していたということもあります。


信頼とはコントロールしないこと

今回の出来事を通して、
私は信頼について考えるようになりました。

以前の私は、
信頼とは相手に任せることだと思っていました。
でも今は少し違います。

信頼とは、
相手をコントロールしないこと
なのかもしれません。

「こうしてほしい」
「こうあるべき」

を手放して、
相手の判断を尊重すること。

それは決して無関心ではありません。
丸投げでもありません。

必要な情報は伝える。
必要な時には協力する。

でも、
相手の役割まで奪わない。
それが信頼なのだと思いました。


これは、看護師の仕事でも同じです。

情報は渡す。
けど、判断(意思決定)は相手に委ねる。
どんな判断をしても尊重しています。

※(その判断が、命を縮めたり、
しんどくさせる要素があると医療者側が思うなら
もう一度対話する。)

実は人を信頼できるようになっていた

今回のやり取りを振り返って、
一つ気づいたことがあります。

私は先生やコーチを信頼していたんだな、と。

信頼していなければ、
任せることはできません。

どこかで、
「この人たちなら大丈夫」
と思っていたから、

「お任せします」
と言えたのだと思います。

そしてそれは、
相手への信頼だけではありませんでした。

もし何かあれば、
また考えればいい。
必要なら私も動いてフォローすればいい。

そんなふうに思えていたのです。

つまり、
少しずつ自分のことも
信頼できるようになっていたのかもしれません。


一人で抱えなくてもいい

私はこれまで、
何か問題が起きると、
一人で抱え込むことが多かったです。

親だから。
私が何とかしなきゃ。

そう思っていました。

でも子育ては、
親だけでやるものではないのかもしれません。

学校の先生がいる。
コーチがいる。
地域の人がいる。
友達がいる。

たくさんの大人が関わりながら、
子どもは育っていく。

だから、
必要な時には頼っていい。

任せていい。
信じていい。

そんなことを今回教えてもらいました。


人に任せる勇気

私はずっと、
頑張ることが大切だと思っていました。

でも最近は、
頑張ることと同じくらい、

任せることも大切だと思います。

全部自分で抱え込まない。
全部自分で決めない。
全部自分で何とかしようとしない。

相手を信じる。
その人の力を信じる。
その人の経験を邪魔しない。

そして必要な時にはまた協力する。

そんな関係が作れたら、
人とのつながりはもっと楽になるのかもしれません。

今回、
先生やコーチに「お任せします」と伝えられたことは、

子どものこと以上に、
私自身の成長だったような気がしています。

人を信頼すること。
そして人に任せること。

その小さな一歩を踏み出せた出来事でした。


◆エピソード第1話

エピソード第2話



いいなと思ったら応援しよう!

SANACO(さなこ)|心と体を整える看護師・セルフケアコーチ よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!