見出し画像

【アメリカ横断記⑪】ブルースと高架鉄道に揺れる。シカゴ

長ーいルート66の旅も終着点に辿り着きました。

シカゴ です!

ルート66はシカゴが始点で、ロサンゼルスのサンタモニカが終点です。
逆走した僕にとっては、ここシカゴが旅のゴールとなります。

もちろんアメリカ横断の旅、僕はここからさらに東へニューヨークを目指します!
ここまで長かったような、短かったような・・・

シカゴは一言でいうと、
ブルースと風と高架鉄道とピクルスと美術の都市」!
(一言でいえよ)

今回は写真多めです。
ぜひ読んでください!

(※この記事は旅をした2019年の情報をもとに作成されています)


壁画アートが美しい町ポンティアック

シカゴの前に、セントルイスからシカゴへ向かう道中にも楽しいスポットがいくつかあったので紹介します。

イリノイ州、ポンティアック は広々とした町中にレンガ造りの建物が特徴的な美しい街です。

風情がありますねぇ~。
どこを切り取っても絵になります。

こちらは町の中心部にあり、シンボルともなっているリビングストン群裁判所。
荘厳で綺麗です。

特に街を歩いていて目に付くのが、建物の壁面に描かれた美しいアートです。

これらは「ウォールドッグ」というヴィンテージデザインや企業広告を手掛ける壁画職人のグループによって描かれたものです。
綺麗ですねぇ~映えです!

この町には入館無料のルート66殿堂博物館があり、その裏には大きなルート66サインの壁画もありました。

その外にも楽しいアートがいっぱいでこの町は見渡す限りに映えです!



ルート66名物スポットの数々

ここからは、イリノイ州のルート66上で名物となっているランドマークをじゃんじゃか紹介します!

宇宙服の巨人!?

まずはこちら、ジェミニ・ジャイアント

なんと高さは 9.15m!
これが何かと申しますと、お隣にあるレストランの看板の人形です。

ラウンチング・パッド

昔、1960年代頃にはこうしたレストランの看板として巨大な人形を設置しているところが多く、これらは「マフラーマン」と呼ばれ親しまれていたそうです。

しかし現在ではそのほとんどは撤去され、こうして残ったものが古き良き遺構としてルート66の名物となっています。


役目を終えたガソリンスタンド

オデル、ドワイトの町にはそれぞれ、1930年代に建てられたガソリンスタンドが役目を終えた今なお、大切に保存されています。

オデル Standard Oil Gas Station
ドワイト Ambler's Texaco Gas Station

テキサコ社製のガソリンポンプが可愛いですね~。

この一軒家のような外観は、ガソリンスタンド創成期に郊外の住宅地の中で目立たないように配慮された結果、こうしたデザインになったそうです。
なんだか粋ですね。

この2つは歴史的に価値のあるものとして、アメリカの国家歴史登録財に登録されています。


スターのマネキンがたくさん!

1956年に開業した Polk-A-Dot Drive-In は、昔ならではのドライブインレストランで、店の外にはオールディーズのスター達のマネキンが並んでいます。

誰だか分かりますか?
エルヴィス・プレスリー
スーパーマン
「ブルース・ブラザーズ」のジェイクとココリコ田中

さて、シカゴと言えば シカゴ・ブルース
そしてブルースを題材として全世界で大ヒットしたコメディ映画が、「ブルース・ブラザーズ」です!

ブルース・ブラザースは全編に渡ってシカゴで撮影されており、そのロケ地にも行ってきたので映画の説明と合わせてご紹介します!


映画の舞台となった刑務所

1980年公開、アメリカの映画「ブルース・ブラザーズ」は、刑務所を出所した不良ジェイクと義兄弟のエルウッドが、ブルースバンドを結成し金儲けをして、お世話になった孤児院を閉鎖から救うというストーリーです。

カーチェイスあり、爆破ありのドタバタコメディの中で、豪華ミュージシャンと共演して歌うシーンがミュージカルのように挿入されており、この映画の大ヒットによりブルースやR&Bが再評価されることとなりました。

この映画の冒頭、ジェイクが出所し二人が再開するシーンで登場する刑務所が、シカゴ近郊にある オールド・ジュリエット刑務所 です。

その出所シーンがこちら、

まさにこの場所がこちら!

1858年から2002年まで144年間に渡り使用されていたこちらの刑務所ですが、閉鎖後は映画作品のロケ地として親しまれるようになりました。

「ブルース・ブラザーズ」の他、ドラマ「プリズン・ブレイク」ではがっつりこの刑務所が舞台となっていて、スリリングな脱獄劇が繰り広げられます。(めっちゃおもろいです)

普段は内部見学ツアーをやっているのですが、あいにく訪れた日がお休みだったため中に入ることができませんでした。


大都会シカゴ

シカゴ都心部へやってきました!
空を突き刺す高層ビル群!摩天楼!
圧巻です!

シカゴは、ミシガン湖から強い風が吹きつけることから「風の街」(Windy City )と呼ばれています。
風に吹かれるように旅をしてきた僕。シカゴでも観光地を巡ってきましたのでご紹介します!


シカゴ名物!高架鉄道

シカゴの都心部には通称 "L" と呼ばれる鉄道が走っています。
ダウンタウンの中心地を環状線で結び、そこから郊外へと鉄道路線が敷かれています。

その特徴はなんといっても、ループと称される環状線がすべて高架鉄道であること!

ビルとビルの間を縫うように走る高架上の電車!
ガタガタと音を立てながら走るその光景はシカゴならではです。

実際に乗ってみました!

ビルを突っ切る景色にテンションが上がります!

駅ももちろん高架上
四方向へ交差するポイントも高架上

この高架の環状線 "L" は東西に500m、南北に900mにも及び、そのすべてが高架化されていることに驚きです。

シカゴが舞台の映画ではこの高架鉄道がよく登場し、特に高架下でカーチェイスが繰り広げられるのはアクション映画の定番ですね!

映画「ブルース・ブラザーズ」でもこの高架下でカーチェイスをするシーンがあります。
ありえない数のパトカーに追われる主人公。ド派手なクラッシュ!
まさに抱腹絶倒のドタバタコメディです!



高層ビルからせり出す恐怖の展望デッキ

シカゴにある ウィリス・タワー は高さなんと442m!110階建ての超高層ビルです。
これはシカゴで最も高く、アメリカでも2番目の高さを誇るそうです!

その103階、スカイデッキと呼ばれる展望台には ザ・レッジ という展望デッキがあるのですが、これがなんとビルの外に飛び出しており、床も透明です。

僕は風邪もひかないような馬鹿なので高いところは大好きなのですが、これにはさすがの僕も足がすくみました。

それでもここから見える大都会シカゴのパノラマは絶景です!



シカゴスタイル・ホットドッグ

シカゴで親しまれているご当地料理が、ホットドッグ。
そのスタイルは、でっかいピクルスを乗せて、ケチャップを使わないこと

これが美味いのなんの!
アメリカ横断の旅で食べたどの料理より感動しました!
ケチャップなくともピクルスの甘さが効いており、みずみずしいピクルスと野菜の食感がたまりません!

シカゴホットドッグの有名店です!

実は現地に着くまでホットドッグがシカゴの名物だと知らなかったのですが、お土産屋に行くとやたらと「No Ketchup !」や、「This is Chicago Style」とそのスタイルを誇示するグッズが売られていたので、なんぞやと思い調べてこのお店に辿り着きました。

シカゴも劇推しのホットドッグ!最高でした!


シカゴ美術館

アートなど興味もない僕ですが、あまりにも有名な美術館だと言うことで、ちょっと背伸びをして入ってみました。
素人でも知っている絵や画家の名前が盛りだくさんです!

ルノワール
サルバドール・ダリ ち〇こやん
パブロ・ピカソ ち〇こやん

この美術館の絵画作品の中でもひとつのハイライトとなっているのが パブロ・ピカソ の「老いたギター弾き」という作品です。

これはピカソの「青の時代」と呼ばれる時期の作品だそうです。

この時期のピカソは親友の自殺により深刻なうつ病に陥っており、作品のテーマは死や孤独など悲劇的なものが多く、その色彩は冷たい青を基調としたモノクロームが特徴です。

魂の抜けたような老人が手にしているギターだけは、鮮やかな茶色で描かれており、彼の中でギターだけが希望の光なのではないでしょうか。

まるで、悪魔に魂を売った ロバート・ジョンソン のように・・・


シカゴ・ブルースのあれこれ

悪魔に魂を売ったブルースマン

十字路で悪魔に魂を売り渡し、引き換えにギターの演奏技術を授かった

これがかの有名な、ロバート・ジョンソン の「クロスロード伝説」である。

1930年代、彼はギター1本でブルースを弾き語りして出身のミシシッピ州からシカゴまで渡り歩きました。

彼はギターは苦手だったにも関わらずあまりにも短期間で腕前が上達したらしく、そのギターを聞いた聴衆はその巧みな演奏技術に驚き、上記の伝説が広まったと言われています。

【66's Music㊽】Crossroad / Robert Johnson

I went to the crossroad, fell down on my knees.
Asked the Lord above, “Have mercy, save poor Bob if you please"
私は十字路へ行き、ひざまずいた。
天主に乞うた、「どうかご慈悲を、この哀れなボブをお救いください」と

1936年に録音されたこの曲は、十字路でヒッチハイクを試みた旅人を歌ったものと考えられますが、上記のクロスロード伝説を想起せずにはいられません。

【66's Music㊾】Me and the Devil Blues / Robert Johnson

Me and the Devil, was walkin' side by side.
And I'm goin' to beat my woman until I get satisfied.
私と悪魔は並んで歩いていた。
そして私は彼女を満足いくまでやっつけるつもりです。

もはや悪魔に取り憑かれていたのかもしれません。

彼は 27歳 という若さでこの世を去りました。
死因は明らかになっていません。

偉大なロッカーは、27歳 で死んでしまう・・・
ストーンズのブライアン・ジョーンズや、ドアーズのジム・モリスン。
ジャニス・ジョプリンにジミ・ヘンドリクス。
そしてニルヴァーナのカート・コバーン。

彼らはみな、十字路で悪魔に魂を売り渡してしまったため、若くして悪魔に命を奪われてしまった・・・

ピカソの「老いたギター弾き」の絵画を見ていると、そんな伝説に思いを馳せてしまいました。
ひょっとするとこの老人が悪魔なのかも・・・


シカゴで愛されるブルースの古典

【66's Music㊿】Sweet Home Chicago / Robert Johnson

「愛する故郷シカゴに帰ろう」と歌われるロバート・ジョンソンのこの曲は、シカゴで最も愛されているブルースのスタンダード・ナンバーです。

ダウンタウンにある数あるブルースクラブでも、毎回といっていいほどこの曲がセットリストに入っており、セッションをしてはお客さんも大合唱となるそうです。

先ほど紹介した映画「ブルース・ブラザーズ」でも、この曲を演奏するシーンが登場します。

ロバート・ジョンソンは偉大なデルタ・ブルースの第一人者として、後世のブルースやロックに与えた影響はすさまじく、この曲を含め多くのミュージシャンが自身の作品で彼の曲をカバーしています。

特に彼を敬愛する エリック・クラプトン は自身のバンド、クリーム で Crossroad をカバーしており、これがまたイントロのギターリフからごりごりのロックンロールでかっこいいのです!
(クラプトンについては「アメリカ横断記⑫」もどうぞ)

【66's Music 51】Crossroad / Cream



シカゴ・ブルース・フェスティバル

シカゴの都心部、ミシガン湖の沿岸にある都市公園ミレニアム・パークで毎年6月に3日間開催されるのが、シカゴ・ブルース・フェスティバル です。

1984年にシカゴブルースの父、マディ・ウォーターズの死を追悼して始まったこのイベントは、アメリカ最大のブルースの祭典であり、なんと参加費は無料の大型フェスです!

特に日程を合わせた訳ではないのですが、シカゴに着くのが開催期間中だったので僕も見に行ってきました!
なんせ無料なんで!

座席に座ったり、芝生に寝転んだり、皆思い思いの形でブルースを楽しんでいます。
あぁ楽しいなぁこの街・・・

大都会シカゴ!
高層ビルの摩天楼とガタガタ揺れる高架鉄道。
心地よいブルースの風に漂うピクルスの甘い香り。
最高に楽しい街でした!

さて、今回はブルースについて語りましたが、次回はがっつりロックを取り扱いたいと思います!

訪れたのは、「ロックの殿堂ミュージアム」!
そして地図でたまたま見つけた「ロックヘブン」という名の田舎町!?

お楽しみに!

⇒次回


いいなと思ったら応援しよう!