悔しい時に笑ってしまった中学生の私が、後で気づいたこと。
先日、今回のワールドカップに絡めたイブラヒモヴィッチの言葉を紹介する記事を書きました。
その記事を書きながら、自分が学生時代にサッカー部所属だった頃のほろ苦い思い出が、ふと脳裏をよぎりました。
今日はそのことを書こうと思います。
自分は中学生時代の3年間、サッカー部でした。
で、部活動の集大成となる、3年生の時の最後の大会(当時は「中体連」と呼ばれていましたが、今でもあるのでしょうか・・?)で、「この試合に勝ったら、次は県大会」という大事な試合で、私もサイドバックで出場したんですが、最終的にうちのチームは負けてしまいました。
サッカーに関し、私が住んでいた市には、以前からダントツで強い中学校が一つあり、うちのチームは市内で2番目か3番目に強いチームだったんですが、結果的に、今回、その一番強いチームと県大会を賭けて対戦し、負けました。
問題はここからです(笑)
県大会まであと一歩、そして、負けたら、ここで自分たちの中学生としての試合は完全に終了してしまう、という大事な試合で負けてしまったことで、そりゃあもう、「悔しい」以外のなにものでもありません。
試合終了後、うちのチームのおそらく半数以上の選手が泣いていました。
もちろん、私も涙が溢れ出そうになりました。
が、、、私は「男は人前で泣くもんじゃない」という考え方を持っていました。
特に親からそういう教育を受けた記憶もないのですが、少なくとも、うちの父が泣いているところは見たことがありませんし、私自身、自然と、小学生になった時には既に「人前で泣くもんじゃない」という考え方に支配されていたのです。(ちなみに、父とは反対に、母はよく泣く人でしたw)
で、上記のとおり、試合に負けて、チームメイトたちが泣いている姿を見て、私も泣こうと思えばすぐにでも泣けたのですが、「こういう時こそ、自分は気丈に振る舞わなくては」という思いが勝り、私は、「負けてしまったけど、全力でやったんだし、仕方ないじゃん」という感じで、敢えて「笑顔」でいたのです。
もちろん、めちゃくちゃ無理した「笑顔」だったと思いますが(苦笑)、、けど、そこには、同僚たちを「励ましたい」、という思いもありました。
しかし、その日以降、どうも、チームメンバーたちの様子が変なのです。
全員が全員ではありませんが、一部のメンバーが、私のことを避けるというか、どうも、私に対する接し方が明らかに冷たくなったのです。
後日、誰に聞いたかはもう忘れてしまいましたが、要は、チームメンバーの誰かが、「(大事な試合で負けてしまった)あの場面で、よくJoyはヘラヘラと笑っていられたな」というようなことを吹聴して回っていたようなのです。
私からすれば「勘違いも甚だしい。人の気も知らんくせに」という思いでしたが、上記の最後の試合を以って、我々3年生は部活動も引退しており、チームメンバーたちと、無理に行動を共にする必要もないため、多くの同学年のメンバー(サッカー部員)とは、それっきり疎遠になりました。
今でこそ、男であっても、人前で”ギャン泣き”するのは当たり前?の時代になりましたので、私のように「男が人前で泣くもんじゃない」などという古臭い考え方は絶滅危惧種になったと思います(苦笑)
そんな私自身も、一度だけ、今から7年前に、15年飼った愛犬が虹の橋を渡った際、妻だけでなく息子もいる前で、号泣してしまったことがありますし、昔に比べると、泣きたいのを無理に我慢する必要はない、という考え方に多少傾いてきている気がします。
私がこの記事でお伝えしたかったことは、「人前で泣くことの是非」ということでは全くなく、「みんなが泣いているから、自分だけでも気丈でいなければ、という理由で笑顔でいたことが、周囲(同僚たち)に対して、完全に逆効果になってしまったこと」です。
ああいう場面で本当に求められていたのは、「強がる笑顔」ではなく、一緒に悔しがってくれる「同じ温度」だったんだろう、と今はそう思います。
部下やメンバーが落ち込んでいたり、悔しがっていたりする場面で、上に立つ者が変に「気丈」に振る舞うと、それは「冷静で頼れるリーダー」として映るよりも、「この人、こっちの気持ちわかってないな」と、逆に距離を置かれてしまうことも、もしかしたらあるのかもしれません。
少なくとも、あの中学時代の自分がそうだったように、本人は「しっかりしなきゃ」という、ある意味、誠実な思いでやっているつもりでも、周囲からは「共感性が低い人」というレッテルを貼られてしまう危険性は、十分にあるように思います。
自分にとって正しいと思える振る舞いに固執することよりも、その場にふさわしい振る舞いをすることの方が、よほど人の心を動かすものなんだと思います。
もっとも、とうとう還暦も見えてきた今になっても、私はいまだに「人前で”無理に”笑う」癖がなかなか抜けません(苦笑)
人間、そう簡単には変われないものですね。。。
それでも、せめて頭の片隅に「今、本当に求められているのは”強がり”か、”共感”か」と自問する余地を持てるようになっただけでも、少しは成長したのかなと、自分を慰めている今日この頃です(苦笑)
追伸:
私は努めて人前では泣かないようにしていますが、一人の時はよく泣いてます(苦笑)
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