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今日の「リーダーの言葉」: ズラタン・イブラヒモヴィッチ

今回は「今日の『リーダーの言葉』」シリーズの第2弾です。

ちなみに、前回の第1弾はこちら。


さて、ワールドカップ北中米大会決勝トーナメントのブラジル戦、健闘虚しく、残念ながら日本は負けてしまいました。

実際には、スコア以上の実力差があったな、というのが正直な印象ですが、でも、確実に世界のトップレベルに向けて戦えるようになってきていると思いますし、兎にも角にも選手の皆さん、そして選手をサポートしてきた方々には本当にお疲れさまでした、と言いたいです。大いに感動させてもらいました。

実は当方、学生時代、サッカー部だったので、サッカー観戦する時は、どうしても自分がサッカーをやっていた頃の自分自身に重ねて観てしまいます。

特に私の場合、サイドバックでしたので、自分が相手にボールを奪われてしまったことがきっかけて負けてしまった試合もありましたし、オンゴールをしてしまったこともあります。

ですので、今回のブラジル戦で田中碧選手が負ったであろう心の傷がどれほど大きなものかは、ある程度分かるつもりです。

田中選手には是非4年後、見返してほしいと思ってますし、彼ならきっと見返してくれると思っています。


そんな中、我が日本にとって、サッカー界のレジェンド中のレジェンドから、とても嬉しいコメントがあったようです。

それがこちらの記事です。

イブラヒモヴィッチといえば、195cmの体格を活かした強烈無比なシュートや、一方で、それだけ長身でありながらも曲芸のような凄すぎるシュートを量産し、現在はACミランでシニアアドバイザーを務める偉大なストライカーですが、そんな彼が、今回ブラジル戦に敗退した日本に対して、こんなメッセージをくれたようです。
(彼のメッセージの一部抜粋)

「もう言葉が出ない。本当に悔しい。だけど、日本は自分たちの力を世界に見せつけた。きょうの日本に、ブラジルを怖がっている選手なんて1人もいなかった。歴史上、最も偉大なサッカー大国の一つを相手に『俺たちは絶対にやれる』って信じて戦うチームがそこにはあったんだ」

「世間は『日本が負けた』ってことしか覚えないかもしれない。でも、僕は彼らがブラジルとガチンコで互角に渡り合ったことをずっと覚えている。もしこのメンバーがバラバラにならず、今日の経験を糧にして自分たちを信じ続けられたら、もっともっと強くなれるはず。この世代には、何かタイトルを取ってもらいたい。だって、こんな素晴らしい世代、そうめったに出てくるもんじゃない。規律があって、実力があって、それでいて謙虚だ。その上、世界のトップと対等に戦えるメンタリティまであることを、きょう証明してみせた。この要素がそろったチームは、敵に回したら一番恐ろしい」

「みんな、悔し涙を流してスタジアムを去るだろう。勝負師なら当然。だけど、朝起きたときには、自分たちを大いに誇りに思ってほしい。きょうは、ただブラジルと試合をしただけじゃない。世界中のサッカーファンから、最高の尊敬を勝ち取ったんだからね」

中日スポーツ

これほど嬉しい言葉はあるでしょうか?

しかも、発言主は、サッカー選手なら誰もが憧れるであろう偉大なるレジェンドです。

くわえて素晴らしいのは、(上記には抜粋しませんでしたが)彼は、単に上記のような激励だけをしただけではなく、今後に向けて、ちゃんと日本チームの攻撃陣に対する苦言(課題)も呈するという、さりげないスパイスも入れているのです。

全体としては短い文章(コメント)なのに、これだけ相手を鼓舞できるエッセンスを凝縮した形でコメントができるイブラヒモヴィッチは、見事としか言いようがありません。


イブラヒモヴィッチといえば、間違いなく「ビッグマウス」としても知られる人物だと思いますが、少なくとも彼の強烈なビッグマウスは、その裏にある「圧倒的な責任感」と「仲間への深い愛情」があってこそのビッグマウスであり、だからこそ、あれだけのビッグマウスでも多くの選手に慕われているのだと思います。

今回の彼のコメントには、あらためて「これぞまさに、『リーダーの言葉』だな」、と唸らされました。

思えば、人を鼓舞する言葉というのは、ただ褒めるだけでは薄っぺらくなるし、かといって課題ばかり並べても心は折れてしまいます。

イブラヒモヴィッチのコメントが胸を打つのは、まず全力で称え、誇りを認め、そのうえでさりげなく次への宿題を残す、という「愛のある順番」を間違えていないからなのでしょう。

そういえば、私も人事屋の端くれとして、日々、部下をはじめとした会社のメンバーの皆さんに対して「フィードバック」なるものを口にしています。

ただ、こうしてイブラヒモヴィッチの言葉を読み返してみると、自分がこれまで発してきた言葉の何と説教くさく、そして何と余韻のないことか……と、正直、赤面する思いです(苦笑)

彼のように、短い言葉の中に敬意と課題を同居させる技術は、一朝一夕には身につかないのでしょうが、せめて「まず誇りを認める」ところだけでも、明日からの自分に取り入れてみようと思います。

56歳にもなって、今回の日本のサッカー選手たちの年齢の倍近くも生きてきた人事屋が、選手である若者たちの戦いぶりと、それを称える44歳の偉大なレジェンドの言葉から、リーダーシップの本質を学び直す。

何とも締まらない話ですが、これもまた、反面教師おじさんの日常、ということでご容赦ください(笑)



■参考記事


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