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atelieryonaka
【最低二万里】二万里先の棺まで
「二万里って何キロ?」
「現代日本だと一里が約4キロですね。中国だと500メートルらしいっすけど」
中国の事情は知らないが、日本では元々「人間が1時間で歩ける距離」を示していた。つまり本来は「お前が一里と言うならそれが一里なんだろう、お前にとってはな」が通用する尺度であった訳だ。統一したのは天下と同じで豊臣秀吉。
「トータル二万時間で歩く距離……」
24時間ぶっ通しで歩いても833日、2年と3ヶ月近くかかる。1日1時間ずつなら約55年、半世紀を軽く超える計算だ。
「え、8万キロとしてもそれってどれくらい?」「確か地球2周分くらい」
部室のロッカーから出てきた、真弓先輩が去年の古典の授業で作った短歌。テーマは毎年恒例のラブレター。興味津々だった、真弓先輩の彼氏である高橋先輩は困惑気味だけど、貴方は自力で理解しないと駄目でしょ。
『二万里も 貴方とならば たまゆらの 旅路も楽し ネモの島まで』
ラブレターってかプロポーズじゃん。
こちら参加させて頂きました。(本文410字)
前作の続きっぽくなってる〜
