なぜFNSのM!LK×宝塚コラボは「奇跡」だったのか【本編(パフォーマンス編)】
※こちらはThreadsで記載したものの加筆修正版です。
※もともとのThreadsはこちらから
※こちらは、【プロローグ編】と【本編(ビジュアル編)】を読んでいただかないとわかりづらいと思います。
※また、もともとのThreadsで大いなる勘違いをしていたので、大幅に書き直しています。
「なぜ今回のFNS歌謡祭のM!LK×タカラヅカコラボが素晴らしかったのか(本編・パフォーマンス編)」へいきたいと思います。
さすがにこれでこの話は締めます。
「好きすぎて滅!」は、もはや曲自体は「説明不要」といった感じで、うちでも5歳児が「めつ!めつ!!」言いながら裸で走ってます。家では走るな。服を着ろ。
「好き滅」は台詞パートがかなり特徴的で、ここが今回どのような「分担」になっていたかについて、M!LK側とタカラヅカ側に相当な智略を感じたので書いてもいいですか。
まず、冒頭の「好きですよ、あなた」という、永久輝せあさんのセリフから。
これは、わたしはThreadsを書いているときに、柔ちゃんのセリフを奪ったのかな、と思っていたのですが、全くの勘違いでしたね💦
ここは、完全に今回のコラボのために、「付け足された」部分でした。
つまり、永久輝せあさんのセリフ部分だけ純粋に多く足されている状態でした。大変失礼しました。訂正してお詫び申し上げます
ここは、はやちゃんのセリフ「ごめん、もう我慢できねぇ」に続いて永久輝せあさんのセリフが来ていることがポイントで、冒頭に双方のトップスターがセリフを言っている、という構図になっていたんですね…。
余談ですが、今回のコラボ相手の「花組」というのはタカラヅカ5組の中でも「112年前にはじめにできた」組のうちの1つで、特に「王道っぽい」人が配属されるとされています。
各組のトップスターが並んで口上するときも、必ず花組のトップスターから話す、という暗黙のルールがあり、タカラヅカの中でもさらに花組のトップスターは重圧があると思います。
常々M!LKを各組のトップスターと絡めて話している私ですが、それをもってしても花組っぽいな、と思っているはやちゃんと双璧をなすことに違和感がないのが、また奇跡的だったなと思っています。
そして、例の「好きですよ、あなた」というセリフ!
これはヅカの名作「マジシャンの憂鬱」の台詞なので、文脈がわかっているヅカファンは当然沸くし、知らない人にも決め台詞をヅカに変換したらそうなるのね!とわかりやすい盛り上がりポイントを作った訳です。
絶対バズると見越していたと思います。
ほんと何回見てもかっこよすぎる…。絶対にカメラ越しに腰砕けにしてやるという気概のこもった、目線と台詞…。ありがとうございます…。
この台詞をパートを作ってくれたことに、まず感謝です。
ただ、M!LK側の本当のすごさは、この後だと思っていて。
今回のコラボで、わたしはずっと舜ちゃんの立ち回りが天才的だったと思っています。
この後の台詞パート「夢じゃないって、証明、して?」をどう持ってくるかなと、初見の時はドキドキしながら見ていました。
もしかして、ジェンヌさんに譲る?と思ったら、ここはそのまま舜ちゃん。
舜ちゃんもこのパートで結構アドリブ入れてくるし、Mステの時とかかわいさ全開だったし、今回もやるのかな、と思っていたら、超かっこよく、でも「ヅカに引きずられることのない男らしさで」、「夢じゃないって、証明、して?」と言ったじゃないですか!!!!
うわーーーー!!天才!!!ってなりました。
ヅカって、「様式美」の世界なんですね。
女性が男性を演じるという、どう考えても「無理がある」前提なので、ありとあらゆることに「こう見せたら男らしくかっこよく見える」という「型」や「伝統」がたくさんあり、それを守ることで「男らしさ」を見せる。これを完全に習得するのに「男役10年」という言葉があるくらい、長い年月をかけて修行している人たちなんですよ。
見たことにない方にちょっと説明が難しいんですが、例えば「椅子に座って足を組む」という芝居があった場合、組む足を一度蹴り上げてから組むことで男性らしさを表す、といった細かい制約があります。やってみてください。男っぽくなるので。
そういう様式美をまとった特殊にかっこつけているジェンヌさんの横で、いつものかわいい舜ちゃんを「やらない」し、逆に「過度に男らしくもしない」、でもちゃんと「にこっ」として舜ちゃんらしさを出す、絶妙なバランスで天才過ぎました。
そのあとの歌はかなり細かくM!LKとジェンヌさんが入れ替わり歌っていて、よかったですよね…。
ジェンヌさん側は、M!LKの歌を本家と歌うという「土俵を借りる」形なので、基本はトップスターが歌いつつも、ちゃんと下級生にも歌パートがあり、見せ場を作ってくださってヅカヲタとしては大変ありがたかったです。
(今までのコラボでは、下級生は歌わないこともありましたし、大劇場でも下級生に歌唱パートがないこともあるんです。)
そして、バチバチのウィンクを浴びれて幸せ!!
あれ、大劇場だと生で見られるんですよ!!オペラグラス越しに何度心臓を撃ち抜かれたことか。
Threadsでは勘違いしていた「え?好き」はこの後でしたね。
本来の台詞パートは、冒頭の「ごめん、もう我慢できねぇ」から始まり、「夢じゃないって、証明、して?(舜ちゃん)」「え?好き(柔ちゃん)」「離さない(仁人くん)」「守るから(だいちゃん)」と公平に5人全員にあり、この中のどれをタカラヅカ側に「譲る」か、と言ったら、やっぱりキラーパートの「え?好き」になったのかなと思います。
ちょうど台詞パートとしても歌としても真ん中あたりですしね💦
わたしはヅカヲタでもあり、み!るきーずでもあるので、柔ちゃんファンの心情も慮ってしまってここはちょっと感情が複雑でしたが、ここは「コラボ」として、お互いにおいしくなるように、話題になるように大人として仕組んだ結果かな、と冷静に思います。
そして、ラップパートは全部M!LK。これもよかった・・・!正直、あんまりジェンヌさんがやっていないジャンルが「ラップ」なので!笑
これは単純に想像がつくと思うんですが、客層的にも、彼女たちがラップすることは求められていないですし・・・。
間奏のダンスパートもほんとに良かったですよね。柔ちゃんの決めが、ほんとに儚げな美で最高でしたし、ジェンヌさんは戦隊ものだったwww
タカラジェンヌという女性側が強気で、男性のM!LKが儚い美って、冷静に考えてすごいですよね。M!LKじゃなきゃできない。
そして、「どんな君も見逃さない~」からの、2人1組になってどんどん出てくるパート。あれも曽野くんが天才的でした。
ここまでずっとはやちゃんがトップスターの永久輝さんの横にいて、それも天才的な並びだったのですが、(はやちゃんはM!LKのいわばトップスター。ずっとバチバチにかっこよかった)このパートだけは曽野くんと永久輝さんとペアでした。
ヅカではこういう「下剋上」がないので、ヅカヲタベースの私は勝手に緊張したんですが、(末っ子の舜ちゃんがトップスターと張り合って並ぶ!)本当にかっこよかったし、かといって主張しすぎず一歩も引かず、さすがに良すぎる・・・と舜ちゃんに拍手。
舜ちゃん、まずは宙組配属とかどうかな。高身長なイケメンがそろってるよ。
そして、サビの「80億分の1の奇跡~」は仁人君始まりで、めっちゃくちゃうまい!!いつ聞いても惚れ惚れしますね。散々各所でも言われていますがこのすぐ後の「花も鳥も風も月も」をジェンヌさん側が歌ったのは本当に良かったですよね・・・。特に今回は「花」組コラボですし、「ニンに合った」割り振りに見えて天才的でした。
舜ちゃんの立ち振る舞いを褒めていながら申し訳ないんですが、最終的に今回M!LKが過度にタカラヅカ側に引っ張られなかったことの功労者は、多分にだいちゃんのおかげだと思います。
今回、M!LKは、タカラヅカとのコラボということもあって、いつもより「バチッと決める」感じでお遊びがない感じのパフォーマンスだったので、だいちゃんのキャンディボイスがあるが故に、過度に「いつもよりかっこよくなりすぎ」たり「男らしくしすぎたり」と言う方向にいかず、M!LKが「ちゃんとアイドル」でした。
だいちゃんのキャンディボイスはM!LKにとって本当に天の配分だと思います。
もうここまで長くなったら蛇足的にお付き合いください。
ヅカヲタではない方にはわかりづらい話で大変申し訳ないのですが。
今回、フォロワーさんとお話していて本当に不思議だなと思ったのが、M!LKの各メンバーのメンカラって、不思議とタカラヅカの組の色とリンクしているんですよ。
ピンクのはやちゃんは王道の花組っぽい。
仁人君はみんな文句なしで月組(組カラー黄色)。
元気なだいちゃんは、体育会系の星組で違和感なし(組カラーは青)。
柔ちゃんと舜ちゃんのカラーは組カラーにないのですが、不思議と柔ちゃんが雪組で、舜ちゃんが宙組なのは違和感がないんです。
こういうことがあると、また延々と考え込んでしまうのが私なので、いつかまた話し出したら聞いてください。
ああ、書いている最中ずっと幸せだった!!
おしまい!
本当に長らくお付き合いありがとうございました。
