覚書英文法:マルクス「商品は共同体の境界で発生する」論を軽動詞で示してみる。
マルクス 商品の発生 『資本論』を軽動詞で示してみる。
──give→)(←give──
──take←)(→take──
──give→)(→take─→搾取・資本化

商品の発生は共同体間ではじまる。
The exchange of commodities, therefore, first begins on the boundaries of such communities, at their points of contact with other similar communities, or with members of the latter. So soon, however, as products once become commodities in the external relations of a community, they also, by reaction, become so in its internal intercourse. ──Marx, Capital.I.II.7 (原文はドイツ語)
商品交換は、それ故、最初、そのような共同体と共同体の境界で、共同体が他の類似した共同体、または成員と接触する地点ではじまる。しかしながら、すぐに生産物がひとたび共同体の対外的な関わりのなかで商品になるや、それらの生産物は反作用的に、共同体内部の交渉においてもまた、商品となるのである。(商品交換は、それ故、共同体の果てるところで、共同体が他の共同体またはその成員と接触するところで、はじまる。しかし、物がひとたび対外的共同生活で商品になれば、それは反作用的に内部的共同生活でも商品になる。あゆみ出版・訳 135-6頁)──マルクス『資本論』第1巻第2章第7節
http://www.econlib.org/library/YPDBooks/Marx/mrxCpA2.html#Part I, Chapter 2

※共同体の境界が川になることが多い。共同体の端と端に橋が渡され、そこに定期市(八日市・四日市…)が建つ。そこで共同体内で生じた余剰生産物が、その市場で他の共同体から持ち込まれた余剰生産物と交換される。当初、物々交換(give&take)であったものがその後、貨幣を媒介した商品交換になる。商品交換の場である市場が拡大し都市が生まれ、市場の商品が共同体に浸透することで共同体が崩壊して、近代市民社会・資本制生産様式に基づく資本主義社会が発達し、社会は近代化・資本主義化される。その延長線上に、市場原理主義に基づく新自由主義としてのグローバリズムが広がり、現在、全世界を席巻している。
AI による概要
マルクスの商品発生論は、『資本論』の冒頭「商品」章で展開される、商品が資本主義社会においてどのように生まれ、貨幣へと発展するのかを論理的に解明した理論です。
主な要点は以下の通りです。
1. 商品の発生と「価値形態論」
マルクスは、商品がただの「使用価値(役に立つ物)」から「交換価値(交換できる物)」を持つようになるプロセスを、価値形態の発展として説明します。
・偶想的価値形態(第1形態): 「20エレのリンネル=1着の上着」。ある商品(リンネル)が、別の商品(上着)によって価値を表現される段階。
・拡大された価値形態(第2形態): 「20エレのリンネル=1着の上着、または10ポンドの茶、または1クォーターの小麦...」。一つの商品が多くの他の商品と交換可能になる。
・一般的価値形態(第3形態): 「1着の上着、10ポンドの茶...=20エレのリンネル」。すべての商品が、特定の1つの商品(この場合リンネル)によって自らの価値を表現する。
・貨幣形態(第4形態): 一般的な価値表現の対象が、金(ゴールド)などの「共通の商品」に固定化される。この段階で、商品としての金が貨幣となる。
2. 商品を発生させる前提(商品生産)
商品が生まれるためには、以下の条件が必要とされます。
・社会的分業: 生産者が個別に特定の物を作り、互いに依存している状態。
・私的所有: 商品が個人の責任において生産され、所有されている。
マルクスによれば、私的な労働が社会的な関連を持つのは、交換の場面においてだけです。これにより、労働と労働の関係が、「商品と商品の関係」として現れるようになります(物象化)。
3. 商品の二重性
商品は、使用価値(役に立つ性質)と、交換価値(他と交換できる量的な割合)の二重性を持っており、交換価値の基礎となるのが、商品の生産に費やされた「社会的に必要な労働時間」(価値)です。
4. 商品から貨幣への「命がけの飛躍」
商品は交換されることで初めて「価値」が実証されます。自分の作った商品が売れなければ(貨幣に換金できなければ)、その労力は社会的に認められず、商品としては死んだも同然となります。この交換の過程を、マルクスは「商品から貨幣への命がけの飛躍」と表現しました。
5. 商品の神秘的性格
商品が貨幣(money)を媒介して交換される際、人々は「商品が価値を持っている」と考えがちですが、実際には、人間の労働関係が、物と物の関係として隠蔽(隠されている)されているに過ぎないとマルクスは分析しました。
品詞>前置詞 接触のon 点のat 関わりのwith 内部のin 所属・分離のof 迂回路のby
