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絵本・白峰アカネの冒険/18.アカネ、封印される!

――こんなところで、私の人生が終わる!
――いや、終ってたまるか!
恐怖が反発に変わり、アカネは攻撃に出た。

 右肩にかけていたバックパックを肩から下ろす。両手でつかみ、近い方の手下に投げつける。バックパックは手下の顔面を直撃し、手下は「うわっ」と悲鳴を上げてあとずさった。

 つづいて、もうひとりの手下に体当たりを浴びせようと、姿勢を低くし相手の腰めがけて突進する。
 突然、アカネの視界から手下の姿が消えた。アカネはそのまま岩だらけの山肌に向かって突き進む。ぶつかる寸前に反射的に体をひねり、頭でなく右肩を岩角にぶちあてた。
 
 痛みが怒りに火を注いだ。身をひるがえし、視界の右端に手下を捉え、もう一度突き進もうとした。右から暴風を浴び、身体が宙に浮いた。
――あっ!
手下が風をあやつって、アカネにたたきつけてきたのだ。

 アカネはそのまま斜め後ろに飛ばされ、左側頭部から岩肌に突っ込んだ。ゴンという音。頭が爆発したような衝撃。そして、意識が消えた。

............……… 

 漆黒の闇の一隅で小さな明かりが灯り、それが徐々に広がっていく。あたりが薄明りにひたされたと思った次の瞬間、パッと明るく視界が開けた。

 目の前に、濃い緑色のブラシのような松の木の葉が茂っている。
――松の木にたたきつけられた?
自問する声が、遠くから他人に尋ねられているみたいに聞こえる。手を伸ばして松の枝に触れようとすると、反対に、松の枝がアカネに向かって伸び、アカネの腹部に刺さった。

 いや、刺さったのでは、ない。ヌルヌルと入り込んできた。そんな感じがした。アカネは視線を落として、自分の腹部を見た。

下腹から、松の枝が生え出していた……


次回はこちら:
https://note.com/k_kameno/n/nafa34e214d83


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