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これからも歴史は繰り返すのか②

 本記事は、以下の記事に続いて、現状を認識するために、社会意識に関する世論調査(令和7年10月調査)を見ていきたいと思います。


1 現状に対するポジティブな認識

⑴ 現在の世相(明るいイメージ)

社会意識に関する世論調査(令和7年10月調査)

 現在の世相をひとことで言えば、明るいイメージとしては、どのような表現が当てはまると思うか聞いたところ、「平和である」を挙げた者の割合が58.5%と最も高く、以下、「安定している」(20.9%)、「おもいやりがある」(19.7%)などの順となっている。なお、「特にない」と答えた者の割合が19.6%となっている。(複数回答の質問、選択肢の上位3項目まで掲載)
 前回の調査結果と比較してみると、大きな変化は見られない。
 都市規模別に見ると、「おもいやりがある」を挙げた者の割合は町村で高くなっている。
 年齢別に見ると、「平和である」を挙げた者の割合は60歳代、70歳以上で、「安定している」、「おもいやりがある」を挙げた者の割合は70歳以上で、それぞれ高くなっている。

社会意識に関する世論調査(令和7年10月調査)

⑵ 社会の満足度(満足している点)

社会意識に関する世論調査(令和7年10月調査)

 現在の社会において満足している点は何か聞いたところ、「良質な生活環境が整っている」を挙げた者の割合が42.4%と最も高く、以下、「心と身体の健康が保たれる」(20.6%)、「働きやすい環境が整っている」(14.8%)などの順となっている。なお、「特にない」と答えた者の割合が28.0%となっている。(複数回答の質問、選択肢の上位3項目まで掲載)
 前回の調査結果と比較してみると、大きな変化は見られない。
 性別に見ると、「働きやすい環境が整っている」を挙げた者の割合は男性で高くなっている。
 年齢別に見ると、「良質な生活環境が整っている」を挙げた者の割合は18~29歳で、「心と身体の健康が保たれる」を挙げた者の割合は70歳以上で、それぞれ高くなっている。

社会意識に関する世論調査(令和7年10月調査)

2 現状に対するネガティブな認識

⑴ 現在の世相(暗いイメージ)

社会意識に関する世論調査(令和7年10月調査)

 現在の世相をひとことで言えば、暗いイメージとしては、どのような表現が当てはまると思うか聞いたところ、「ゆとりがない」を挙げた者の割合が44.1%と最も高く、以下、「自分本位である」(39.0%)、「無責任の風潮がつよい」(36.1%)、「不安なこと、いらいらすることが多い」(28.3%)などの順となっている。(複数回答の質問、選択肢の上位4項目まで掲載)
 前回の調査結果と比較してみると、大きな変化は見られない。
 都市規模別に見ると、「自分本位である」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
 性別に見ると、「ゆとりがない」を挙げた者の割合は女性で、「無責任の風潮がつよい」を挙げた者の割合は男性で、それぞれ高くなっている。
 年齢別に見ると、「ゆとりがない」を挙げた者の割合は30歳代、40歳代で、「不安なこと、いらいらすることが多い」を挙げた者の割合は18~29歳から40歳代で、それぞれ高くなっている。

社会意識に関する世論調査(令和7年10月調査)

⑵ 社会の満足度(満足していない点)

社会意識に関する世論調査(令和7年10月調査)

 現在の社会において満足していない点は何か聞いたところ、「経済的なゆとりと見通しが持てない」を挙げた者の割合が63.2%と最も高く、以下、「子育てしにくい」(27.5%)、「若者が社会での自立を目指しにくい」(27.1%)などの順となっている。(複数回答の質問、選択肢の上位3項目まで掲載)
 前回の調査結果と比較してみると、大きな変化は見られない。
 都市規模別に見ると、「経済的なゆとりと見通しが持てない」、「子育てしにくい」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。

社会意識に関する世論調査(令和7年10月調査)

3 日本の現状を考えてみる

⑴ 現在と将来

 明るいイメージとして「平和である(58.5%)」、満足している点として「良質な生活環境が整っている(42.4%)」がそれぞれ最多となっています。また、ここでは引用していませんが、「日本の誇り」という質問もあり、そこでは「治安のよさ(59.4%)」が最多でした。
 このことから、多くの人々は、インフラ、衛生環境や治安などといった現在の生活基盤について高く評価していると考えられます。
 しかし、その一方で、社会への不満として、「経済的なゆとりと見通しが持てない(63.2%)」が突出しています。

 この結果は、人々が「今日を平穏に生きることはできているが、明日が良くなる希望を持てていない」という心理状態にあることを示しているのではないでしょうか。

⑵ 現役世代の状況

 暗いイメージとして、「ゆとりがない(44.1%)」が最多となり、この割合は30歳代や40歳代で、また、「不安なこと、いらいらすることが多い」の割合は18〜29歳から40歳代までの幅広い層で高くなっています。
 また、満足していない点として、「若者が社会での自立を目指しにくい(27.1%)」が上位にあります。なお、「若者」は、一般的には15歳から34歳までを指すことが多いようですが、日本全体の平均年齢(おおよそ48歳)や年齢中央値(おおよそ50歳)も踏まえると、40歳代まで含む人も多いのかもしれません。

 この結果は、20歳代から40歳代までのこれからの社会を支える世代が、経済的・精神的な停滞感や社会での自立の難しさに直面している現状を示しているのではないでしょうか。

⑶ 失っているもの

 暗いイメージとして、「自分本位である(39.0%)」に続き、「無責任の風潮がつよい(36.1%)」が上位にあります。
 なお、大都市圏ほど「自分本位」の傾向が強いことは、単に個人のモラルが低下したというわけではなく、大都市が、人口や情報が過度に集中し、競争や比較が生まれやすく、必然的に生活コストや生存のプレッシャーが高まる場所であるという「構造的な」原因に起因していると考えられます。

 前述の「ゆとりのなさ」や「経済的な見通しのもてなさ」が多いことを併せて考えるならば、多くの人々が日々の生活維持(今日を生きること)に追われるあまり、他者への配慮や社会そのものを見つめる精神的な余裕が奪われてしまっているのではないでしょうか。

⑷ まとめ

 このように世論調査の結果を見てみると、現代社会は、生活基盤が整備され、平穏が維持されている一方で、社会を支えるべき20歳代から40歳代を中心に、将来への期待や社会への参加意識が著しく弱まってしまっているように思えます。


4 おわりに

 ここまでお読みいただきありがとうございました。

 本記事の内容は、以下の記事(1 問題提起)を補足したものです。
 本記事のような考えをもとに、実際のサービスを構想しています。

 文章量が多いですが、ぜひ読んでいただけると幸いです。

 そして、この記事をもとに作成したもの(デモ版)を以下の記事で公開しています。

 ご興味がございましたら、協力していただけると幸いです。

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