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カッコつけたいうちは、カッコよくなれない

先日インタビューした方が、ものすごく話が上手な方だった。ちょっとした言葉を間髪入れずに冗談で返してくる。次々とスマッシュを打ち込まれて、拾うのに精いっぱいだった。笑いの絶えないインタビューの終盤、私はこう言った。
「本当に、お話上手ですね~」
「いや、それじゃあ、まだまだなんですよ」
と、にやりと笑ってその人は言った。
「落語家さんの話を聞いて、『あなたお話上手ね~』なんて言わないでしょ?落語家は話がうまくて当たりまえ。だから僕も、『お話がうまいですね』なんて言われているようじゃまだまだなんです」

これは、カッコよさにも似ているな、と思った。
私がカッコイイと思う人は、誰も「カッコよくなりたい」と思っていない。
ライターの諸先輩方を見てもそうだ。取材する人のため、読者のため。そこに自分がどう見られるかは存在しない。
自分が自分が!とか、カッコよくなりたい!と思っているうちは、きっとまだまだ二流だなあ。
などと思う。戒め。


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