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幸せにさせる商品

情けないけれど、図星を言われると腹が立つ。
幼い私であれば、図星を言ってきた人に対して「あいつはわかっていないんだ」などと、相手を攻撃するだけして、胡坐をかいていただろう。
いや、幼いなどと書いたけれど、結構な年齢がいっても私はこういう奴だった。少なくとも、結婚する30代手前ぐらいまでは完全に相手をなめ腐っている人間だった。
そこから、書き出すとうん万字になる人生を経て、今、ライターとして、事業者として生活している私。
事業者とはいえ、ついサービスを紹介すると売ることができない。そういう相談を、先日お世話になっている経営者さんに相談した。すると、結構核心めいた指摘をされた。

「いざ商品やサービスを売ろうとして遠慮しちゃうのは、責任をとりたくないだけやで」

昔の私なら「責任感ないなんて、なんて失礼なことを!」と憤慨していただろう。というか、その言葉を聞いてからずっとモヤモヤしていたのは事実である。
でも、続けて彼はこう言った。

「ほんまにいい商品なら、売ってあげなお客様の不利益になるやん。お客様を幸せにするために売るんや。
 それを買うと、お客様は幸せになるから売んねん。というか、お客様を幸せにさせる商品以外、売ったらあかん」

お客様を、幸せにするために売る。
今の私には、お客様を幸せにする責任や覚悟が足りていないのかもしれない。
今は、腹が立つより悔しいより、やるぞという気持ちが勝っている。
ああ、まだまだ私は成長できるな。


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