書く人のセーフティネット
小寺智子さんの『ある編集者の主観』(サンクチュアリ出版)を読んだ。
一番刺さった言葉は昨日の書評で紹介した通りなのだけれど、他にも刺さったり、染みたり、沁みたりする言葉はたくさんあった。
その中でも「沁みた」言葉、つまり傷口がズキズキと痛むような言葉は、注意してやらなければならないと思う。
なぜ、この言葉が沁みるのだろう。なぜ、痛い気がするのだろう。
それはきっと、傷が治りきっていないからではないか。
その痛み、見て見ぬふりをしてはいけない。自分の痛みに鈍感になっているときが、一番危険だと思う。
さとゆみビジネスライティングゼミの課題にて、主催の佐藤友美さんにインタビューしたときのこと。
手首を切るようなエッセイは書いてはいけない、と言っていた。それは、エッセイ投稿サイト「かがみよかがみ」の編集長だった伊藤あかりさんの言葉だという。
切って血が出るようなことを、文章に書いて、公開することは危険だ、と。髪の毛とか爪とか切って血の出ない場所を切って書きなさい。そうしなければ書くことは続けていけない、と。
この言葉は、書く私にとって、お守りのひとつとなっている。
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