『アンソロジスト』から生まれた文章講座に参加しました!詳細な感想
2025年7月~9月にかけて、文章講座に参加しました。
こちらです↓
こちらの第五期に参加しました!
もう六期の募集も開始となっています。
結論として、この文章講座がとても良かったので詳細レポを書いていきます!
前提として、私はとても人見知りな性格です。こういった講座に参加した経験は今までに無く、気になるけど参加しないで通り過ぎてきましたが、今回初めて挑戦してみました。
どういう文章講座なのか?
隔週、全5回です。1回の講座はだいたい2時間くらいです。東京の神保町駅近く、東京堂書店や文房堂の近くにある「読書人隣り」さんで行われます。
『アンソロジスト』というのは、田畑書店が出している季刊雑誌です。
“文化を編み換えるカルティベイト・マガジン“として、選者によりテーマに合わせたお勧めの文学作品が選ばれ、紹介されています。
その編集長の大槻慎二さん、創刊号から毎号エッセイや短編小説を寄稿している太田靖久さんのおふたりが文章講座の講師として教えてくれます。
文章講座では、この雑誌のように「アンソロジストを自分で編む体験をする」ことがひとつのテーマとなっています。
田畑書店には『ポケットアンソロジー』という商品があり、文章講座でも活用されます。
このポケットアンソロジーがまず、とってもおもしろいです!
文豪の随筆、短編小説、歌人の詩歌などが、だいたい30ページ以内の薄い冊子となり、1つ1つバラバラに買うことができます。
さらにそれをブックジャケットに挟んで、自分の好きな作品だけの本を作ることができるのです。

こんな風にさまざまな作品を好きに入れられちゃいます。
「病」をテーマにしています。



シックなデザインのものにしました。
このポケットアンソロジーは文章講座の料金内に含まれていて、第一回目は自分なりのテーマでアンソロジーを編むことから始まります。
そのテーマに合わせて自分も小説やエッセイを書く、という流れです。
文豪の5作品+自分の1作品で、1冊を完成させるイメージです。
アンソロジーを編む???どう考えたらいいの??テーマ決められるかな??楽しいかな??と最初は色々不安に思っていましたが、楽しかったです!
第一回目が始まる前に、ポケットアンソロジーの作品リストがもらえて、作品の概要を確認することができます。青空文庫に掲載されているものばかりなので、先に読むこともできます。
概要を見てるだけでも、なんとなく「この作品とこの作品は同じテーマとして編めそうだな」みたいなのが思えました。
私は前もって漠然と書きたい内容をイメージしていて、作品リストの概要を見ているうちに「これとこれとこれがあれば、私の作品も組み合わせられるかも……」と、第一回が始まる前からだいたいの作品を決めていました。
他の参加者の中にはかなり悩んでいる方もいましたし、ひとりひとりのペースを大事にしてくれる印象でした。
講座のおおまかな内容としては以下になります。
第一回目:アンソロジーを編む。次までにプロットを書いて提出。
第二回目:アンソロジーとテーマの決定。プロットに対して講師からコメントとアドバイス。次までに第一稿提出。
第三回目:第一稿へのコメントとアドバイス。次までに第二稿を提出。
第四回目:第二稿の校正作業、講師からのコメントとアドバイス。
第五回目:ポケットアンソロジーリフィルとなった作品の贈呈。最終的な講評。
講師は優しいのか?
優しいです。
文章講座に参加するのは初めてだったのですが、特に気になったのは「講師は優しいのか」ということです。
私はとても打たれ弱く、自信もありません。
しかも文章講座を受けたのは一度文学フリマに出ただけの人間、まだまだ文章書き始め、なんの知識もありません。
そんな状態で「全然ダメだよ」「読むに耐えない」みたいなキツいこと言われたらどうしよう……立ち直れない……
講師のおふたりについても、どんなお人柄の方なのか知りませんでした。
この文章講座について、少しでも情報がほしい……と思ってたどり着いたのが↓はた織さんのnoteです。
こちらの体験談もぜひ読んでみてほしいです!
文章講座の流れがとても分かりやすく書かれています。
一部引用させていただきます。
講師の太田さんが小説の書き方を参加者に指導します。
太田さんの説明がとても分かりやすく、指導内容も実行しやすかったです。小説を書くのが初めての人にも分かりやすい説明だと思います。今後の執筆活動に役立ちそうな書き方をたくさん学びました。
文章指導のほかに、小説が書けないなどという悩みや相談にも応えてくれます。私も執筆の悩みを打ち明けたら、目が覚めるような言葉を返してくれて、気持ちが晴れやかになりました。
参加者の気持ちに寄り添って、安らぐ言葉をかけてくれる良い講師です。
太田さん、めちゃくちゃ優しそう!と思いました。
大槻さんはどんな方なんだろうか……!?
色々調べていると、大阪でも「書きたいが書けるに変わる創作講座」という講座の講師もされていることが分かりました。
Xでも「書きたいが書けるに変わる文章講座」で検索すると、参加者のポストがたくさん出てきました。受講して良かった、と書いている人ばかりでした。
1年間の講座だし、それなりに料金もすると思うんですよね。
でもこれだけみんなが「良い」と言っているならば、きっと大槻慎二さんも優しいに違いない……!
以上が、講座参加前調査の結果です。
実際に講師のおふたりはめちゃくちゃ優しかったです。
口調が穏やかで優しい。
説明が分かりやすいし、質問にも丁寧に答えてくれる。→アンソロジーを編む作業に慣れていない参加者が多く、どう考えたらいいか? こういうテーマはありか? 〇〇というテーマを考えているけど合う作品はあるか? など色々な質問が出ましたが、どれも詳細に答えてくれていました。
個別でも質問に答えてくれる。→講座中、参加者に聞かれている状態で質問するのが緊張する、上手く話せない気がする……という不安があったのですが、講座が終わった後にも質問できました。講師のスケジュール次第かもしれませんが、割とゆっくりと話せました。
作品を否定しない。→参加者の多種多様な作品に対して、否定せず、本人の書きたいこと、悩んでいること、意図をしっかりと聞き取りながら評価してくれました。多分、きっと、講師にも好みの文章とかはあると思うのですが、そういったことは一切匂わせず、公平に見てくださった感覚があります。
良い部分を教えてくれる。→批評をする時にまずは良いところから教えてくれます。自分で意識していなかった個性に気づくきっかけになりました。
大槻さんは書き手に合わせて参考になる作品を教えてくれる。→これはとてもありがたく、興味深かったです。本当に数多くの作品を知ってらっしゃるので勉強になりました。
メールでもサポートしてくれる。→講座の流れとしては、第一稿提出→コメントアドバイス→第二稿提出しそれを校正して完成稿となるので、一見するとコメントアドバイスをもらえる機会がとても少ないように感じます。しかし、講座のない期間にもメールで提出したら返信します、とのお話があり、メールでコメントアドバイスをいただくことができました。講師のスケジュールにもよるかもしれませんが、かなり時間を作ってくださったように思います。
文章講座って意味あるの?
参加にあたり、この不安も大きかったです。
世の中に「文章の書き方」「小説の書き方」みたいな本ってたくさんあるじゃないですか。
ネットにも、有名作家がまとめた記事もあります。
そういう本があるなら、わざわざ高いお金を出して文章講座に通う意味って何……?
こういうことを考えてしまうんですよね。
実際に参加してみると、やはり意味はあったなと思います。
まず「文章の書き方」を読んでも、なかなか文章って上手くならないですよね。なぜなら、全部読めないし、読んでも実践しないからです。締切もないし、誰にも急かされないし。もちろん、ちゃんと完遂する方もいるとは思います。
「アンソロジスト」から生まれた文章講座では、開始する前から書き始めでもしない限り、長くても三週間以内で4000字から8000字の作品を書かないといけません。(もちろん途中の状態でも批評してくれますが)
仕事や家庭がある中で、文章講座に提出する作品を書くと思うとタイトスケジュールです。
でも、締切もあるし、しっかり作品を提出して批評してもらわないとお金も時間も機会ももったいない。だから頑張りたい!!
これはひとりで「文章の書き方」を読んでいても抱けない気持ちでした。
やはり締切があることで、生み出せる文章もあると思いました。
私はほっといたら「まだ本気出してないだけだし……」と延々と準備期間みたいになってしまう人間ですが、締切があると無理やりにでも書かねば!という気分になります。
そうすると、自分でも思ってもみなかった展開が思いついたりもして、これが締切の力……!と実感しました。
そして、直接講師が批評してくれるのも「文章の書き方」をひとりで読むのとは全然違います。
特に良かったのは、自分の書き方の癖を指摘してくれるところ。
自分では気づいていなかったのですが、私は名詞を繰り返す癖があるようです。今もかなり気をつけないと繰り返してしまいます。それを修正すれば、より短い文の中に情報を入れられ、読者が情景などをイメージして没入しやすいことを教えてもらいました。
人に文章を直されるのってどうなの?
という気持ちもありました。
自分の個性がなくなってしまうのでは……!?と。
「アンソロジスト」から生まれた文章講座では、批評をしてもらえるし、直すべきポイントも教えてもらえます。ただ、講師は書き手の独自性を潰さないことを一番大事にしていたんじゃないかな、と思います。
直すべきポイントにも強制感は一切なく、あくまでも書き手が目指す文章に向けて、どうすればそれに近づけるか、という助言でした。
だから、文章講座を受ける中で「個性がなくなってしまう!」と危機感を抱く瞬間はなかったです。
他の参加者との交流について
この文章講座に参加する方は、文学フリマにバリバリ出店している猛者たちばかりなのではないか……!?もしかして知ってる人いるかも!?と思っていたのですが、そういう感じではありませんでした。
田畑書店さんのポケットアンソロジーでは『文豪とアルケミスト』(通称文アル)というゲームとのコラボ商品が発売されており、そこから文章講座を知って参加する方も多いようです。
また、自分の文章を発信したことがない方もいらっしゃいました。
この文章講座の案内は色々な本屋さんで貼られていたり、太田さんのXなどでも案内があるため、それを見て参加した方も多かったのかなと思います。
私が想像していたよりも、幅広く色々な方が参加されていました。
参加者同士の直接的な交流はあまり多くなく、話そうと思えば話せるし、話さないようにしたら話さないで過ごせるし……という感じです。私としては心地よい距離感でした。
他の参加者のプロットや文章を読めるし、その批評も聞けるので、とても面白く、勉強になるし、贅沢な時間だと感じました。
どの方の作品もすごく面白かったです!普段は自分で選んだ書籍を読んでばかりなので、新鮮な気持ちになりました。自分はこういう文章も好きなんだな、この方の文章すごく面白いから今後も読みたいな、と色々な発見がありました。
第五回目、最後の講座では交流の時間を作ってくださり、直接参加者の方に作品の感想を伝えられたので嬉しかったです。
でも、高いんじゃ……
この講座は全五回で27500円(税込)です。
料金内にポケットアンソロジーとアンソロジーで選んだ5作品のリフィル、自分の完成した作品のリフィル20冊(多分)も含まれます。
27500円でプロの編集者と作家から批評してもらえるだけではなく、ポケットアンソロジーも楽しめるし、自分の作品も形になる……
(ブックジャケット2200円+文豪リフィル1作品330円×5冊+自分の作品も330円だとして×20冊=10450円)
私は文章講座の料金相場に詳しくありませんが、多分かなり安いです。
他の文章講座に参加している友人に話すと、その金額で締切と批評がもらえるのはかなり安い、と言われました。
文学フリマに出るようになって思ったのですが、作品を完成させるためにスケジュール管理をするのってすごく大変です。
まだ時間ある……まだ大丈夫……と思っているといつの間にかギリギリになって、少ない時間の中で書き切って、あとから「もっと計画を立てていれば……」と後悔することが多々あります。
自分ひとりで作品に向き合うのはつらいです。本当にこれで大丈夫かな?これ書いてて意味あるかな?と自問自答が始まります。
一方で、文章講座でプロに見守られながら締切に合わせて書くのは、とても嬉しくて、楽しくて、孤独を感じにくく、計画的に進めることができました。
これらのことから考えても、27500円は安いです。
第六回も参加したい!!と思っていたのですが、自主制作本作りや仕事の忙しさにより、難しくなってしまいました。
でも、また参加したいな~!と思っています。他の参加者にはリピートされてる方もいました!
みんなも参加してみてね
読んでくださりありがとうございます!
参考になったら嬉しいです。
私はこの講座に参加して初めて小説を書ききることができました。
初小説『泡の中』
通販やお取り扱い書店さまで購入することができます!
BOOTHは送料が370円かかってしまいます。
『産まれたての日々』では文章講座に通っていた間の日記エッセイを収録しています。
お取り扱い書店さま
BREWBOOKSさま(東京西荻窪)
店舗&オンライン STORES
こちらではお店で直接リフィルを手に取っていただけます。太田さんのリフィルも置いてあります!
書店よむにわさま
オンライン BASE
数々のZINEや絵本をお取り扱いしている本屋さんです。定期的に関西でのイベントに出店されています!
また、即売会出店時でも頒布しています。
直近の即売会は文学フリマ京都10!
1/18(日)みやこめっせ、12:00~17:00に開催されます。
その後は、以下に出店予定です。
3/8(日)ZINEフェス東京 @浅草
5/4(月・祝)文学フリマ東京42 @東京ビッグサイト
立ち読みだけ、お話だけ、文章講座について聞きたい!も大歓迎です!
お気軽に遊びに来てくださいね~!
今まで書いた本の紹介
↑こちらで今まで執筆した4冊のエッセイと小説の紹介、お取り扱い書店さまについて記載しています。
良かったら覗いてみてくださいね~!
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