26/06/04 電波の泥船を沈め、光の仕事師を解き放て 【k-eye】
2026年、日本の地方メディアの裏側で、ある歪んだ仕様変更(システムパッチ)が静かに終わりを告げようとしています。
総務省が差し出した、経営難の地方テレビ局同士が合併しても「1局で2つの電波(仕様)をそのまま維持していい」という特例パッチ。それが、人口減少にあえぐ地方局の哀しい延命措置に過ぎないことに、現場の誰もが気づいています。
まるで、あの世界のTOYOTAが、国内専用商用車の自社製造をあきらめ、ダイハツの台湾工場から「タウンエース」を逆輸入してラインナップを維持せざるを得なくなった、あの構造的なバグと同じ。
日本という国にはもう、地域ごとに贅沢な電波インフラを別々に維持する体力なんて、残されていないのです。
夕暮れの街に、静かに限界値(リミット)の音が響いています。
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「ネットに完全移行したら、自分たちの特権(電波利権)が消えてしまう」 新しい時代の波を拒み、昭和レガシーな泥船にすがりつくローカル局の上層部。
それは、先日私がブログに書いた、「AIが来たら席を奪われる」と怯えて酸っぱい葡萄をこねくり回す、無能な経営陣の顔と驚くほど重なります。
けれど、コストカットのためにローカルニュースの制作を隣県と共通化し、どのチャンネルを回しても「同じ映像、同じ原稿」が流れ始めたとき、システムは完全にデッドロック(行き詰まり)を起こします。
そして私たちは気づくのです。
「東京のコピペを流すだけの地方局なんて、もう、私たちの街にはいらないじゃないか」と。
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しかし、本物の仕事師なら、このピンチを逆転のソースコードに変えるでしょう。
頭の固い上層部は「エリア外のネットに地元のCMが流れたらバグだ」と頭を抱えますが、発想をひっくり返せば、ネットの海こそが最大の市場です。
例えば、ネット配信を逆手にとって『全国ローカルCM大賞』をビルドする。
番組の合間に流れる地元のユニークな商店のCMが全国でバズり、それを引き金に「楽天」などのECサイトで全国から注文が殺到する。地域の宝である特産品が、ふるさと納税の返礼品として全国へ次々とデプロイ(展開)されていく。
この「ローカル経済の循環コード」さえ美しく書ければ、莫大な手数料収入を得る「楽天」のような巨人こそが、地方テレビ局を支える「永代スポンサー」へと大化けするはずです。
古い利権にぶら下がるより、よっぽど豊かで、健全な未来のログがそこにあります。
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東京の顔色を窺うだけの半端なローカル局は、一度すべてシステムをリセットし、美しく再構築(リプレイス)すればいいのです。
全国区のエンタメや大がかりな報道は、キー局が高速な光回線(ネット)を使ってダイレクトに一斉配信すればいい。
その代わり、足元の事件や、泥臭くも愛おしい地元情報の徹底的な取材は、地域に深く根を張るローカルケーブルTV局とダイレクトに契約を結ぶ。
これこそが、中間マージンを排除したメディアの最適化であり、現場で汗を流す本当の仕事師たちに、正当な対価が支払われる世界です。
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ゴリゴリと音を立ててミルを回しながら、私は山陰の至宝・森谷佳奈アナウンサーの未来に思いを馳せます。
「フリーになって東京のスタジオに収まるなんて小さな枠に収まらないで、この新時代の光(ネット)に乗って、山陰のど真ん中から全国のリスナーをハックしてくれ」と。
国や大企業が地方の面倒を丸ごと見てくれるという、昭和の古い仕様書はとっくに破棄されました。
それはテレビの世界も、自動車インフラも、そして私たちの身近なコミュニティも全く同じです。
変化(新しい道具)を恐れる能無しになってはいけない。かといって、ただ変化の波に溺れるだけでもいけない。
ネットも、AIも、LINEも、新しい最強の道具は涼しい顔で使い倒し、自分の足で、この愛する土地をビルドしていく「仕事師」でありたいと、心から思う朝です。
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