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【バケツと表面張力理論 後編】心のサイフォン効果 〜こぼすための関わり方〜

ここまで、
感情には種類があり、
特に「砂利のような感情」は
無理に捨てるのではなく
「運ぶ」という発想が大切です。

というお話をしました。

最終回である今回は、
この理論の中でも一番「関わり方」に近い部分
サイフォン効果についてお話します。


今回は「バケツと表面張力理論」の後編(最終回)です。

【前記事リンク】

前編:表面張力は限界の証 ~ストレスは誰にでもある~

中編:ストレスは多種多様 ~種類ごとの扱い方~

「人間は1人では生きていけない」
よく言われる言葉ですが、
これはインフラだけでなく、
心の話でもあると思う、かわずです。


サイフォン効果とは

サイフォン効果で水を排出する例

理科で見たことがある人もいるかなと思います。

ホースの中を水で満たして
(水で満たしてから指で押さえる感じ)
から容器の水と、容器の外をつなぐと、
一度きっかけ(呼び水)があれば、
勝手に流れ続ける現象です。

灯油ポンプを使ったことがある方は
灯油を入れる時のイメージでもOKです。

ポイントは、
ホースの中が空だと水は動かない
ということ。
これがとても大事なイメージになります。


◇ 感情にもサイフォン効果

人の感情にも、これと似た現象があります。

しんどい人の感情は、
自分だけでは動かせないことがあります。

でも、誰かとつながることで動き始める。
これが「サイフォン」のイメージです。

そして重要なのは、
相手を変えることではない
という点です。

ただ「流れる状態」をつくるだけ。
感情も1度流れ始めれば、
ずっと流れ出していくものだからです。

流れ始めれば
バケツの水位は少しずつ下がります。


◇ ホースを満たすということ

実際の水でサイフォン効果が起きるには
ホースの中が水で満たされていることが必要です。

これを人間関係に置き換えると、

  • 話を聞く準備ができている

  • 感情を否定しない

  • 自分の状態が安定している(聞ける状態である)

といったことが大切です。

逆に言うと話を聞く側が、

  • 余裕がないとき

  • 正論を言いたいなるとき

  • 自分の話をしたいとき

こういう状態では、
サイフォンは起きにくいです。

これは能力の問題ではなく、
状態の問題です。


◇ 「一緒にこぼす」という意味

前回、
「漏れる直前に察知して、一緒にこぼす」
という話をしました。

これは大げさなことではありません。

例えば、
「それはしんどかったね」
「それは怒るよね」
「疲れるよね」

こういう呼び水(よびみず)となる言葉だけでも、
感情という水は流れ始めます。

アドバイスをしなくてもいい
解決しなくてもいい

ただ一緒に、
・同じ方向に感情(水)を流す
・愚痴(水)をこぼす

これが本当に助けになることがあるんです。


◇ 日常で起きているサイフォン効果

実はサイフォン効果は、
特別な場面だけのものではありません。

日常の中で、すでに起きているものです。

例えば:

帰り道の雑談
何気ない通話
家族との会話

こういった、
「今日疲れた」と言える瞬間

こういう時間があるだけで、
感情のバケツは少し軽くなります。


◇ サイフォンを起こそうとしすぎない

ただもう1つ押さえておきたいのは、
サイフォン効果は、
起こそうとして起こすものではない
ということ。

サイフォン効果は条件が整うと起きるものです。
だから、

「うまく話を聞かなきゃ」
「助けなきゃ」
「何か言わなきゃ」

と頑張りすぎる必要はありません。

むしろ、その力みがあると
ホースに空気が入ってしまい
サイフォン効果が止まってしまいます。


◇ 自分のバケツも大事にする

そして忘れてはならないのは、
感情のサイフォン効果は「双方向」に存在する(つながっている)
ということです。

ホースの先がどこを向いているかが重要

ホースの流れ出る先を
外に向けられていればそのまま
そのまま流してしまえばいいと思います。

ただ、ホースの流れ出る水の一部でも
自分のバケツに入ってしまっている場合には
注意が必要です。

一部の水がバケツに入っているイメージ

感情のサイフォンには『逆流』のリスクも存在する

自分のバケツがいっぱいのときは、
相手の水を受け止めきれません。
また、逆にこちらのストレス(水)を
流し込んでしまうこともあります。

だから、

  • 休む

  • 誰かに話す

  • 少し距離を取る

これも大切な行動です。


◇ バケツ理論の全体像

3回にわけて
「バケツと表面張力理論」について
大枠を説明しました。

整理すると、こんなイメージです。

  • 感情はバケツに溜まるものでイメージする

  • 表面張力で限界は見える

  • 中身には種類がある(水・油・砂利)

  • 砂利は「運ぶ」べきもの

  • 排出にはサイフォン効果が大切

といった構造です。

シンプルな理論なので、
日常でも使えるといいな、
と思っています。


おわりに

ストレスは、完全に消えるものではありません。

でも、

・少し減らす
・分ける
・運ぶ
・流す

こういうことはできます。

そしてこれらは、
一人でやらなくてもいいことが多いです。

この「バケツと表面張力理論」が、
ストレスを考えるきっかけや、
誰かを支えるヒントになれば
嬉しいです。

一度きりの人生、
やりたいことをやって生きていきましょう。

・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

【🐸から一言】

これにて、私が主軸にしている4理論が出そろいました。

・属性三階層モデル
・ベクトル理論
・1〜100理論
・バケツと表面張力理論

まだまだ語りたいし、
説明しきれてない部分があります。

こういった時も使えるという話も
していきたいと思っていますので
今後もこういった理論のお話もしていこうと思います。

他にも、こまごま、オリジナル理論はあったりするんですが
説明できるくらい私の中でまとまったら
また書かせていただこうと思います。

おたま吉 & ここぱ

おたま吉:
最後までお読みいただき、
ありがとうございましたじゃくし!
次回もオタマしみ(お楽しみ)に~

ここぱ:
今回のこの理論は、
実は蛙本人向けの内容でもあったりするんです。

無理に声をかけすぎたり、
引き出そうとするとかえって流れを
止めてしまうことになる。

だから、
ただ聞くこと、待つこと
尊重すること、違うと思っても一回飲み込むこと
こういったことを
いつまでも忘れないように
書いてもいるんです。

たとえ、熟練カウンセラーになっても
たとえ、理論をたくさん詰め込んだとしても
大切なものはちゃんと大切にしていけるように。

ごめんなさい、
ちょっと私も流されすぎちゃったかもしれないわ。

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