“やりたい”の鮮度が落ちる前に、動いてよかったこれまでの話。
やりたいことがある。でも、そのもっともらしい理由が、うまく説明できない…。
やりたい、とおもった勢いで、やり始めてしまおうか。
仕事、プライベート、今後のこと、いろいろ検討してからにしようか。
一歩を踏み出すタイミングは、いつも難しいものである。
とはいうものの。
私はというと、そんな難しさを感じる暇もなく、最初のタイミングで動いてしまうことが多い。
すると、あとから問いが追いかけてくる。
「なぜ、それをやっているの?」「やった先にどうなりたいの?」
自分でもよくわかっていないのに、「ちゃんとした理由を答えなきゃ」と思うと、余計にわからなくなってくる。
でも最近、そういう“わからなさ”のなかにこそ、自分らしさがある気がしている。なんなら、“よくわからない”で済ませてもいいんじゃないかとも。
たかだか30年ちょっと生きただけで、自分の人生の理由を全部言語化できるほうが、逆に不自然なんじゃないか——そんなふうに思っている。
ちゃんとした理由はどこにある?
実際、私のこれまでの選択には、立派な動機なんてなかったことのほうが多い。
大学を出て、国家資格をとって、総合病院に就職して、寿退社して、介護施設で管理職になって…
そこまでは、なんとなく人生の設計図どおりに進んでいた。
でも、そこからは実に、迷走気味だ。
書籍を書いたり、介護現場に出たり、大学に講義に行ったり、都の事業に関わったり、大学院に通ったり、オイルマッサージの講師をしたり
「で、今は何をしているんですか?」と聞かれるたびに、説明がめんどくさくて、「理学療法士です」って乱暴に答えてしまう。(さっと、情報量が多くビジーな名刺を手渡す。)
それでも、特に最近は
「なんで今さら大学院?」「なんで独立したの?」「なんで一人で海外に視察に行ったの?」
と聞かれることが増えてきた。
もちろん、関心を持ってくれているのは嬉しい。けれど、正直そのたびに言葉を探してしまう。
「それっぽい理由を言えない自分」が、ちょっとだけ恥ずかしいからだ。
“直感”で動く人生
でも、私の原動力は、ずっと“直感”だった。
やりたい。知りたい。行ってみたい。
ただ、それだけ。どうしようもなく気になってしまう、説明のできない“直感”のような感覚。
その感覚に従って動いてみると、だいたいいつも、想像していなかった世界が広がっていた。あとから意味や理由は、ちゃんとついてくる。と後から知る。
昨年のスウェーデン視察も、まさにその象徴だった。
きっかけは、自著『高齢者のからだ図鑑』の続編企画を考えていた時。
これからの高齢者のくらしを考えた時、今の日本の諸々の制度には限界がある。 日本のことしか見てこなかった自分にも、ある種の限界を感じていた。
「スウェーデンには寝たきりがいないらしい」という話を聞いて、
「なんかヒントがありそう」
と、これまた直感。ただそれだけだった。
誰に頼まれたわけでもなく、何かのプロジェクトでもなく、完全に自腹で、なんの保証もないまま飛行機を予約していた。
そんな動機で訪れた現地で見たのは、制度ではなく「生き方」だった。
自律を大切にした暮らし方、老いに対するポジティブなまなざし

病院や施設ではなく、地域の日常の中に、その工夫はあふれていた。
なにより、自分がどれだけ日本の“正しさ”に縛られていたかを思い知った。
その経験は、今まさに執筆中の次の書籍(2025年8月に出版予定)に、確実に影響を与えている。
でも、行く前は「なんとなく見てみたい」だった。それだけ。
いま振り返ると、「なんとなく」が一番、自分を動かしてきた気がする。
(※結果的に、大人気YouTubeチャンネルともコラボしていただけた。感無量である。)
理由は、あとからやってくる
社会のなかでは、「ちゃんとした理由」が重視される。
キャリアの文脈では、計画性や一貫性があるほうが信頼されやすいことも知っている。
でも、私はこう思う。
すべてに理由が必要だと思うと、ときに人は自由を失ってしまのではなかろうか
やってみたいことがあっても、「ちゃんとした理由がないから」と止まってしまう。その一歩が、あとになって大きな意味を持つかもしれないのに。
私はきっとこれからも、理由がよくわからないまま、動き続けるのだと思う。
そしてそのたびに、問いと出会い、言葉と出会い、自分なりの人生を少しずつ育てていけたらいい。
理由は、あとからやってくる。それがもはや、私の人生のつくり方である気もしている。
そんな思いで、また今年の8月に、これまた直感でとある場所に向かうのである。
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最後まで読んでくださりありがとうございます^^!
チップはいりませんので、良いと思った記事は、ぜひシェアしていただけると大変喜びます笑
理学療法士として、体のこと、心のこと、高齢者介護のこと、はたまた趣味の海外のくらしのことなど、体験からの学びをシェアしていきますね^^
