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②母親の認知症(親が認知症に⁈)

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姫路への道のり-①母親の認知症


ある日のこと、母が血相を変えて私の部屋に飛び込んできました。
「パソコンがない!パソコンが無いんだけど!」
母の部屋に一緒に探しに行くと、なんてことはない、炬燵テーブルの下に置かれていました。
「ここにあるよ」と伝えた私に向けられたのは、刺すような不信感に満ちた母の顔。
「なんでこんな場所に!」「あんたがやったのか!」
まただ。自分が「犯人」として映っているという事実。

友人に相談すると「認知症かもしれない」と、市役所への相談を勧められました。

母親が認知症⁈そんな事が⁈

意を決して市役所に相談すると紹介されたのが支援センターのケアマネジャーさんでした。
私の話を聞いてくれたケアマネジャーさんは、言いました。
「それは、認知症の代表的な症状の一つである**『物盗られ妄想』**だと思います」
「物盗られ妄想は、残念ながら一番身近で頼りにしている人を、攻撃対象に選んでしまうんですよ」

理不尽過ぎる…
家族の中で、母とは1番仲が悪く。
1番標的になってきた。

理由がわかったからといって、現実が楽になるわけではなく。
朝は5時頃から、夕方は仕事から帰ってから、
「お金がない」「あんたが隠しんだろ返して!」「あんたのやってることは泥棒だぞ!」
母の不信感は日に日に増し、少しずつ削り取られていくように感じました。

自分一人ではどうにもできない。そう思い、敷地内に住む姉のもとを訪ねました。
その日は雪が降っていた。
家に入れてもらえず、インターホン越しに、ケアマネジャーさんに病院に相談するようアドバイスをもらった話をすると姉の返事は
「(病院には)自分で行ってきて」

「仕事が終わってから、私一人が病院に行くしかない」

仕事が終わって、家まで早くて車で1時間強。飼い犬ご飯をあげてから急いで母親のかかりつけの病院へ。
対応してくれた先生や看護師さんは、とても親切でした。
「お母さんを連れてきなさい。」
「私は泥棒だとおもわれているから、私では連れて来れない」と伝えると、
「お姉さんはどうしたの?」
家族構成を知っている先生からそう聞かれた時、胸が疼きました。
「姉には、自分で行けと言われてしまいました」
段々声を出すのが苦しくなってきた…

寄り添うように声をかけてくれたのは看護師さんでした。

「一人で頑張らなくていいんだよ」

▶︎次回のお話はこちら
③母親の認知症(認知症の宣告。酷くなる症状)

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