「反高市」蓮實重彦、井上達夫の「ダサい」感じ
蓮實重彦、井上達夫両東大名誉教授といえば、日本の文系で、最高峰の知性、最高のIQの持ち主たちです。
東大総長だった蓮實氏、東大法学部の法哲学教授だった井上氏は、単なるインテリではなく、インテリを指導するインテリ、インテリの中のインテリだったわけで。
また、そういう地位に長くいたということは、人格的にも優れているということです。
そのまま大学の国語入試問題に出せるような、完璧な散文を書ける人たちで、生きた国宝みたい、と言っていい。少なくとも斯界では。
でも、ネットやSNSの世界では、残念な感じになっている。
蓮實氏については、先月末、高市首相への「セクハラ表現」が、SNSで批判されていました。
蓮實重彦氏(89)は筑摩書房「ちくま」2026年3月号で、高市首相(64)の人気を「淫らなまでの卑猥さが喚起している雰囲気」と批判。日本社会の同調意識を問題視する文脈です。高市氏は2月18日に首相就任後、支持率70%超と堅調ですが、Xでは称賛の声がある一方、「女性蔑視」「性的侮辱」との非難が相次ぎました。この論争は政治的分極を映す鏡となり、両陣営の溝を深めそうです。
(X story 2026/2/27)
「日本の首相である「高何とかさん」の淫らなまでの卑猥さが喚起している雰囲気としての人気が」こういうのやめたほうがいいよ蓮實先生(ちくま)
(小谷野敦 2026/2/26 19:17)
「日本の首相である「高何とかさん」の淫らなまでの卑猥さが喚起している雰囲気としての人気が」こういうのやめたほうがいいよ蓮實先生(ちくま) pic.twitter.com/dHWQQYJiY4
— 小谷野敦🦖⛱アンチTRAただし売春についてはTRA寄りらしい (@tonton1965) February 26, 2026
東大のトップにまで登りつめた日本最高の「知性」がこのレベルであることに絶望
(虚無deギャルソン 2026/2/27 11:19)
東大のトップにまで登りつめた日本最高の「知性」がこのレベルであることに絶望
— 虚無deギャルソンΣ (@yoka1210) February 27, 2026
完全にセクハラ😓
「淫らなまでの卑猥さが喚起している雰囲気」とか、首相が女性じゃなかったら絶対に使われない表現だっただろうな。
元東大教授にして元東大総長らしいが、こうやってリベラル界隈の方々が女性性を貶める言動をしてくれるお陰で、日本にはまだ女性差別があるのだと再認識するわ。
(エスケー/斉藤佳苗 2026/2/27 16:14)
完全にセクハラ😓
— エスケー/斉藤佳苗 (@KatzePotatoes) February 27, 2026
「淫らなまでの卑猥さが喚起している雰囲気」とか、首相が女性じゃなかったら絶対に使われない表現だっただろうな。
元東大教授にして元東大総長らしいが、こうやってリベラル界隈の方々が女性性を貶める言動をしてくれるお陰で、日本にはまだ女性差別があるのだと再認識するわ。 https://t.co/JzCp29Txdv
まあ、蓮實氏の「伯爵夫人」も、エロジジイの妄想みたいな小説だったからなあ。
でも、あんなもんが三島由紀夫賞を受賞した。
甘やかされた権威なんだよね。
(蓮實氏自身も「自分が貰うのはおかしい」と言ってたけど、当然の価値評価で、彼が謙虚だからではない。賞を与えるほうの幇間根性がおかしい)
論壇、学界、出版界での絶対的権威も、ネットの世界では通用しないということだな。
ネットの破壊力を感じた出来事でした。
井上達夫氏のほうは、話題としては地味だけど。
選挙直前、急に「反高市」を言い出した件ね。
井上氏がネットで出しているニュースレターの2月3日分(選挙5日前)で、「7条解散は不当だから自民党に投票するな」と言い出した。
それに対する違和感は、私もnoteに書きました。
井上さんは、記事の最後で、「せめて自民党に投票するな」という意味のことを書いています。
「我々有権者にすぐ出来ることが一つあります。大義も憲法的正統性もないこんな御都合主義解散をした与党政権に対して、「やり得は許さないよ」というメッセージを投票によって伝えることです。」
(Authorship: 獅子吼の正義―井上達夫の法哲学塾 2026/2/3)
でも、私は、これに引っかかったわけです。
2012年に野田氏は7条解散(いわゆる「近いうち解散」)をやってるからね。
公明党もやってるから、高市さんの7条解散を責めることができない。
だから、井上教授の、「7条解散に反対なら、自民党に票を入れるな」というオドシは、ピンとこないですな。
なんか、党派的なものを感じて、残念です。
(柿生隠者 note 2026/2/4)
井上氏は、その後も、同じニュースレターで、「反高市」を続けていて、違和感をかもし続けています。
たとえば井上氏は選挙後、高市自民党の勝因を、以下のように解析します。
第一は、高市首相の戦略的成功。彼女は、突っ込まれやすい具体的な政策論には立ち入らず、選挙期間中一度しかなかったテレビでの党首討論も,各党の党首の中でただ一人キャンセルした。他方で、SNSを駆使して「はっきりものを言う日本初の女性首相」という「キャラ立ち」するイメージを強化する演出に努めた。
英紙タイムズにより、この手法は「選挙に勝つ方法:はっきり話せ、しかし何も言うな」と揶揄されたが、功を奏した。選挙を政党の政策競争の場ではなく、「私を選ぶのか、旧立民・旧公明の指導者たる野田や斉藤のようなオジサンを選ぶのか」という個人の人気投票の場に転換して、「さなえ推し」や「サナ活」のブームを巻き起こすことに成功した。
(Authorship: 獅子吼の正義―井上達夫の法哲学塾 2026/2/14)
はあ、日本の有権者は、「イメージ」に騙されたわけですか。
東大を出てなければ、公約を読み比べる能力もないと思われてんですかね。
東大名誉教授というのは、ずいぶん有権者をバカにできるんですねえ。
井上氏に違和感を感じているのは、私だけではないようで。
井上達夫のコラムをチラ見したが、高市自民圧勝を政策を主張しないイメージ作戦とか政策討論から逃げたとかの作戦勝ちみたいに書いてて、この人オールドメディアのナラティブを簡単に信じ込むんだなと呆れた。
中道結成も野合と指摘することもなく、あれしか手がなかったと擁護。どうもピンボケだなと
(美剣淳也 2026/3/4 21:47)
井上達夫のコラムをチラ見したが、高市自民圧勝を政策を主張しないイメージ作戦とか政策討論から逃げたとかの作戦勝ちみたいに書いてて、この人オールドメディアのナラティブを簡単に信じ込むんだなと呆れた。
— 美剣淳也 (@junyamitsurugi) March 4, 2026
中道結成も野合と指摘することもなく、あれしか手がなかったと擁護。どうもピンボケだなと
「この人オールドメディアのナラティブを簡単に信じ込むんだな」
という部分、私も同じ感想を持ちました。
反トランプの姿勢でもそうですが、朝日新聞やNHKのニュースを見て、そのまま信じているな、と。
井上氏は、今度の選挙で、株を上げたところもあったんですけどね。
10年前の彼の著書『リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください』は、今度の選挙結果を予言していたと再評価されました。
とくに乙武洋匡氏の評価は、新聞記事にもなっていました。
井上達夫の「リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください」シリーズを完読。10年遅れだが、この10年は脳の故障が激しくて、この手の本を読む能力がなかったのだから仕方がない。 それにしても知的興奮に満ちた旅だった。右派も保守派も挑戦すべき本だと思う。
(美剣淳也 2026/1/12 14:28)
井上達夫の「リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください」シリーズを完読。10年遅れだが、この10年は脳の故障が激しくて、この手の本を読む能力がなかったのだから仕方がない。
— 美剣淳也 (@junyamitsurugi) January 12, 2026
それにしても知的興奮に満ちた旅だった。右派も保守派も挑戦すべき本だと思う。
井上達夫先生のリベリベ、先見の明あり過ぎ。井上先生、倭リベのなんやこいつら感に怒ってたし(モーリーロバートソンのニコ動番組で)
(多摩蘭坂 2026/2/13 0:31)
井上達夫先生のリベリベ、先見の明あり過ぎ。井上先生、倭リベのなんやこいつら感に怒ってたし(モーリーロバートソンのニコ動番組で) https://t.co/uwtmEW0Dxw
— 多摩蘭坂 (@JeVousSalue14) February 12, 2026
法哲学者・井上達夫さんが今から10年以上も前に、著書『リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください』を書いたように、今回の選挙でNGを突きつけられたのは、あくまでリベラルという看板を掲げていた“政党”であり、リベラリズムという考え方や価値観自体が否定されたと断定するのは早計なのかなと思うんです。
(乙武洋匡 2026/2/15 22:15)
法哲学者・井上達夫さんが今から10年以上も前に、著書『リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください』を書いたように、今回の選挙でNGを突きつけられたのは、あくまでリベラルという看板を掲げていた“政党”であり、リベラリズムという考え方や価値観自体が否定されたと断定する…
— 乙武洋匡 (@h_ototake) February 15, 2026
作家の乙武洋匡氏が16日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。「リベラル」について定義付けを行った。
「法哲学者・井上達夫さんが今から10年以上も前に、著書『リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください』を書いたように、今回の選挙でNGを突きつけられたのは、あくまでリベラルという看板を掲げていた“政党”であり、リベラリズムという考え方や価値観自体が否定されたと断定するのは早計なのかなと思うんです」と書き出した。
(日刊スポーツ 2026/2/16)
ところが、当の井上氏が、むしろ時代に逆行しているような感じになっている。
これはやっぱり、小沢一郎氏と親しい井上氏が、「政権交代」の必要にこだわっているからだろうなあ。
緊急対談「井上達夫、小沢一郎 憲法、そして民主政治を語る」
だから、また「自民一強」になったのが気に食わず、高市を必死に貶め、野党を躍起になって応援している。
でも、井上氏が今やるべきことは、小沢氏と、なぜ政権交代が失敗したか、真剣に議論することだと思うけどね。
枝野を落選させ、辻元を残すような立憲を、誰も応援しないだろう、とか。
とにかく、井上氏も、ネットの世界を舐めている。
「朝日・岩波」のホームグラウンドなら通用する議論も、ネットでは通用しない。むしろ反発を受けることが、どうも分かっていない。
周りの編集者も、そのことを教えてあげないと、井上氏の評判が落ちるだけだと思う。
井上氏の東大法学部の後輩に当たるのが、山尾志桜里氏です。
そして、井上氏、山尾氏、小林よしのり氏は、「ゴー宣道場」などで、なんとなくつるんでいる。
彼らに共通するのは、安倍嫌い、トランプ嫌い、高市嫌いーー結論が決まっているから、面白くない。
そして、たぶん、宗教も嫌い。
山尾志桜里氏はもっとリベラルな論客だと思っていたが、家庭連合の解散と精算という法的手続にからめてその教義を「歪んだ反日教義」「倒錯した教義」などと論難。まるで家庭連合がその教義ゆえに解散・精算され、さらなる対策を必要としているかのごとくだ。これは、信教の自由をかかげる自由主義国家ではあってはならない論法だ。
(石崎学 2026/3/6 8:41)
山尾志桜里氏はもっとリベラルな論客だと思っていたが、家庭連合の解散と精算という法的手続にからめてその教義を「歪んだ反日教義」「倒錯した教義」などと論難。まるで家庭連合がその教義ゆえに解散・精算され、さらなる対策を必要としているかのごとくだ。これは、信教の自由をかかげる自由主義国家… https://t.co/tbHy9ofMRC
— 石埼学(新アカウント) (@ishizakinyaoon) March 5, 2026
このあたり、たぶん蓮實重彦氏にも共通する。
彼らは、「反権力」を気取るけど、オールドメディアの論調とピッタリ一致している。
リベラルと言いながら、左翼に限りなく近似していくのね。
左翼は、唯物論だから、反宗教だからね。
唯物論者の江川紹子と毎日新聞社の宗教への無理解が「オウム真理教事件」を起こした、というのが私の持論で(小説「平成の亡霊」参照)ーー
ーーどうも、今日は話がまとまらないな。
花粉症で不調です。今日はここまで。
<参考>
