「はま寿司」のサイレント値上げ、「かつ庵」のサイレント値下げ
昨年、いつのことだったか、いつもの「はま寿司」で食って会計をすると、1皿「110円(税別、以下同)」になっている。
「あれ?」と思った。
2022年に、スシローが1皿最低価格を110円に、くら寿司が115円に値上げしたときも、はま寿司は100円を維持した。
だからこそ、私も応援していた。
それゆえ、私は過去に、「スシローくたばれ、はま寿司バンザイ」という記事まで書いている。
いつの間に、「1皿110円」になったのだろう・・もし、はま寿司が「1皿100円」を放棄したというニュースがあったら、この私が大騒ぎしないはずはないのに・・
そうは思ったのだが、老人の記憶力だから、自信がない。
自分がニュースを見逃したのか、「1皿110円」になってるのを忘れているだけか・・
などと、ボケ始めのアタマで考えているうちに、(老人だから)すぐ忘れていた。
忘れていたのは、べつの理由もある。
次の機会にはま寿司に行ったとき、間違いなく「1皿100円」だったからだ。
「あれ?」
と、このときも思った。
「1皿110円で会計したあの記憶は、夢だったのか・・」
と。
ついに本格的にボケ始めたか、と。
記憶が混濁している。こういう場合は、深くは追求しないようにしよう、と思った。
で、真相が判明したのは、年が明けてからだった。
はま寿司新百合ヶ丘駅前店は「1皿110円」で、はま寿司川崎下麻生店は「1皿100円」だった。
柿生に住む私は、その両店に、同じくらいの頻度で通っていたので、混乱していたのだ、とようやく気づいた。
はま寿司新百合ヶ丘駅前店 1皿110円から↓

はま寿司川崎下麻生店 1皿100円から↓

はま寿司のホームページを確認すると、今でも「お寿司一皿100円」とうたっている

しかし、そのページの下に小さく、以下のような但し書きがある。
※秋葉原駅前店、ゲートシティ大崎店、関内セルテ店、オーケーみなとみらい店、コピス吉祥寺店、高田馬場店、ウィラ大井店、スーパービバホーム豊洲店、駒込白山店、池袋グリーン大通り店、大塚駅前店、立川髙島屋S.C.店、鹿浜店、経堂店、ポンテポルタ千住店、金閣寺店、環八大鳥居店、蒲田駅西口店、蒲田駅東区役所前本通店、蒲田東邦医大通り店、江戸川松江店、大宮ラクーン店、サザンスカイタワー八王子店、田園調布店、秋葉原センタープレイス店、東新小岩店、練馬関町店、練馬土支田店、練馬春日町店、杉並井草店、板橋徳丸店、ティップス町田店、府中けやき並木通り店、新百合ヶ丘駅前店、杉並和田店、海浜幕張駅前店は都市型店舗です。
この「都市型店舗」の列挙の中に、よく見ると「新百合ヶ丘駅前店」も入っている。
「都市型店舗」は、値段がちがいますよ、「1皿100円」とは限りませんよ、ということなのだろう。
なんともわかりにくく、紛らわしい表示だ。消費者庁は何も言わないのだろうか。
はま寿司としては、ぶっちゃけ、もう「1冊100円」を維持できなくなっている。
でも、他との差別化で売り物にしている「1皿100円」の看板を下ろすわけにいかない。
というわけで、今のような状態になっているのだろう。
これを紛らわしい、虚偽表示だと見るか、「1皿100円」の看板を下さないだけ有難い、はま寿司の良心と見るか。
はま寿司は、年末にも「150円皿」を160円に値上げしている。
もう建前としての「1皿100円」も、限界なのではないか。
いずれにせよ、現状は、ボケ始め老人の私のような消費者を混乱させている。
これは「サイレント値上げ」の例ではないだろうか。
値段そのままで、ボリュームを減らすことを「ステルス値上げ」というが、この場合は、実質値上げしているのに、それを公式に堂々と発表していない、という意味で「サイレント」だろう。
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逆の例もある。
私は最近、早野の「かつ庵」(川崎早野店)に、ちょくちょく食べに行くようになった。
かつ丼、うまいね。
あるとき、かつ庵に行ったら、「かつ丼ランチ」(平日限定)というのがあって、それがお得感があって、よかった。
で、おととい、またランチに行こうと思って、時計を見ると午後1時だ。
「あれ、かつ庵のランチサービスは、何時までだっけ? 2時までか、3時までか・・」
ネットで調べようと思ったら、これが、出てこないのだ。
「なんでネットに出てないのだろう」
と焦っているうちに、時間切れになるかもしれないから、とにかく家を出て店に行った。
ランチサービスは、2時までだった。ギリギリ間に合ってよかった。


店に行けば、店頭ののぼりで「ランチ」を大々的に宣伝している。
実際、それが目当てなのだろう、店内は満員の大盛況だった。
こんなに人気なら、ネットでも大宣伝すればいいのに、と思った。
私のネットでの探し方が悪かったのかもしれないが、ランチサービスの表示がすぐ出てこないのは確かである。
まあ、これは邪推かもしれないが、かつ庵としては、ランチサービスをあまり喧伝したくないのかもしれない。
ランチの安売りばかりを目当てに客が来ると困る。できれば通常価格で食べてほしいから、ランチについてはあまり大声を上げないのでは。
もし、そうだとすれば、これは「サイレント値下げ」と言うべきかもしれない。
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「はま寿司」も「かつ庵」も、同じゼンショーグループだ。
この時期、価格について消費者にどう訴求するか、ゼンショーは、迷っている最中なのかもしれない、と思った。
また、上記の例はいずれも、ネットでは価格の実際が確認できなかった例だ。
ゼンショーグループに限らず、チェーン店でも、地域ごと、店ごとの差があって、ネットで価格の実勢がわからない例が増えている気がする。
しかも、それぞれの店で、細かい変更がよくある。
かつ庵下川崎早野店のランチ販売も、1月6日から平日限定に変わっていた。

実際、行ってみないと、高くなっているか、安くなっているか、わからない。
はま寿司でも、店によっては「モーニングサービス」がある、というのを、以下のnoteの記事で知った。
たとえば「100円ショップ」でも、「この商品は150円です」とか「500円です」とか、店頭での例外品が増えている。そういうのも「サイレント値上げ」と言えないか。
インフレ時代で、店も、客も、価格に異常に神経質になっているからこそ、起こっている事象かもしれない。
ネットでなんでもわかる、という時代ではなくなり、行ってみて、そのときに初めてわかる「時価」の時代になっている、というか。
いまのところ、私がそんな気がしている、というだけだが。
日経新聞あたりが、「サイレント時価の時代」とかの特集にするなら、このネタ使っていいよ。
<参考>
