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【AmazonPrime】「破墓/パミョ」日本人に隠された韓国映画「反日」の暗号

【概要】

破墓/パミョ(2024)
파묘
Exhuma

巫堂ファリム(キム・ゴウン)と弟子ボンギル(イ・ドヒョン)は、跡継ぎが代々謎の病気にかかるという奇妙な家族から、桁違いの報酬で依頼を受ける。すぐに、先祖の墓が原因だと気づき、お金の臭いを嗅ぎつけた風水師サンドク(チェ・ミンシク)と葬儀師ヨングン(ユ・ヘジン)も合流する。やがて、4 人はお祓いと改葬を同時に行うが、掘り返した墓には恐ろしい秘密が隠されていた…。


予告編


【評価】

(多少、ネタバレあり)


「パラサイト」を超える1200万人の観客を動員し、昨年の韓国最大のヒット作となった映画。

世評も高い傑作ホラー。

やや強引だがクオリティと独創性が高く、私の採点は100点満点で87点。


だけど、たぶん日本の地上波では放映されない。

「反日」映画だからね。

いまアマプラで見られるから、見といた方がいい。


「反日」というのは、私が勝手に言ってるわけではない。

韓国でも、この映画は「抗日オカルト '항일 오컬트'」と呼ばれた。

韓国の記事で、以下のように論評された。


この「パミョ」では、私たち民族の胸の痛い歴史に会うことができる。そのため、「パミョ」は「K-オカルト」と「抗日オカルト」という別名で呼ばれ、様々な解釈も生んでいる。イ・ファリム、ユン・ボンギル、キム・サンドク、コ・ヨングンという名前はすべて実際の独立運動家の名前であり、彼らが乗る車のナンバープレートは'1945'と'0815'だ。劇中に登場する「宝国寺」、「鉄血団」、「義烈団」という名前も意味深く感じられる。

그렇게 '파묘'의 또 다른 이야기, 우리 민족의 가슴 아픈 역사를 만날 수 있다. 때문에 '파묘'는 'K-오컬트'와 '항일 오컬트'라는 별칭으로 불리며 다양한 해석도 낳고 있다. 이화림, 윤봉길, 김상덕, 고영근이라는 이름은 모두 실제 독립운동가의 이름이고, 이들이 타고 다니는 차의 번호판은 '1945'와 '0815'다. 극 중 등장하는 '보국사', '철혈단', '의열 장의사'라는 이름 역시 의미심장하게 느껴진다.
(Naver Entertain 2024/2/26)



この「抗日」「反日」部分を説明すると、そのまんまネタバレになるので、ここでは避ける。

ただ、ここに込められた韓国人の恨みの対象は、20世紀前半の「併合」だけではなく、16世紀の「出兵」含めた二重底になっている。

この映画の「恐怖」の源は、「日本」そのものだ。(それがわからない人には、この映画はピンとこないし、たぶん怖くない)


冒頭、主人公の一人が日本語で話しかけられ、「私は韓国人です」と答える。その最初から、映画の意図は明らかだ。

でも、この映画にそれほどの「反日」性を感じなかったという日本人は多いし、それはそれでいい。

たぶん日本での公開も前提で作っているから、そこはうまくやっている。


でも、この映画には、上の記事にあるように、様々な「暗号(コード)」が埋め込まれていて、日本人には解読が難しく、韓国人にしかわからない。

たとえば、以下のような「暗号」だ。


チェ・ミンシクが演じた「サンドク」は独立運動家キム・サンドク先生と名前が同じで、キム・ゴウンが演じた「ファリム」は女性抗日運動家イ・ファリムの名前が浮かびます。イ・ドヒョンが演じた弟子「ボンギル」はユン・ボンギル医師(上海天長節爆弾事件を起こした活動家)と名前が同じです。ユ・ヘジンが演じた「ヨングン」は、朝鮮後期の明成皇后(閔妃)を殺害したウ・ボムソンを日本で暗殺したコ・ヨングンを連想させます。

映画に登場するお寺の名前「保国寺」は国を守るという意味を持っています。この寺を作った僧侶の法名「ウォンボン」から、(抗日組織の)義烈団長キム・ウォンボンが思い浮かびます。

映画に出てくる車のナンバープレートも意味深いです。 「0301」、「1945」、「0815」、韓国人なら誰でも大切にする数字です。三一運動と光復(日本からの解放)を指す数字ですからね。また、杭を除去する組織の名前「鉄血団」は、過去に存在していた独立運動団体の名前と同じです。

サンドクが劇中、100ウォンのコインを投げる姿が登場します。風水師が棺を取り出して移装するときにコインを投げるのは実際にする行為ですが、李舜臣将軍が刻まれた100ウォンを投げるという点で、これも意味のある場面という解釈が出ています。映画序盤にホテルの窓で李舜臣将軍が向き合うという点も興味深いです。

*李舜臣(イ・スンシン)=文禄・慶長の役で朝鮮水軍を指揮して日本軍を打ち破ったとされる韓国の「救国の英雄」。この映画の主演俳優、チェ・ミンシクがかつて演じた

(Vogue韓国版 2024/2/26)


映画40分ごろ、「保国寺」の看板と、主人公の車のナンバー「0815」


(一方、例えば「キスネ」という僧侶の名は、日本人にしかわからない「暗号」になっている)


この映画は、「日本帝国の悪行」を糾弾する「쇠말뚝(セマルトゥク=鉄杭)事件」を下敷きにしており、それは映画の公式HPでも解説している。


1985年、韓国ではある市民団体の発表が人々を驚かせた。「植民地時代、日本が朝鮮民族の精気を断ち切るため、風水的な名山名所に打ち込んだ鉄杭を抜き、民族の精気を取り戻す」という内容で、証拠として鉄杭の一つが公開されたのである。真偽はともかく、巷では再び「日本帝国の悪行」を糾弾する声が高まったが、これは序の口に過ぎなかった。10年後の1995年、軍事独裁から脱し初の文民政権を実現した金泳三(キム・ヨンサム)大統領は、植民地解放から50年を迎え、「歴史を正す」というキャッチフレーズの下、旧朝鮮総督府の建物の取り壊しに踏み切った。このとき、植民地支配の残滓を「なくすべきか」歴史の教訓として「残すべきか」が大きな議論を呼んだが、結果的に「なくす」方向へと傾く決め手となったのが、「総督府の建物が朝鮮の良い気運の流れを遮断している」という風水的な見立てであった。
旧朝鮮総督府解体と共に、再び「鉄杭問題」が人々の関心に火をつけることとなった。ついには政府主導による国家的キャンペーンとしてあっという間に全国に広まると、テレビでは連日のように、抜き取った鉄杭を手に「大韓民国万歳!」と叫びながら感激の涙を流す人々や、民族の精気を取り戻すために巫堂(ムーダン)が行う“グッ”(お祓い)の様子が放映された。



こういうアジアの「反日」映画は、いかにヒット作でも、日本の地上波では流れない。

地上波で流れないどころか、同じくチェ・ミンシクが出た「バトル・オーシャン」(2014年製作 チェ・ミンシク演じる李舜臣が海戦で豊臣軍を打ち破る)は、韓国史上最高の観客動員数(1760万人)だったが、日本では劇場公開もされなかった。

「バトル・オーシャン」も、私はアマプラで見た。そこでの日本人の「鬼」のような残忍なイメージは、「破墓/パミョ」でも繰り返されています。


「バトル・オーシャン 海上決戦」予告編


ドニー・イェンの大ヒット作、「イップマン」(中国、2008〜)も同様に、日本でヒットしたとはいえ、日本が悪役だから地上波放送はされなかったのではないか。


だから、テレビと新聞しか見ない日本人は、自分たちに向けられている悪意に気づかない。

だから、吉永小百合みたいなバカなこと言ってられる。


バカなこと、で済まされないのは、オールドメディアでは、ほぼこの吉永小百合イズムが信奉されているからですね。私はその中にいたから知っている。

地上波は、そのイデオロギーに反する隣国の映画は流さない。「ピースボート」的イデオロギーに合致するものだけだ。

オールドメディアの映画評でも、そういう部分はあえて解説されないんじゃないでしょうか。右翼とかが押しかけると怖いから。


でも、韓国では、反日映画ほど大ヒットするというのが現実だから。

今度韓国大統領になる人も「反日」らしいから、見るにはちょうどいいタイミングじゃないでしょうか。

それがなくても、面白い映画です。



(念のために言えば、私は、こうした韓国映画での「抗日」ーー日本から見れば「反日」ーー表現が悪いと言いたいわけではありません。日本にも韓国にもそれぞれにナショナリズムがあり、互いに尊重すべきです。変な平和主義イデオロギーで、ナショナリズムに鈍感になっていたり、あえて無視するような姿勢がおかしいと思っているだけです。あと、そういう変なイデオロギーがあるので、日本は、韓国にくらべ、ナショナリズムが不足している)


<参考>韓国映画レビュー


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