デジタル環境問題 #3: スマホの通知の経済損失
前回はデジタル環境問題の全体の整理を試みました。
今日はその一部のアテンションの、さらにごく一部の問題について。
調べたことを共有します。
1日のスマホ通知の件数
米国の11歳から17歳の若者が1日に受け取る通知の中央値は237件
出典: Common Sense Media 及び ミシガン大学 C.S. Mott小児病院 共同調査 (2023年)
URL: https://www.michiganmedicine.org/health-lab/study-average-teen-received-more-200-app-notifications-dayユーザーは1日に平均63.5件のプッシュ通知を受け取っている
出典: MDPI (学術誌) "Echoes of the Day: Exploring the Interplay Between Daily Contexts and Smartphone Push Notification Experiences" (2022年)
URL: https://www.mdpi.com/2076-3417/15/1/14日本のスマートフォンユーザーにおいて、通知回数の中央値は53回
出典: 株式会社FUMG(旧MIMIGURI)「スマートフォン利用に関する生活者実態調査」 (2021年)
URL: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001076.000000112.html平均的な米国のスマホユーザーは、1日に46件の通知を受け取っている
出典: CleverTap (2018年の調査)
URL: https://www.businessofapps.com/marketplace/push-notifications/research/push-notifications-statistics/
中断のコスト
これは「通知」に限定した話ではないので、そのまま使うのは無理があるかもですが・・・
637名のドイツ知識労働者を対象とした日記調査
主な主張
知識労働者は4分ごとに中断される(1時間に15回)
中断により作業時間が15〜24%増加
※別記事では15〜28%とあるが相違の理由は不明ドイツ企業の損失は年間580億ユーロ
不要な会議560億ユーロと合わせると総額1,140億ユーロ
出典:brand eins 2023 / Next Work Innovation (2022)
URL: https://www.brandeins.de/magazine/brand-eins-thema/it-dienstleister-2023/arbeiten-wie-ich-wirklich-wirklich-will※別記事: Starker, V., Bracht, E., Roos, K., & van Dick, R. (2022). Gehirngerecht Arbeiten: Hin zu einer Kultur der Konzentration. Zeitschrift für Organisations Entwicklung, Nr. 4, 76-77.
URL: https://nextworkinnovation.com/wp-content/uploads/2022/10/Zeitung-fuer-Organisations-Entwicklung_2022_04_Starker-et-al.pdf
1時間で15件の中断で15%以上の生産性低下ということから、乱暴な推論ですけど、1件あたりの中断で 36秒以上の労働時間損失と計算できます。
仮に最低賃金 1,200円/時間 としたら、
1件の通知で 12円の損失ということですね。
毎日63.5件なら 762円/日 = 22,860円/月の損失!
毎日237件なら 2,844円/日 = 85,320円/月の損失!!
なるほど・・・
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