【いつも向かい風】13 無保険者、入院する(前編)
これはワイの弟(独身)の話である。
友人Nさんに事の顛末を話したら、この記録は「NOTOに投稿すべき」だと言ってくれた、果たして誰かの参考になるのかなあ。
6月9日(月)19時30分位に弟から電話があり「医者に連れて行ってくれないか」とのこと。
それ自体は全く問題はないのだが、一抹の不安があった。
弟は10年前までは正社員として働いていたのだが、労災がありそれが原因で退職。 以後は非正規で働くが、現在は仕事をしているかは分らない。
以前聞いてみたら、「無保険、無年金」
大丈夫と言っているが、傍から見ると大丈夫じゃない。
保険や年金に加入(免除)等を勧めるが、本人はその気がない。
本人の人生なのでその選択を尊重したが、ついに来たか。
30分後到着、一目見ると顔色が異常に赤黒い。
話はできるが、声がかすれて聞き取りにくい、胸が痛むようなので肺炎かもしれない。
一応聞く「保険証はあるか」
弟「ない」
ワイ(内心)10割負担かあ、これはお金が溶けてゆくがな、まるで大王製紙の井川意高や
状態がかなり悪く、歩けそうもなかったので、救急車を呼ぶ。
20分後到着、町内から人影がまばらに見える、ヒマな奴らめ。
救急車の中の様子を見ると、人口呼吸器を装着している、入院は避けられそうもない。
ほどなくして、受け入れてもらえる病院が見つかったので、自家用車で同行する、すでに21時を廻っている。
受付に行く
ワイ「保険証がないのです」
受付「後日持ってきてください」
ワイ「いや、持ってないんです」 受付のおばちゃんの表情が変わる
受付「では保証金として5万円必要です」
ワイ「今持ち合わせがないです」
受付「後日持ってきてください」(受付)極貧のヤバいのが来た
待合室に行く、この時間でも20人はいる多いな。
待つこと1時間30分、先生から呼び出しを受けて病状の説明を受ける。
先生「心筋梗塞です」
ワイ「心筋梗塞う」
先生「内視鏡での手術をお勧めしますが、どうされますか?」
ワイ内心(どうするも、こうするもないやろ、しかしなぜワイに他人の人生を左右する決断を迫られる事が起きるのだろう、これで3回目やないかい)
ワイ「お願いします」
手術の同意書や入院申し込み書を記入しながら、
ワイの頭の中は サイモンとガーファンクルの「コンドルは飛んでゆく」ならぬ「千ドルが飛んで行く」がぐるぐる廻っていた。
25時、手術は成功、弟は意識があり後遺症もなさそうだ、まずはよかった。
帰宅したのは2時30分、さすがに疲れた、事前に会社の上司に事情を連絡し有給を取ることにしたが、やることがたくさんある。
10割負担の医療費をどれだけ圧縮できるかだが、策はあまりない。
明日と言う日は明るいのだろうか
(続く)
【索引のようなもの】
【いつも向かい風】13 無保険者、入院する(前編) | 記事編集 | note
【いつも向かい風】14 無保険者、入院する(中編)|michineko
【いつも向かい風】15 無保険者、入院する(後編)|michineko
【いつも向かい風】16 無保険者、入院する(後日談)|michineko
