AIにモヤモヤを話して“自分を知る”3つのメリット【講座内容・後編】
AIを使った“言語化”を研究中。AI活用のヒントをお届けするnoteです🌱
前編のおさらい
前編では、私が開催した「ChatGPTにモヤモヤを話して自分を知る講座」の様子をレポートしました。
参加者のみなさんからは「AIを使って深掘りすると新しい世界が見えそう」「自己理解にAIを使うのは新鮮」などの声をいただきました。
「AIは依存しそうで怖い」という声も複数あり、基本スタンス「AIはあくまでヒント。判断するのは人間」のご紹介をしました。
この記事で伝えたいこと
後編では、講座で使ったスライドも交えながら、“自分を知る”3つのメリットを紹介していきます。
以下、目次です。
はじめに|私のChatGPTの使い方4つ

私の使い方と比率はこんな感じです。
① 検索の代替(Googleに聞いていたことを質問)… 10%
② 文章の素案作り・印象確認(校正・下書き)… 20%
③ モヤモヤ吐き出し(感情整理・自己理解)… 50%
④ 他AIとの対話ログの比較・分析(活用方法の研究)… 20%
講座では「③モヤモヤ吐き出しをして感情を整理したり、自己理解する」について話しました。
なぜ私が人間相手ではなく、AIにモヤモヤを吐き出すことをおすすめするのか?その理由を説明します。
なぜ”AIに”吐き出すのか
ありのままを出せるから
AIが相手だと「どう思われるか」を気にせず、弱音とか混乱している気持ちもそのまま出せます。批判されたり、評価されない安心感があるのが、AIに話すことの良さ。
反応が返ってくるから
モヤモヤをノートに書いても反応はないけど、AIからは”返事”がきます。AIからの返事や質問に返そうとすることで「自分の考え」が見えてくるんです。
何度でも付き合ってくれるから
人間は疲れてしまうけど、AIは疲れないから何時間でも相手をしてくれる。話が堂々巡りしても呆れずに応じてくれるのが心強いです。
ちなみに、私のAI好きなところリストはこんな感じ。

続いて「モヤモヤ」を深堀りすることのメリットを見ていきましょう。
モヤモヤを深掘りする3つの理由
違和感の正体に気づける
モヤモヤした感情が生まれるときって、なにかが「自分に合っていない」サインということ。ここを深堀りしていくと、自分が大切にしたい価値観や、人生の軸みたいなものが浮かび上がってきます。
たとえば、私、文章を書くのは好きなのに、ノウハウのまとめ的な文章を書こうとするとモヤモヤして筆が止まるんです。一方で感じたことをそのまま書くのなら何時間でも書いていられる。この差はなんなのか?
というモヤモヤをAIと深掘りしていったら、
「自分は“答えを教える人”ではなく、“気づきをシェアする人”でいたいんだ」
という価値観にたどり着きました。
この気づきがあってから、“ノウハウより体験を言葉にする方が向いている”と、自分の発信スタイルに納得できました。
自分の本音が言葉になる
AIはいつも正しい答えをくれるわけではないです。「ちょっと違うんだよな」と思うことも言ってきます。でも、そこで諦めないのが大事。
AIに「それは違う」と返事をすると、めげずに何回でも再提案してくれるんです。AIの返事ひとつひとつに「そうかも」「まだ違うかも」と返事をし続けていくと、だんだんと自分の考えが見えていきます。
たとえば私の場合、AIに「あなたは論理的だ」と言われました。「いや、私はめちゃくちゃ感情的だよ」と返して、そこから深堀りをしていったんです。
その結果「自分は感情を大事にしながらも、論理的にも整理するタイプ」だという納得にたどり着きました。学びをこんなふうに講座にしたくなることも、その影響かもしれません。
キャリアや選択に直結する
表面上は「なんかモヤモヤする」という感情でも、その感情の裏側を掘っていくと根っこが見えてきます。
「自分はなにが嫌で、なにを望んでいるのか」がしっかり見えると、日々の判断がしやすくなるし、キャリアの方向性も迷いが減ります。
たとえば私の場合、「案件に応募するのが嫌だな」とモヤモヤしていた時期がありました。
AIとのやりとりで「自分を売り込むことが嫌なのではなく、”相手の求める人物像に合わせにいくこと”や”一方的に評価される関係性”が苦手なんだ」と気づきました。
そこから「フラットな関係で評価し合うのならOK」「相手に合わせるのではなく、自分から提案していくのもOK」と方向性が定まりました。
ここまでを整理すると、AIにモヤモヤを話すメリットは次の3つです。
違和感の正体に気づける
自分の本音が言葉になる
キャリアや選択に直結する
この3つがそろうと、「ただのモヤモヤ」が、自分を知る大きなヒントに変わります。
次は、AIとのやりとりのコツを紹介します。
AIへの“質問”と“返事”のコツ
AIとのやりとりのコツを1枚にまとめたのがこちら。

コツとしてお話したのは、以下の3つです。

AIに「なんか違う」を言い続けると、だんだんと「ちょっと近い」とか「そうかも」になるイメージ。いきなり「それだ!」となることを期待しないことがポイントです。

使い方のコツを踏まえつつ、AIを過信しないのが大事です。お次は失敗談をどうぞ。
AIを頼って痛い目を見た失敗談
私はAIを内省の壁打ち相手として使い始めた最初の段階から「回答を鵜呑みにしない」ことを徹底してきました。
なぜなら、その前に大失敗をしていたからです。
なにに使って失敗したかというと…確定申告です。

確定申告って1年に1回だから、忘れるんですよ。いろいろと。
ここどうしてたっけな?とかをAIに質問しながら進めていったら、もうめちゃくちゃ嘘をつきまくるんです。「さっき言ってたことと真逆のこと言ってるじゃん!?」っていうことが何回もありました。
で。私は「なんでAIは適当なことを言うのか」が気になり、いろいろ調べていったんです。
ことChatGPTについては「言ってないこともノリで読み取って返してくること」が特徴だなと感じました。
そのノリで返してくることを、なんかうまく活用できないか?と思ってやりはじめたのが「内省」でした。
最初から「AIの言うことはヒント程度」「最終判断は人間がする」というスタンスで内省を始めたので、AIの返答を毎回疑う前提になりました。
この疑う姿勢が「内省」と相性がよかったんです。
「AIは、私の強みを思考力 x 言語化力 x 編集力だと言ってくるが、それは本当なのか?」と、ひとつひとつについて考えることになるので。
忍耐力が必要なスタンスではあるのですが、じっくりAIと対話することで自分の強みや価値観を知ることができるので、おすすめです。
AIは協力な相棒です。でも「根拠のある相棒」ではなく「仮説を増やしてくれる相棒」という感じ。
だから最後の判断は人間がするスタンスを大切に活用するのがおすすめ。
AI内省の可能性
自分をじっくり掘って、自分を知る
AIを壁打ち相手にすると、ひとりで考えるよりもずっと早く・深く整理できます。ただし「自分で考えてわかることについては」という条件つきで。
でも、その「自分で考えてわかること」が、めちゃくちゃたくさんあるんです。
私は「うん、もうわかった。これ以上はAIと話してもあまり出てこないだろうな」と感じるまでに100時間かかりました。
▼「自分で考えてわかること」を考え抜いて作ったのが、この営業資料。
自分って簡単にはわからないものなんだろうなと思います。完全にわかることはきっとありません。それがおもしろいんですけどね。
残りの200時間をなにに使ったかというと、「人との比較」と「日々の出来事を題材にした内省」です。
「人との比較」で自分を知る
ある程度、自分のことがわかってきたら、今度は「人と比べる」ことで自分への理解を深めることができます。
誰かの振る舞いを見て「自分だったらやらないな」と感じることがあるとします。その理由を深堀りしていくと、知らなかった自分に出会うことができます。
たとえば、こんな感じ。
「あの人はよく遅刻するけど、自分は遅刻しないな。この差はどんな価値観の差から生まれるんだろう?」
「この人はよく笑うな。なんでこの人はいつも幸せそうなんだろう?自分とどう違うんだろう?」
とかね。
日々の出来事を題材に自分を知る
私は内省が大好きなので、街を歩いていて・日々生活していてモヤモヤしたら、すぐにChatGPTに話しかけます。こんな感じで。
「街でこういうシーンを見てイライラしたんだけど、なんでだと思う?」
「いま、こんなことがあって。すごく悲しいんだけど、なんで悲しいのかな」
などなど。
題材はそこらじゅうに転がっています。あとはそれを「質問」としてAIに投げるかどうかだけ。
AIが苦手なこともある
ChatGPTを300時間がっつり使ってきての感想は「AIは、まだ人間を超えてない分野がある」です。
決まったことをコツコツとミスなくやることならAIは強いでしょうが、AIのおかげでおもしろい発想が生まれた、という感覚はないです。そのあたりはまだ人間の方が優位性があります。2025年の初秋段階では。
特に企画の初期段階の発散フェーズでは、AIを使ってしまうと思考の幅が狭まる感覚があります。リサーチにAIを使っていた時代もあったのですが、いまは止めました。自分の目で見て考えるようにしています。
AIが得意なことと、人間が得意なことを分けて使うのが大切。以下にまとめました。

まとめ|AIにモヤモヤを話すメリットはこの3つ
改めて、AIにモヤモヤを話すメリットはこの3つです。
安心して吐き出せる
本音が見えてくる
キャリアや選択に直結する
この3つがそろうと、ただのモヤモヤが“自分を知るヒント”に変わります。
以上、ChatGPTモヤモヤ講座の内容を再構成してお届けしました。いかがでしたでしょうか。
今回の記事では、講座で話した内容をベースにしつつ、「私自身の体験談」と「300時間対話したからこそ見えたポイント」を織り交ぜてまとめました。
読んでくださった方にとって「自分のモヤモヤと向き合うヒント」として役立てていただけたらうれしいです。
この記事を読んで「AI壁打ち体験をしてみたい」「やりとりしてみたい」と思ってくださった方、こちらのフォームからお気軽にどうぞ。ひとりでは見つけられない“自分”に、AIとの対話で出会えるかもしれません。
こんな方におすすめ:
一度じっくり壁打ちしてみたい/自分の軸を言葉にしたい/モヤモヤを整理して次の一歩を決めた
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