見出し画像

パニック障害なんかへっちゃらだ〜コワーキングはオフィスでは不可能だった精神的安寧をももたらすという話:今日のノート#624(2025-08-03)

#今日のBGM

#今日のコトバ

"最初は難しいと思うかもしれない。
だが、最初はなんだって難しいんだ。"
(宮本武蔵)

#今日は休みにしよう

毎日、暑いね。ただ、それだけではないのだろう。ここんとこ、どーも、アタマもカラダもシャキっとしない。

もう何ヶ月も休んでいない。曜日もクソもなく毎日あくせくしている。時々、海外の週4日就労制のことを「早く日本でも」と書いてるくせに、自分は週に一日も休めていない。

やらねばならないことと、やりたいことを、順不同で一緒くたにやる悪い癖が祟って、ここへ来て精神の不調を訴えてきてる(気がする)。

どこかで余白作って切り替えないと、これはマズイ。下手するとアタマもカラダも壊れてしまう。そうなったら、かえって多方面に迷惑がかかる。それでは元も子もない。

なので、今日はnote書くだけで休みにすることにした。そう決めたら気が楽になった。さっきまで積ん読本を読んで昼寝してた。このあと、これを軽く書いてお開きとする。

ああ、そうか。これからは週に一日はそういう日にしよう。そうしよう。

#受講者募集中!「2025年8月期:コワーキング曼荼羅に学ぶコワーキングマネージャー養成講座@オンライン」〜早割あり+修了後3ヶ月無料サポート&間借りコワーキング権付き

ローカルコミュニティとしてのコワーキングを健全に運営するコワーキングマネージャーを養成するためのオンライン講座、「コワーキング曼荼羅に学ぶコワーキングマネージャー養成講座@オンライン」の2025年8月期受講者の募集を開始しました。
講師は、2010年5月以来、日本で一番長くコワーキングの運営に携わっている、ワタクシ、伊藤です。

今期は、修了後3ヶ月の無料サポートと、カフーツを利用しての「間借りコワーキング」体験の権利付きです。
ぜひぜひ、受講ください!

#メンバーシップのご案内

この記事はnoteのメンバーシップで配信しています。メンバーシップに参加すると、過去の有料記事も含めて全文お読みいただけます。また、プランによって特典がついています。

詳しくはこちらをご覧ください。

#ペンクラブにご参加ください

コワーキングプレスでは、全国各地のコワーキングスペースとその周辺の人たちや出来ごとをリポートしていただく「コワーキングプレス・ペンクラブ」のメンバーを募集しています。

あなたの町のコワーキングのこと、旅先のコワーキングのこと、そこで出会った人たちのこと、気づいたこと、考えたこと、自由に書いてください。
詳しくはこちらを。

#トーキング・コワーキングVOL .33

次回のトーキング・コワーキングは、2週間、夏休みをいただいた後、8月22日(金)の19時から。
ゲストは、北海道帯広市のLANDの小田晃一郎さんです。
参加費無料。

時間になりましたら、上記のYouTubeにアクセスください
ぜひ、ご参加ください!

#パニック障害なんかへっちゃらだ〜コワーキングはオフィスでは不可能だった精神的安寧をももたらすという話

P子さんはフリーランスのデザイナー&クリエイターだ。紙とウェブの両方でデザイン全般を受託している。二児のシングルマザーでもある。

彼女はぼくの古いコワーキング仲間と知り合ったのがきっかけで、うち、カフーツにやってきた。彼らが知り合ったところというのも、うちと同じぐらい古いコワーキングだ。

聞けば、P子さんはなんと13年前からコワーキングを利用しているという。計算したら、そうだった。

と思ったら、「間違い、10年前でした」と、さっき訂正が入った。

にしても、カフーツができて15年だから、日本のコワーキングの初期からコワーカーだった、ということになる。ベテランには違いない。

しかも、ぼくがよく知ってるコワーキングをいくつも利用している。それも関西に限らない。ぼくはコワーキングツアーで全国各地のコワーキングにおじゃましているが、そのうちのいくつかには彼女も足を運んでいた。

毎週、YouTubeライブで配信している「トーキング・コワーキング」にゲスト出演していただいたコワーキングにも過去に行ってる。どころか、ぼくがまだ行ったことのない地方のコワーキングのこともよく知っている。

今は、子連れで行けるコワーキングを探索してどんどん出かけて行ってるらしいし、同じクリエイター仲間と、月に一回、コワーキング巡りもやっているとか。いいですねぇ、それ。どんどんやってほしい。

そんなP子さんは、昔は会社にも勤めてたし、派遣になってからも企業のオフィスで仕事していた。

だが、ある日、異変が彼女を襲う。

デスクで仕事してると、目眩や動悸がして、カラダがブルブル震えだす。何軒か医者に診てもらったら、パニック障害と診断された。

パニック障害?聞いたことはあるが詳しく知らない。

調べたら、AIがこう回答してきた。

パニック障害は、突然理由もなく激しい恐怖や不安の発作(パニック発作)が繰り返し起こる病気です。発作時には、動悸、息切れ、めまい、吐き気などの身体症状が現れ、死んでしまうのではないかという強い恐怖を感じることがあります。発作が起きた場所や状況を避けたり、また発作が起きるのではないかと不安に感じる「予期不安」から、日常生活に支障をきたすこともあります。

これは怖い。

これを解決するには、薬物療法と、発作が起きた状況に慣れる練習をしたりする認知行動療法というのがあるらしい。

ただ、パニック障害と診断されても仕事は続けねばならない。

で、P子さんはどうしたか。

ある日、気がついた。

コワーキングにいると発作が起きない。

オフィスではいつ起こるか判らない。

でも、コワーキングなら安心。

それから、コワーキングのヘビーユーザーになったらしい。

うちにいるあいだも、その兆候はまったくなかったし、というか、そんな話を聞くまで想像もしなかったし、きっと他のコワーキングでも安定しているのだろう。でなかったら、コワーキング巡りなんかしない。

つまり、コワーキングという環境が彼女の、いや、パニック障害者の精神衛生に効果的だったというわけ。

この話には頷ける点が多々ある。

コワーキングが、確かにメンタルヘルスケアに重要な役割を担っていることは過去にも書いている。各国でその研究も進んでいる。

この記事にも書いたが、セラピストが常駐するコワーキングも海外にはある。

「コワーキング曼荼羅」に「健」とあるのは、もちろんフィジカルもあるが、メンタルに対するケアのほうが大きい。

もちろん、フリーランサーは自宅でも仕事はできる。事実、P子さんもやっておられる。が、ずっとひとりで仕事してると、それまで感じたことのなかった精神的苦痛が襲う。そう、孤独感だ。

これが曲者。

それを解消するのがコワーキング。

一方、コロナ禍になって企業に勤める人が在宅勤務を命ぜられた際、孤独感に苛まれて精神を病む人が続出したのは周知のところ。

毎日、決まった時間にオフィスに行けば、おなじみの同僚がいた。それがなくなった途端、おかしくなった企業人が世界中にいる。

今、通勤がなくなって、かといって在宅ワークには限界があるワーカーが、自宅に近いコワーキングを利用するようになっているのは、ただ近い、安い、だけが理由ではない。

そこに誰かがいて、その集団の一員になることで、精神的安定を得られるからだ。

それを、帰属感と言ってもいい。というか、そう言ってる。

この事に気づいた企業は、こぞって従業員の生活圏内にあるコワーキングの利用を促進している。言ってみれば、一種の福利厚生だ。

それはフリーランサーでも同じ。

気楽な稼業と思われてるかもしれないが、内実は結構厳しい。経済的な意味だけではない。むしろ、精神的な部分のほうが大きい。

そのひとつ、人間関係をどうつないでいくか、維持するかという命題が、会社という看板がないだけに常に付きまとう。まあ、その看板も今どき大して意味がなくなっているけれども。

畢竟、人間は独りでは生きていけない。誰もがロビンソン・クルーソーにはなれっこない。

なぜここで突然、ロビンソン・クルーソーが出てくるかと言うと、今、これを読んでるから。

この方がこんなに達者な書き手とはシラナカッタ。面白いだけでなく、めちゃくちゃ勉強になる。

ちなみに、この本、ローカルコワーキングが参考にすべき事項がいっぱい出てくる。駅からめちゃくちゃ遠い、住宅街の中にポツンとある居酒屋が、何故、こんなに流行っているのか、が判る。コワーキング運営者にはオススメ。

オススメと言っても読まない人が多いから貼っとこう。

で、そういえば、とまた本棚を漁ったらこれが出てきた。奥付には「1993年7月5日第36刷発行」とある。

まあ、それはいいとして、話を元に戻すと、リアルにつながれる人がいるから、我々はなんとか生きていける。

人のつながり。

コワーキングはそこをケアしてくれる。

コワーキングは単なる作業場ではない。作業場、それは孤独を意味する。

そうではなくて、人と人をつないで、相互に手を貸し合って価値を生み出す活動の拠点であり、そのための仕組みのことをコワーキングという。

それには、コミュニケーションが欠かせない、というか、コミュニケーションがなければ成り立たない。

コワーキングでは仕事はする。勉強もする。

しかし、仕事しながら、勉強しながらの、他愛もない会話の一つ一つが、お互いの精神の安寧につながっている。

と言ったら大げさに聞こえるかもしれない。

が、本当にそうなのだ。疑うのなら、一度、体験してみるといい。

境遇を同じくする者同士でできている集団、つまり、オフィスで仕事する企業の同僚たちとは違って、それぞれが全然違う属性、背景、個性、思想、哲学、課題、悩み、夢、事情、人間関係を持つ者が、たまたま、ホント、たまたま居合わせて、言葉を交わす。

そこには気恥ずかしさと同時に、自由に話せる開放感もある。

もちろん、礼儀は弁えたうえで。

が、話してるうちに、相手の人柄が判ってきて、冗談を飛ばしたりするようになる。つまり、コネクト、つながる。

我々に必要なのはこれじゃないか。

ぼくはそう思う。

P子さんともいろいろ対話した。それで、いろんなことを教えてもらった。

たとえば、今、ぼくが取り組んでる、これまでに書いたnoteのKindle化について、とか。これ、Vol.1を去年の9月に出したっきり、そのあとが出せていない。

原稿はあるんだから、さっさとやれよという話だが、書くのと本にするのとでは、やることが違う。これを独りでやってると、ついつい煮詰まってしまう。

ところが、そうして話してると、ああそうか、そうやればいいのか、というヒントも得られるし、なんでそんなにイラツイていたんだろう、と冷静になれる。

コミュニケーション、大事という話。

そういえば、こういう話もあった。

先日、廃校になった小学校の敷地の一部でキャンプ場を経営している人がカフーツに来られたのだが、だったら空いている教室を利用してコワーキングやったらどうか、そしたらキャンプ場でのワーケーションもできるし、と提案した。

と話してたら、P子さんは、その先行事例をこともなげに「ここ、それ、やってますよ」と、URLを教えてくれた。参ったね。

コワーキングには、それこそいろんな人がやって来る。この人たちとの縁、それ自体がコワーキングの価値だ。

その価値を他の人とも分け合う。それが本当のコワーキングだと思う。

いかん、思いの外、長くなってしまった。悪い癖が出たのでここらで締めよう。

そうそう、彼女がふと漏らしたこの言葉を共有して終わることにする。

「やっぱり、外、出な、あかんよね〜」

はい、それに尽きます。

ということで、今日はこのへんで。

(トップ画像:Annie Spratt

ここから先は

0字

メンバーシップ ¥ 500 /月

「Beyond the Coworking 〜移働の時代〜」では、2010年に日本初のコワーキングス…

BASICプラン

¥500 / 月

最後までお読みいただき有難うございます! この記事がお役に立ちましたらウレシイです。 いただいたサポートは今後の活動に活用させていただきます。