【S1|形のルール】口が消えた #5
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第5話|助走の時間
外側の前提が消えたとき、私たちは戸惑う。
形は宙に浮き、
判断はむき出しになる。
それは、堕落の始まりのようにも見える。
何でもできる。
だから、何となくそれらしく整える。
理由は曖昧で、
言葉は後づけで、
形は表面的になる。
そういう時期は、確かにある。
けれど、それは終わりではない。
助走だ。
前提が崩れたあと、すぐに新しいルールは生まれない。
足場が消えた瞬間、
まず起きるのは混乱だ。
その混乱のなかで、試行錯誤が繰り返される。
形は揺れる。
揺れながら、
自分の拠り所を探す。
私は、それを退化とは思わない。
むしろ、次の跳躍の前触れだと思っている。
制限に守られていた時代が終わり、
根拠を内側に探す時代が始まる。
その移行期は、
どうしても不安定だ。
だが、不安定であることは、
止まっていることとは違う。
跳ぶ前の身体は、必ず一度沈む。
では、どこまで沈めば、
次の高さに届くのだろう。
つづく。
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※前提が変わったことで、形や判断に迷いが生まれる場面は多くなっています。そうした構造の整理からご一緒することもできます。
→ 言葉になる前のものを、構造として捉え直す
▼ 今回と同じぐらい、伝わりにくいテーマに挑戦しています(笑)
▼ こちらはある意味わかりやすい?
▼ 老いとわかりやすさについて考えました
