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【S6|外伝】創造と破壊---デザインが架ける橋

創造と破壊。

風呂に浸かっていたとき、
ふいにその言葉が浮かんだ。

「創造的破壊」という言い方のほうが耳に馴染んでいるだろう。

私は、この言葉があまり好きではない。

壊して、置き換える。

そんな単純な話ではないからだ。

進歩は直線ではない。
入れ替わるのではない。

古いものを抱え込んだまま、構造が少しずつ組み替わる。

私は、ある案件で
「全部変えましょう」と言われたことがある。

前の設計は古い。
今の時代に合っていない。

たしかに、そう見えた。

壊すほうが早い。
新しいほうが正しそうに見える。

それでも、壊さなかった。
入れ替えずに、組み替えた。

目立たないが、確実に重心が移るように。

そのとき気づいた。

創造と破壊のあいだには、橋がある。

それは一気には架からない。
欄干を一本ずつ打ち込むように、少しずつ形になる。

創ること、壊すことは派手だ。

だが、橋を架ける時間は地味だ。
そして、地味なほうが難しい。

創造と破壊。

そんなに軽く並べるな。

そのあいだにある時間を、
私は見落としたくない。


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※こうした、壊すでも入れ替えるでもなく、関係性を保ったまま構造を組み替えていくような整理を、実際の仕事や思考の中で行うこともできます。
言葉になる前のものを、構造として捉え直す


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