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【S4|未来感の編集】問いを深める知──科学とデザインのあいだで #4

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第4話|科学とデザインの決定的な違い

1.答えに向かう探究

科学は、答えを導くための知である。
現象を分解し、条件を定め、因果関係を明らかにする。
その目的は、「なぜそうなるのか」を説明することだ。

問いは、答えに到達するための通過点として置かれる。

2.問いを保持する探究

デザインは、必ずしも答えを出すことを目的としない。
むしろ、問いを保ち続ける。

何がわからないのか。
どこに違和感があるのか。
なぜ納得できないのか。

問いは、解消されるべきものではなく、
深められる対象になる。

3.説明と理解の違い

科学は、
世界を説明する。

デザインは、
世界を理解させようとする。

説明は、
正確さを求める。

理解は、
納得を求める。

そこには、感情や経験、文脈といった要素が入り込む。

4.わからなさを扱う力

科学は、わからないものを定義の外に置く。
測れないもの、再現できないものは、扱いにくい。

一方でデザインは、わからなさそのものを扱おうとする。
曖昧さや違和感は、排除すべきノイズではなく、次の問いを生む素材になる。

5.知の役割を分ける

科学とデザインは、優劣の関係にあるわけではない。
役割が違う。

科学は、世界を安定させるための知だ。
デザインは、世界を揺らすための知だ。

この連載では、答えを急がない知のあり方を、未来を考えるための
足場として提示していきたい。

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