ショートエッセイ:「おまかせください」と言えるまで
私:「プロっていうものはさぁー」
奥さん:「また始まった。ドリフでしょー」
先を越された。
私:「ドリフの大爆笑のエンディングでさー」
奥さん:「笑いのことなら、でしょー」
また、先を越された。
私は、酔うといつもこの話をする、らしい。
ドリフの大爆笑のエンディング、
ドリフのメンバーが、スーツでビシッとキメる、あれだ。
ばかばかしい、でもサイコーに笑える珠玉のコントのあと
「笑いのことなら、お任せください~」、
と、にこやかに歌う。
仕事に、生活に、
この意味は何だ、
このままでいいのか、
私はどこに向かっているのか、
と、思い悩んだとき、
必ずこの歌詞を思い出す。
私:「あれだけの笑いをやってるから、言えるんだよ」
「ちゃんと、やり切ってるから、言っていいんだよ」
奥さん:「カオルも、デザインのプロなんでしょー?」
私は、まだまだだ。
足元にもおよばない。
でも、いまなら、
いっしょに口ずさむことぐらいはできる。
それで十分だ。
おわり
▼ 笑いもデザインも、センスだけでは成立しない
▼ 好きで続けたものが、いつか強みに変わっていく
▼ 思想を語るだけで終わらせず、形にする
