【S6|外伝】好きこそものの上手──デザインに好かれる考え方
1.社会的固定観念への問い
「若いころの苦労は買ってでもしろ」
「仕事はガマンしてやるもの」
「好きなことを仕事にできるのは一握り」
そんな言葉を、誰もが一度は耳にしてきた。
だが本当にそうだろうか。
“好き”を遠ざけることで、創造の起点も遠ざけていないか。

2.ドラッカーの言葉がくれた「許し」
ピーター・ドラッカーの『経営者の条件』(The Effective Executive, 1967年)にはこうある。
「自分の強みを生かすためには、不得意なことは他人に任せるべきである。」
この言葉に出会った30代の私は、雷に打たれたようだった。
なぜなら、そこに“許し”を感じたからだ。
3.信念と迷走のはざまで
当時の私は「デザインの心を持てば、どんな仕事にも意味がある」と信じていた。
だからこそ、どんな仕事でも全力で取り組んだ。
だが現実は、「二兎を追う者は一兎をも得ず」。
すべてが中途半端に終わるたびに、自分の信念を疑った。
4.腑に落ちた瞬間──“好き=強み”という気づき
40代後半になって、ある日ふと腑に落ちた。
好きなこと=得意なことをベースにすれば、それはやがて強みに育つ。
それは、年月を重ねたワインの発酵のように、私は完全に熟したのだと感じた瞬間でもあった。
「デザインの心」は間違いではなかった。
ただ、そこに“好き”という軸を置くことが欠けていただけだった。
5.デザインに好かれるということ
“好き”は才能ではなく、方向だ。
突きつめれば、それは誰にとっても強みに昇華する。
芸術家だけでなく、誰もが自分の領域で創造者になれる。
デザインに“好かれる考え方”は、あなたの心の奥底にある「好き」に気づいた時から花開く。
完
「好き」は、ただの感情ではなく、その人が長く向き合える方向なのかもしれません。
得意なこと。
苦にならないこと。
なぜか考え続けてしまうこと。
それらは、まだ言葉になる前の強みとして、静かに形を持ちはじめています。
D4G Worksでは、そうした感覚や違和感を、仕事や表現の構造として捉え直す伴走を行っています。
→ 言葉になる前のものを、構造として捉え直す
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▼ 好きでやり切った人だけが、言える言葉がある
▼ 強みは、他人と比べた瞬間に少し濁る
▼ 好きに、最初から根拠なんてなくていい
