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【S5|自然と文化】手入れするデザイン #1

第1回|手入れとは、支配しないデザインである


手入れ、という言葉が気になっている。

つくる、とは少し違う。
直す、だけでもない。
育てる、というほど大きな身ぶりでもない。

ただ、少し見る。
そして、少しだけ手を入れる。

庭の枝を払うとき、こちらの思い通りに形を決めているわけではない。

どこに光が入り、
どこが混み合い、
どこを放っておくと乱れていくのか。

そういう変化を見ながら、強く決めすぎない程度に整える。

やりすぎると、庭は固くなる。
何もしなければ、荒れていく。

そのあいだに、手入れがある。

デザインというと、
何かをつくることのように思われやすい。

形を与え、
仕組みをつくり、
問題を解決すること。

もちろん、それもデザインだと思う。

でも、つくったものは、
その瞬間から少しずつ変わりはじめる。

人に使われ、場所に馴染み、
汚れたり、ずれたり、古くなったりする。

そこから先にも、デザインは続いている。

むしろ、そこから先にしか見えないものがある。

手入れは、完成しないものと付き合うための方法なのだと思う。

放っておくのではない。
支配するのでもない。

変わっていくものに、少しずつ関わり続ける。

自然と文化のあいだには、いつもこの感覚がある。

自然のままでは、文化にはならない。

でも、文化として固めすぎると、
息が詰まる。

少し伸び、少し乱れたところへ、必要な分だけ手を入れる。

その繰り返しの中で、形は続いていく。

手入れするデザイン。

少し不器用な言葉だけれど、今はこの言葉がしっくりくる。

つくって終わりではないもの。放っておけば失われるもの。
強く支配すると、息が詰まってしまうもの。

そういうものに、どう関わり続けるのか。

この連載では、
そのことを考えてみたい。

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私が運営する「D4G Works」では、デザインを通じて社会や生命の営みをより良くする実践を進めています。
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※つくって終わりではないものがあります。

少しずつ変わり、
少しずつ乱れ、
それでも続いていくもの。

D4G Worksでは、そうした自然と文化のあいだにあるふるまいを、構造として捉え直し、かたちにしていく伴走を行っています。
言葉になる前のものを、構造として捉え直す


▼ 時間が勝手に、整えてくれることもある

▼ 完成させすぎると、息が入らない

▼ 支配する前に、まねてみる


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