ショートエッセイ:女系家族
奥さん主催の飲み会だった。
「カオルさん、女性ばかりでイヤじゃないですか?」
気がつけば、男性は私一人だった。
「いやいや、ウチは女系家族だったから、ぜんぜん平気」
なにげなくついて出たコトバだった。
父親は私が幼いころに亡くなった。
それからは、母親と姉と私の3人家族。
ずっと女性の中で育った。
考えてみれば、私が直感で物事を判断するのは、この影響なのかもしれない。
デザインを生業としている私にとって、これはとてもアドバンテージになっている。
なにより、無理をして生きることがない。
若いころに葛藤がなかったといえばウソになる。
父親になった時、父親を知らないことに正直戸惑った。
子どもを前にして、
「父親って、どう振る舞えばいいんだろう」
そんなことを考えた瞬間があった。
でも、なんとかなった。
私の経験は誰にも替えられないものだと思えるようになった。
いまの私を作ってくれたこの境遇に感謝したい。
それで、飲み会はというと、
そのメンバーのまま3次会まで突入した。
食べて、飲んで、しゃべって、
とても楽しい時間を過ごした。
帰りの電車で、
またふと気がついた。
ウチの3匹の猫もみんな女性じゃん。
私はそういう星の元に生まれたようだ。
▼ 猫も大事な家族です(猫好きさんにオススメ)
▼ ここでも家族について書きました
▼ Kaoruって誰?
