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正直者が馬鹿を見る最悪な世界で、我々の最適解は何か問題



1 散歩と玄関のアナロジー

あなたが池袋駅からジュンク堂書店 池袋本店へ向かい、久しぶりにリアル書店の香りを楽しみ、お天気が良かったので、都道池袋架道橋(びっくりガード)をくぐり、セブンイレブン 豊島西池袋1丁目店の横断歩道をローソン西池袋二丁目店側へ歩き、豊島区立上り屋敷公園を目指して散歩していたとします。

ある家の玄関が空いています。地域の猫は興味深そうに様子を伺っています。いつも開いているのか、一時的なものか、閉め忘れているか分からないけど、あなたは気分よく散歩を楽しんでいるのであり、玄関が空いていても閉まっていても、とくに行動に変わりはないはずです。

言い換えると自他の区別がつき、動機がない状態です。

2 井戸水を汚染しない人も汚染した人も水道代の負担は同じ

井戸水はその土地から得られる貴重な資源ですが、有害物質の地下浸透や井戸等の整備不良などにより汚染されるおそれがあります。

保健医療局健康安全部環境保健衛生課水道担当

井戸水が汚染されていなければ、上下水道の下水道は不可欠でも、上水道代やミネラルウォーター代金を節約できるかもしれません。現実は、水はただではなく、上下水道というインフラが必要です。この井戸水を使えない分のコストは、外部不経済ですよね?
(市場取引によって発生した不利益が市場の外に影響を及ぼすこと。企業の生産活動などによって引き起こされる環境破壊や健康被害など)

3 正直に生きても社会には構造的問題がある

戦争や貧困や格差や差別などの問題が仮になくても、カフカと村上春樹の指摘する疎外と「システム」の問題が、人々を悩ませます。これは、快適な文化的な生活とトレードオフの可能性があります。

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例えば、便利になるほど、複雑になり抽象化されます。手紙や電報と比較すると、メールやSNSのDMがどう通信して届いたのか、過程を想像しにくいはずです。

あるいは、狩猟採集生活で鮭を捕まえて食べることと、昭和のスーパー、平成のネットスーパー、令和のフードデリバリーを比較すると、同様に複雑になっています。生産者と出来るだけ近くなるように食の安全を考える方も、食卓の全てを自給自足で賄うことは不可能です。

個人が自給自足に近い暮らしができても、人口爆発が起きて82億人の人が世界にいるのだから、全員に食の安全に関して機会の平等(結果の平等ではありません)が与えられていないことを、私は気にしています。

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食べなければ死ぬ、明日食べるものがないことは、辛いものです。そんな貧困を、1950年に母方の祖母を結核で亡くした、私の祖父と母は経験しました。児童福祉の支援とか無かったから、シングルファーザーが子育てと仕事を行うなら、再婚することが一般的でした。上手くいかない現実を祖父は具体的に見ていたし、亡くした妻を大事に思うから、安定した鉄道業界で働くことは諦めて、農業なら子どもを見ながら働けるから、東京で働けるようになるまで十数年農業に従事しました。

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この貧困は極めて不便です。しかし、労働力の抽象化が行われにくく、例えば牛を労い励ますことも、田植えをすることも、よその家の農作業を手伝うことも「祖父」という人間性は具体的です。

貧困を良いと言いたいのではなく、昔ながらの働き方は、労働力や役割で抽象化されずに済みます。たとえば、「家族のためのATMではない」と嘆くことや、「妻・母・娘・夫・父・息子」みたいな役割も、伝統的な共同体が残っていた時代は自由がないけど考えずに済む、現代は自由が増えた分だけ「自己責任」で考える必要がある。

カフカと村上春樹の指摘する疎外と「システム」の問題が、人々を悩ませます。我々は、この問題で消耗しないために知恵を使うのがいいと思う。

4 水と安全はタダじゃないのは本当か

現時点では、環境汚染を気にしない企業や、「ドアが開いている」とか「魅力的な領地や資源がある」などその国の都合で奪ったり争うことを無くせずにいます。

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安全保障は技術や軍事の問題ではなく、本質的に倫理の問題です。

例えば、銃やドローンや核兵器などをたくさん持って、税金をたくさん使うのは、安全のためです。もしも、誰も「動機」を持たないなら、コストは減らせるはずです。井戸水が飲めないことと似て、安全が高いのも理由があります。

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日本は、少子高齢化社会であり、資源もない。だから、武装して軍事力で競争するのは不利です。

むしろ、教育と倫理を通してリーダーシップを発揮することで、世界の紛争や悲劇を減らせる取り組みを行える可能性があります。

例えば外交官や企業のリーダーを育てるのに、国内の大学だけでなく、様々な地域の大学と連携して、専門性だけでなく具体的にその地域の国民性や伝統や価値観を理解し人脈のある若者を育てたら、現在より有利に競争できないでしょうか?

結果的に、ドアが開いていても閉まっていても盗むことをしない、常識のある人々が、そうでない人々の起こす問題によるコストを負担する理不尽を減らせます。

5 歴史の審判は事後法だから、正直者は歴史的な視点では有利

歴史の審判は厳しい事後法です。我々は現代の価値観で、例えば奴隷貿易を驚きます。1980年代の『うる星やつら』のギャグや、『みゆき』『タッチ』のヒロインの描き方に現代なら小学館の編集部が止める表現が含まれていると、私は思います。40年程度で、漫画文化も受け取り方が変わっています。

「倫理の義務論と功利主義でこのように考えて下した判断だが、見落としがあるかもしれない。歴史の審判に委ねる」と考えられるリーダーを育てると、長期的な戦略に強くなります。

庶民も、こうした「未来からの視点」を内包することで、より良い選択が出来るから、豊かになります。文化的にも経済的にも。

だから、倫理と教育は理想論ではなく、我々を自由にします。何が可能か、何をすべきでないかを厳密に理解できることは、あなたの強力な武器になります。

6 あなたの人生を豊かにするための触媒としての本稿

論理的により洗練させることよりも、読者を信じて委ねることが重要だと考えました。正しいと思うことを主張するとか説得したいのではなく、読んで下さった方が考える際の視点の提供を意図しているのですから。お友達やパートナーやご家族と、あるいはAIと話し合うための材料にして下さると嬉しいです。

最終的に意見が異なっても、優先順位や価値観が異なることは自然なことです。私もまた歴史の審判を仰ぎたいと、筆を置きます。


Photo by Madison Inouye from Pexels:
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追記

新作です。


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