物語る力、ことばの力、不本意な経験という資源
もこもこでつぶらな瞳のひよこの写真に、「許さない」と吹き出し型のシールを貼ったら不穏ですよね。遠くの方からこちらを見ている白蛇に、「僕がやりました」とセリフを与えたら、何をやらかしたのか不安になるかもしれません。
分脈は物語の大切な要素です。そして物語は、文学・宗教・哲学など、多くの場面で用いられます。また、物語は解釈でもあります。だから、同じ事実も、異なる解釈があり、多様性として理解し合えることもあれば、歴史認識のように相容れないことも起きます。
私は父の自死や、担任に悪意を向け続けられた経験や、自分の障害、年下の家族の喪失など、多くのことがあり、これは何なのか理解するために学びました。まだ、学びの途中です。
思うに、救済を求めるのではなく、苦しみや悲しみの再発防止や、他者の痛みを理解するための資産として、困難や苦しみ抜いた経験をとらえ直すことが、結果として「救済」ももたらすように、私には見えます。
この人生はなんなのか?
この不条理はなんなのか?
そんな問わずにはいられない問いに、「吹き出し型のシール」を貼るイメージングは、困難を生き延びる上で悪くない選択なのではないでしょうか。
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