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〜 昭和の青春 〜 📖『青春の構図 / 曽野綾子』(文春文庫)

📖『こころにしみる日々(上) 〜 愛と喪失と再生の獄中272日間 〜』

📖『こころにしみる日々(上) 〜 愛と喪失と再生の獄中272日間 〜


2023.4.9

📖青春の構図 / 曽野綾子』(文春文庫)

👉NHKテレビのために書き下ろされ、昭和39年7月 桃源社より刊行

P.66、P.70、P.149、P.213、P.241、P.265、P.267、P.268、P.291、P.300、P.313、P.320、P.347、P.355、P.378、P.384、P.393、P.400、P.409、P.425





🎙️やけに純粋な登場人物たち、

しょっ中タバコも吸うし、読み始めて少しして、刊行が昭和39年ということを知り、

「ああ、昭和の話だったんだ」と思った。




そう思って、ほんのりとゆるやかな展開に癒されながら読み進むうちに、やがて囚人で歌人の斎木せいなる人物が出てくる。当然そこの部分が気になりながら、さらに読み進むと漫画のような展開も含めながら、次第におもしろくなってくる。

終盤は各登場人物たちそれぞれのストーリーが交錯しながら、佛教を彷彿させるセリフで物語が締めくくられていく。そう、根底にあるのは👺般若心経なのではと思いたくなるくらい、要所要所にそういった箇所が出てくる。

また、斎木枯生と倫子のストーリーは最後まで一読しただけではその真の意味がよくわからず裏切られたような気がした。しかしそうではなく、再度要所要所を読み返してみると、その物語の本当の意味つまり斎木枯生がなぜ最後にあのような言動をしたのかの本当の意味がわかった。そしてとても哀しくなった。せつな過ぎる。でも全体を通して、とてもいい物語だ(2023.4.9)。

👉ちなみに出所後に知ったのだが、曽野綾子さんはクリスチャンのようだ(2025.2.18)

関連するコンテンツ📖「👺般若心経 ① ~ 全てはあるようでもあり、また、ないようでもある ~ 📖『般若心経のこころ』(心行法話会)より


とらわれの身をたずねむとたよりこし 人恋しさにうち勝つべきぞ(P.70)

倫子はていねいに封を破った。三人は頭をくっつけて覗き込んだ。

👉~ 頭をくっつけて ~ かわい過ぎ(2023.4.9)


「お歌『あかね』にて拝見しました。

学生でいられると、二瓶先生がふれておいでですが、心慰められる思いがしました。

【中略】

お目にかかる折はおそらくないと思いますが、お元気で清らかな作品を、今後も続けて御発表ください。私の生きるはりあいの一つになりました。斎木枯生」(P.150)

「今日、神さまからの贈りもののように聖書が送られてきました。嬉しい驚き、というより息がつまりました。皆は、送り主のことをせんさくしてくれていますが、私は考えません。私には充分わかっていますし、また、誰からであろうと、これが私の宝物になることは、まちがいないからです。

【中略】

ただ、私は、どうしてあなたが、これを私にお送り下さったのか、ということを考えています。こういう場所にいる私への同情からなのでしょうか。それとも……斎木枯生」(P.214)


「私ね、佐倉さんを一ヵ月だか、半年だか、一年だか、愛させてもらうの。

だから、その間、できるだけ佐倉さんの傍にいてね、そしてあの人のしあわせを望むことにしたのよ。つらいけど、それがいいの。だから、佐倉さんがあなたに興味もったら、あなたに傍にいてあげてほしいわ」

「あなた、それ、本気でいってるの?」

「三分の一はそうじゃない。だけど三分の二は本当だわ。私には、それしか、彼を喜ばせる方法を思いつかないのよ」(P.265)

👉主人公の美穂が旅先で知り合った踊り子の彼女もとても純粋無垢で印象的だった。まるで聖母マリアのよう(2025.2.18)


「彼は刑務所から出て来たら生まれていた倫子と親子三人で生活をたてなおそうと楽しみにしていたんだ。

ところがでて来てみたら、細君は生まれたばかりの赤ん坊を置去りにしてどこかへ逃げてしまっていた」
「パパはその時から三木はつまずき出したと思ってる。人の裏切りには極度に弱い人があるからね。それだけ、人を信じている良い人間なのかも知れない」(P268)


「パパ、私ね、さっきからここに坐って、人間の世の中っていやだなぁ、と思ってたの」

「ううん、こたえたっていうほどのことはないけど……頬っぺたをひっぱたかれたような気がするわ。そして私だってこんなに辛いんだから、太秦の……三木さんは……どんなに辛いだろうと思うの。たとえ刑期をおえてでてきても……」(P.300)

👉倫子もとても印象的な子だった。っていうか、物語の登場人物みんなが純粋なんだよね。それにまずは癒される。こんな昨今の汚れた世の中だもんね。。。わしが言うのもなんやけど(2025.2.18)

👉闇バイトとかだけやなしに自民党の裏金問題とか諸々もな。時間が経ったからって帳消しにはでけへんと思うで。裏金議員を起訴せん検察も許せるわけがない!!!(2025.2.18)


「隆一郎と二人で、暮らしてるんです。

私、縁側でミシンか何かかけてて、二人で暮らしてるんです。こんなに言うことがないのに、どうして、隆一郎をひとにやることにしたのかしらって思ったとたんに目がさめて……」(P.347)

👉水野もまたとても純粋な女性だった。物語の最後まで、命がけで子供を思う真剣な思いにこころを打たれる(2025.2.18)


「パパはそれは、斎木枯生さんと縁を切れる人だからなのよ」

【中略】

「だけど、私は違うわ。近藤さんはそう言うの。そりゃ、私だって、斎木枯生さんのことなんか知らないって言えるわ。それにそう言えたらいいたいと思うわ。だけど、知ってしまった以上もう無理なのよね。パパ」

「それが因縁だって……そしてそういう因縁みたいなものに従うのが、近藤さんは当然だと思うんですって……」(P.355)

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🔗️📖P.89『2023.3.8~』


「隆一郎は私と一緒にいさえすればしあわせなんです。それがわかって来ました」

「先生、私、決心したんです。隆一郎といられなくなったら、私、二人で死にます。だから、二宮さんに上げることはできないんです」

「赤ん坊は親の持ち物だという考えはいけませんよ。たとえ、あなたは死んでも、隆一郎ちゃんには彼の人生があるのよ。赤ん坊は生きる権利がありますからね」

「私、そうは思わないんです。この世で、母親の私くらい隆一郎のことを考えてくれる人はいないんです。だからもし、そういう、この世で、たった一つの純粋なものも許されないんなら、私、隆一郎も生きてることはないと思います。」(P.379)

👉こころに刺さる。心中してもええっちゅう意味とちゃうよ(2025.2.18)


「なかなか三木という人は一筋縄ではいかん人でしてね」

👉斎木枯生が収容されている刑務所所長のセリフ

「いや、悔悟はなくはないんですがね。

悔悟 👉悔い改めること

しかし、受刑者の歌というのは必ずしもアテにならんのです。つまり、本当の悪人はいないんだが、意志の弱い人間が多いんです。だから、創作にこめられている気持は嘘じゃないんでしょうが、行動になると、結果的に性こりもなく悪いことをくりかえしたりしましてね。三木も表現力は大変ある方ですが……」(P.387)

👉「本当の悪人はいないんだが、意志の弱い人間が多いんです」「行動になると、結果的に性こりもなく悪いことをくりかえしたりしましてね」というセリフには随分考えさせられた。自分は意志は弱くないだろうか?タバコを1日に4箱吸い、酒に溺れていたあの頃のことを考えると、今はとても自信があるなんて言えない。

👉そのセリフは出所後も私の頭から消えることはなかった(2025.2.17)

👉と同時に、曽野綾子さんがなぜ犯罪者の傾向をよく知っていたのか気になった。取材でもされたのかな(2025.2.18)

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「そうかい。それは悪かったな。

あんたも、林の娘として育てられたんだから、それも仕方ないだろうよ。いやならいやで少しもかまわないよ。ここまで、そんな格好して見せに来てくれたんだってことが、とんだ御苦労さまだったわけだよ」(P.391)

👉斎木枯生はわざわざ会いに来てくれた倫子に悪態をつく。最初にも述べた通り、ひと通り読んだだけではわからなかったんだけど、その深い意味は物語の細部や行間に見事に描かれているんだよね。曽野綾子さんに夢中になってしまう(2025.2.18)


「お義父とうさん、体に気をつけて、ここをでたら、僕たちのところに来て下さい。

日あたりのいい縁側で、朝から、おいしいお酒をつけますよ。そんなことお安い御用です」斎木の後姿は動かなかった。

誰もが何も言わず、只、でて行きかけようとしている斎木の肩に先刻から羽音をたてていた蜜蜂がとまった。斎木は心持ち背をこごめていた。それは自分の心の重荷に耐えかねて、自然に前かがみになってしまったという感じだった。斎木は突然、大きく二度ばかり首をふった。それからあとをふり向きもせずに、静かに暗い廊下の向こうに消えた。(P.392)

👉読み返すたびにせつなくて仕方がなかった。拘置所で読んだ📖『森のなかの海 / 宮本 輝』(光文社文庫)の中で、典弥が母親といったんは出会うものの、すれ違うように別れていってしまう場面と同じくらい。。。(2025.2.18)

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「今のあなたのメッセージ、思い出として、また、証拠としてもらっておきます。

でも、ひとりカタをつけたから、すぐ次、というのはいや。私は一年後のあなたも、自分も信用していません。月日が、あなたと、私の心をさらして、虚偽的な部分を、ようしゃなく洗い流して、本当の誠実さだけを残してくれるでしょう。その誠実さは、誰の何に向って捧げられるものか、今はまだわからない。行ってらっしゃい。バイバイ」(P.400)

🔗️📖P.90『2023.3.8~』


「私は決してまともな気持ちで水野さんにこんなことをしてあげたんじゃないの。

私、むしろ自分の気持ちをすくうというか、ごまかすために、水野さんを利用したんだな。私ね、ちょっとした幸運をもてあそんだのよ。【後略】(👉本で読んでね (^_-))」

「小母さま、昔、私はね、人間が救われるっていうことは純粋に精神的なことなんだ、とばかり思ってたの」

「そんなことはないわよ。私たち、肉体という物質で生きてるんだから」

「百万円ってお金は美穂がひとりで自由にできるなんて、夢にも考えられなかった大きなお金だけど、別の言い方をすれば、百万円ぼっちで一応、一人の人を生かしてあげることができるのね。美穂、ちょっと気が楽になった」(P.409)

👉詳細は本で読んでね ^_-☆(2025.2.18)


「大丈夫だわ」

「何が?」

【中略】(👉本で読んでね (^_-))

「そうなの、私たち何にでも別れられるのよ。それで何かに又、めぐり会うの。私いつもそう信じてる」(P.425)

👉この本の中に出てきたいちばん好きなセリフだ。踊り子の彼女の。とても印象に残り、勇気づけられた。吉本ばななさんも📖『パイナップルヘッド』(幻冬舎文庫)の中で似たようなことを言っている。

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👩‍💻「青春の構図」(NHKアーカイブス)

👩‍💻「青春の構図 [DVD]

👉テレビドラマではなく、その後に新たなキャスティングで制作されたもののようだ。ストーリーも、ある部分だけがクローズアップされているようなふいん気。やっぱり昭和38年のテレビ放映時のものが観たいな、キャスティングも魅力的だし。。。今のところ、ネットを探しても見つからない(2025.2.18)

🔗️📖P.94『2023.3.8~』





『【隣の🔪犯罪論】 〜 誰もが超えてしまえる、その一線 〜』

【隣の🔪犯罪論】 〜 誰もが超えてしまえる、その一線 〜

🐦‍⬛🐦‍⬛❤️ここしみとは一線を画する異色作


⚠️【速報!】

となはん、ゲスト❤️スキ率75%突破。
読んだ4人のうち3人が、外の世界から。
“届いた”を超え、“共鳴した”文学




がとありまふ





📢コンテンツを読んでくださった方へ

これは実は、全体でひとつのリアルなストーリーになっています。

🔰📖『ここしみ』 超・あらすじ

👉ざっくりと全体を把握したい方へ

📖『ここしみ』って?

👉全体像。壮絶な日々の果てに綴られた“特別な一篇”。こころに灯る何かを感じてもらえたら。。。

壊れた人生。それでも生かされた。だから今語り始める。「」、「再生」、そして「本当自由」の物語。私があそこで過ごした272日間と、その後の壮絶な日々を綴っています。

また、獄中「🏛️訴訟ゲーム」を通じて、冤罪死刑制度司法の闇など、現代社会の深い問題についても斬ります。他に、「🏰ムショトピ」といったゆるーいコンテンツも。

そんな風に、ひとつの人生の軌跡を通じて、生きるとは何か?」「とは?」を問いかけます。

👉気になるコンテンツだけでもOK

👉だいたいの話は各話ごとの短編としても(多分)お読みいただけます


📖『こころにしみる日々(上)~ 愛と喪失と再生の獄中272日間 ~


📖『こころにしみる日々(下)~ 灯りを求めて。出所、そして壮絶な日々 ~


💠コラム的な:』 👉📖『ここしみ(上)(下)』から抜粋したエッセイ集


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リンク元コンテンツ 🔗📖「🎹ビクター救出策はあるか? ~ むきになることの愚かさ ~ 🏠第2の人生プロジェクト ⑥

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