【大相撲】『土俵祭』①(令和八年 五月場所)
令和八年五月九日(土)
大相撲五月場所(夏場所)の
『土俵祭り』に行ってきました!
今回はその『土俵祭り』について書いていきます!
また、当日撮影した動画を記事内に埋め込んであります。
文字で読むより動画の方が伝わると思いますので、是非動画もご覧ください!
【『土俵祭』とは】
『土俵祭』が行われるのは、
大相撲の本場所が開催される初日の『前日』です。
前日に行われる『祭り』というと、
神社などで行われるお祭りの「前夜祭(宵宮)」みたいな感じで、賑やかなものを想像する方もいるかもしれません。
しかし、『土俵祭』は神様をお迎えし、
土俵を清め安全を祈願するための神事で、
とても静かで厳かに執り行われます。
『土俵祭』の概要は相撲協会のサイトに下記のように書かれています。

【『土俵祭』は見学できる?】
本場所の『土俵祭』は一般にも公開されていて、どなたでも無料で見ることができます。
席は先着順ですので、良い席を確保したければ早めに並ぶ必要があります。
令和八年五月場所の土俵祭の詳細です⬇️

土俵祭は10時に開始され、約30分程度で終了します。
ちなみに現在は「現役力士」は土俵祭には参加しません。
以前は三役以上の力士は参加していたようですが、コロナ禍を期に力士の参加が見送られるようになり、その後まだ参加は再開されていません。
それでは、『土俵祭』当日の様子を見ていきましょう!
【両国国技館に到着】
8時20分頃、両国国技館に到着。
開場予定時刻の9時20分より1時間ほど早く着きましたが、すでに200人ぐらい並んでました。
並んでいる人は基本的に年齢層が高いですが、中には若い人もいます。
男女の割合はパッと見で半々ぐらい。
思ったより女性の割合が多いですね!
50分ほど並んで、予定時刻より10分早く開門。
見学可能な席のなかでは一番前の席、
正面左手の席を確保できました。


土俵上に準備されていました
【『土俵祭り』開始!】
この日の『土俵祭』の流れです。
①祭司入場
②清祓い
③斎主祝詞奏上
④祭幣 並びに 献酒
⑤方屋開口(故実言上)
⑥鎮め物
⑦ふれ太鼓(土俵3周)
①祭司入場
呼び出しさんの拍子木を合図に、
東の花道から三人の祭司が入場してきます。
祭司を務めるのは行司さんです。
その中でも「立行司(最高位の行司)」が
『祭主(斎主)』を務めます。

②清祓い
祭司(脇行司)が短い祝詞を述べたあと、土俵の四方を周り、参列者を順番に榊を振り祓い清める。


③斎主祝詞奏上
『斎主(祭主、立行司)』が正面の白幣に拝礼、柏手を打ち、次いで祝詞を奏上します。
祝詞奏上は、神様を土俵にお迎えし、怪我なく無事に場所を開催できることを祈るものです。
動画ご覧ください⬇️(1分58秒)
④祭幣 並びに 献酒
・祭司(脇行司)が白幣を土俵の四角に置き、あげ俵にお神酒を注ぐ。(献酒)
この白幣を土俵の四隅に置くことにより、その内側である土俵が神聖な場となるのだという。

それが済むと、
祭司(脇行司)が土俵上の祭壇を片付け、全祭司が白幣を手に取り土俵を降りる。
土俵の四隅の白幣については、『土俵祭』終了までそのままの位置に置かれ、土俵祭終了後に「吊り屋根」の四方の房に取り付けられます。

⑤方屋開口(故実言上)
祭主が軍配を左右に振り、言上を述べます。
『方屋』というのは「土俵」もしくは「相撲場」を意味し、
「開口」、つまり『土俵開き』を宣言するものです。
まず、勝ち負けの定義を述べ、清らかな場所を選び五穀豊穣を願い土俵を開くといった内容のことが言上されます。
動画ご覧下さい⬇️(2分7秒)
⑥鎮め物
土俵中央に予め開けておいた穴に、
縁起物の六品
勝ち栗、榧の実、昆布、するめ、洗米、塩
を『鎮め物』として埋め、
お神酒を注ぎます。

動画ご覧下さい⬇️(1分16秒)
その後、
斎主が土俵の四方の『徳俵』にお神酒を注いで廻る。

⑦ふれ太鼓 土俵3周
最後に『ふれ太鼓』の登場です。
担当するのは呼び出しさんたちです。
東の花道から2組のふれ太鼓が登場し、
土俵の周りを3周します。
それまで厳かに行われていた土俵祭りが、
ふれ太鼓の軽快なリズムで、ガラリと雰囲気が変わります!
この音を聞くと、
いよいよ明日から相撲が始まるんだなと、気分が高まりますね!
動画ご覧下さい⬇️(2分52秒)
・土俵祭終了
土俵の周りをふれ太鼓が周り終え、
拍子木が打たれると土俵祭りは終了となります。
所要時間は約30分(この日は20分ぐらいでした)と短い時間ですが、
相撲が『神事』であるとことがよくわかります。
また、最後にふれ太鼓が周ることで、『神事』だけではなく『興行』であることもわかります。
そう、相撲は神事でもあり、興行でもあるのです!
【優勝額贈呈式】
土俵祭りが終わると、
国技館の外で『優勝額贈呈式』が行われます。
『優勝額贈呈式』というのは、
国技館に飾られる「優勝額」を優勝力士に贈られる式です。
国技館で本場所が行われるのは年に3回。
1場所おきに行われるので、
一度に2場所分の『優勝額贈呈式』が行われます。
今回は初場所と3月場所(大阪場所)の分となります。
国技館に飾られ、五月場所の初日にお披露目される巨大な額と、優勝力士本人に渡される小さい額(それでも大きい)の2種。

土俵祭が終わると人が殺到して人だかりになる。
土俵祭りを見終わったあと、国技館の外に出ると、優勝額の前は既に人だかりになっていました。
贈呈式が始まると、みな一斉に撮影しだし殺気立つ!

怪我のため五月場所は休場となる。
代わりに師匠の安治川親方が代理で受け取る。

贈呈式が目当てで来ている人もいるようで、土俵祭りを途中退席してこちらに来たり、あるいはそもそも土俵祭りを見ずに最初から贈呈式の場所取りをしている人もいるのだと思います。
贈呈式が終わると国技館で行われるこの日の式は全て終了となります。
【番外編】 ふれ太鼓(外回り)!
土俵祭が終わり国技館を出て、両国界隈を少しぶらぶらしたあと、食事をする。
食事を終えて店の外に出ると、
何やら遠くから太鼓の賑やかな音が聞こえてきた!
『あっ、ふれ太鼓だ!』
音のする方へ足早に向かっていくと、
やはり相撲の『ふれ太鼓』の御一行だった。
外回りのふれ太鼓は、
以前「築地」で何度か見ているが、
本場の『両国』では初めて見る!
これはついてる!
と、しばらくふれ太鼓の御一行について行きました。
ふれ太鼓を行うのは、
先述の通り『呼び出しさん』たちです。
太鼓の音で、明日から相撲が始まることを、
近隣にお知らせして廻るのです。
行く先々の相撲部屋や地元のお店に立ち寄り、
初日の取り組みを呼び上げます。
この「取り組みを呼び上げる」ことが、
呼び出しさんがふれ太鼓を担当する理由です。
動画ご是非覧下さい⬇️(5分36秒)
これも、両国界隈の風物詩なんでしょうね!
【最後に】
ということで、
今回は大相撲の『土俵祭』の話しでした!
『土俵祭』は神事ですので、
厳かで普段の場所開催中の国技館とは
雰囲気が全く異なります。
申し込み不要でかつ無料ですので、
機会があれば是非一度足を運ばれてみては如何でしょうか!
・次回予告
予告です。
今回の『土俵祭』の記事で紹介した、
『斎主祝詞奏上』と
『方屋開口』について
文言の『書き起こし』と『現代語訳』の記事を投稿します!
それぞれ1記事、
計2回に分けて投稿しますのでお楽しみに!
■2026.5.15追記
『斎主祝詞奏上』の書き起こしの記事を公開しました!
■2026.5.19追記
『方屋開口』の書き起こしの記事を公開しました!
■2026.5.26追記
『土俵祭』でお迎えした神様は、千秋楽の『神送りの儀式』でお帰りいただきます。
『神送りの儀式』の記事もどうぞ!
それでは、今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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