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【往復書簡】近藤弥生子さま from KEACON。リュックの中なにが入ってる?大人の友だち作りは難しい #7

台湾在住のノンフィクションライター近藤弥生子さんとの【往復書簡】。心の奥にしまっていた言葉を、そっと取り出して深掘りしていくような、そんな二人のお手紙交換です。

〈前回頂いていたお手紙はこちら〉

弥生子さん、
あの白い花は「玉蘭花ユィランホア」って言うんですね!台湾でタクシーに乗ったとき、ジャスミンみたいな甘い香りがしていた理由を20年越しに知ることができるなんて思ってもみませんでした。正直、あの写真に花が写ってたこと自体私は気づいていなかったので、今回思いがけず台湾の文化を教えてもらえてなんだか得した気分です。

今回の写真はリュックにちなんで、
近くの山に家族でハイキングに行ったときの様子を。

県庁舎の移転に絡んだゼネコン汚職事件や、駅のホームで性欲を突然押し付けてくるという身勝手すぎる暴力。今回頂いたお返事は、田舎で優等生をやってた私の日常からは、想像もつかない話の連続でした。

自分勝手で理不尽なルールを押して付けてくるばかりの大人たちに辟易しながら、自分を保つために戦っていた弥生子さんを想像しては、何度も胸がギュッとなりました。ピアスホールを9個も開けたくなる気持ちも、今なら理解できそうです。(人間の耳にそんなに穴をあけられる場所があったことが、驚きだったけど!)

でも、常磐線の同じ車両に
そのおばちゃんがいてくれてほんと良かった!

県庁舎の移設工事がキッカケで、弥生子さんの暮らしは一転することになってしまったけど、その工事がなければ弥生子さんの気持ちを軽くしてくれたおばちゃんとの出会いもなかったんですよね。なんだか不思議なものです。

汚職が絡んだ工事なんて「絶対悪」だと思っていただろう弥生子さんと、工事のおかげで働けると感謝を口にするおばちゃん。

同じものに対する二人の正反対な視点に「物事は多面的な見方ができること」「自分と他者の捉え方は同じでないこと」を、今回私も再確認させてもらったような気持ちでいます。

昔は田舎で嫌だと思ってたけど、最近は
「佐賀は空が広いね!」と言って貰えるのが嬉しい。

北風と太陽のように、結局人の心にちゃんと届くのは、形ばっかりの正論やルールではなく「温もりを感じられる優しさ」なんですよね。そんな経験をしてきた弥生子さんだからこそ、ノンフィクションライターとしていろんな人の気持ちに寄り添いながら活動している「今」があるんだなと、点と点がつながった思いです。

ピアスにミニスカート、ルーズソックス姿の弥生子さんと「髪色は黒、前髪は目にかからないように」をきっちり守っていた私が、もし30年前の常磐線で隣り合わせになっていたら?私たちは間違いなく目もあわせず、一言の言葉も交わすこともなく目的地で電車を降りていたでしょうね。笑

私は最近、大人になるって
楽しいなって思うんです。

半径数十キロの限られた世界でこれまで生きてきたんだけど、大人になると(特に発信を始めてからは)色んな経験を背中のリュックにたっぷり詰め込んだ人たちと出会えるようになりました。

付き合う相手は自分で選ぶことができるから、合わない人とはそっと離れて、気が合う人とはもっと一緒にいることができる。

30年前だったら友だちになれなかった弥生子さんと私が、今こうして手紙のやり取りをしているのも、不思議な巡り合わせですよね。午後のあたたかな陽が差し込む電車の中で、お互いのリュックの中身を見せ合いながらおしゃべりしているような気分で、往復書簡をやらせてもらっています。

この時間と景色が私にとって何よりの贅沢!
いつか「贅沢」についても弥生子さんと話してみたい。

大人になってから友だちを作るのって、
なかなか難しい。

子どものときのように「一度会ったら友だち!」みたいに全てを受け入れるエネルギーは持ち合わせてないし、毎日顔を合わせるうちに自然と打ち解けていくみたいな場面もそうそうない。仲良くなりたいと思う人に出会ったときは、勇気を振り絞って自分から動くしかない。

引かないで聞いてくださいね。

私はVoicyのゲストに呼んでくれた弥生子さんとまた話す理由が欲しくて、実はかなりドキドキしながら往復書簡を提案したんです。(理由もなく「遊ぼう」って人を誘うのが苦手だから、言い訳を作っとかないと次はもうないと思って必死でした。笑)

初めて話したあのときの対談は、不思議と背伸びせずに本音を出せて、返ってくる言葉も形式的なものではなく「なるほど!」と考えを深めてくれるものばかりで。それが、私はとにかく楽しかったんです。

〈もっと話したい!と思った初対談はこちら>

大人になってからの友だち作りは、
けっこう気合いがいる!
あと、ちょっと恥ずかしい。笑

でも、だからこそ全く違う場所で、全く違う景色を見てきた弥生子さんと、こうして意気投合できることが、子どもの頃のそれよりもずっと贅沢で、誇らしいことのように感じています。

弥生子さんの目に「大人の友情」や「大人の友だちづくり」というテーマは今どう映っていますか?心の中、ちょっとのぞいてみたいです。

KEACON

〈弥生子さんからのお返事はこちら〉

〈過去のやりとりはこちらのマガジンに〉

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