株主リターンで市場を圧倒した8人の異端児CEO|『破天荒な経営者たち』レビュー
著者プロフィール: ウィリアム・N・ソーンダイク・ジュニア
ハーバード大学卒業、スタンフォード大学経営大学院修了。ボストンとサンフランシスコに拠点を置く投資会社ハウサトニック・パートナーズの創設者兼マネジング・ディレクター。それ以前に勤務していたT・ロウ・プライス・アソシエーツではビジネスサービス分野の初期の投資調査を行い、ウォーカー・パブリッシングでは取締役まで務めた。ハーバードやスタンフォードのビジネス・スクールや、欧州経営大学院、ロンドン・ビジネス・スクールなどで講義を行ったこともある。アルタ・カレッジやコンチネンタル・ファイヤー&セーフティ・サービス、カリリオン・アシステッド、レメイト・バスキュラー、リバティ・タワーズ、オアシス・グループ・リミテッド、QMCインターナショナル、ホワイト・フラワー・ファームなどの取締役を務めている。
今回の記事は、並外れたパフォーマンスを出した8人のCEOの共通点を分析した本です。ここ最近読んだ本の中で一番読んだ本でしたので紹介します。
この記事では、本の要約をするのではなく、輪読会を行うにあたり、私が読んだ感想や本からの学び、一部引用を紹介するものです。輪読会用のメモなので、一般的な記事のようにきちんと整理されているわけではないのでご了承ください。本の要約を読みたい場合は、以下の方が書かれている記事をご覧いただければと思います。
感想
ビジョナリー・カンパニー2を思い出した。あの本の中で出てくる経営者によく似ている。
古風で内向的。
分析的で、カリスマではなくて、表に出てくることを嫌う。
落ち着いているが、行動するときは大胆に行動する。
ハリネズミではなく、キツネである。
他の分野での経験がある。
7つの習慣ではないが、2つの要素を組み合わせるというのも見られた傾向だった。
人と同じことをやっていても、同じような結果しか出ない。
自分の頭で考えて、答えを導き出して、それを実行する。
深く分析し、勝てる道筋を見つけて、タイミングを見極めて果敢に攻めなければならない。
ファイナンスの大事さを突きつけられた一冊だった。
分権化はするが、資本管理は集中化する。
成長ではなく、一株当たりの価値を上げることに集中する。そのために、自社株買いを頻繁に行う。
EBITDAの発明。
今、一番使われている指標がこれだと思う。これを発明するのはすごい洞察力だと思う。
どの経営者も長期に渡って、年率20%以上のリターンを出しているのはすごすぎる。
自社株買いはあまり行われている印象がないが、とても効果があるのだろう。
載ってたか不明だが、自社株買いした後は、償却してたのだろうか?ずっと保有し続ける?
人材
給料は低いが、優秀な人材を集めるというのはどうやっていたのだろう。
自社株買いを社員にさせ、忠誠心の高い社員をうみだす。
ストックオプション。やはり効果はあるのだろう。
分権化して、干渉せず、オーナーシップを与えると、社員や他の経営幹部は積極的に働くようになる。
CEO
偉大さを評価するには、以下の3つの指標
在任中の株価の年間リターン率(複利)
同じ期間の同業他社のリターン率
幅広いマーケット(通常はS&P五〇〇を参照する)のリターン率
成功するためには、二つのことをうまく行う必要がある。
事業を効率的に運営する
そこで得た現金をうまく使うことである
資本の使い方について基本的に五つの選択肢
① 既存の事業への投資
② ほかの事業の買収
③ 配当
④ 負債の返済
⑤ 株の買い戻し
資本を調達するためには三つの選択肢
① 社内のキャッシュフロー
② 債券の発行
③ 株の発行
バークシャー・ハサウェイの保険子会社であるナショナル・インデムニティのフロート。保険料を受け取ってから支払いに至るまでには期間があり、それが潤沢なキャッシュを生み出しており、バークシャーの買収資金として使われた。
これは賢い。これまで、何でバフェットは保険会社を買ったのだろうと思っていたが、こんなカラクリがあったのだと知れてよかった。
アマゾンの例を思い出す。
事業や投資
何かを計画する時点で、リターンが20%以上出ると見込めないものはそもそも案として上がってこない。
Impact、Efficiency、Easinessという3つの指標で判断するのはあるが、実際の効果をきちんと見なければならなければならない。
引用
CEOの偉大さを評価するために必要な数字は三つしかない。在任中の株価の年間リターン率(複利)と、同じ期間の同業他社のリターン率、そして幅広いマーケット(通常はS&P五〇〇を参照する)のリターン率である。
CEOとして成功するためには、二つのことをうまく行う必要がある。事業を効率的に運営し、そこで得た現金をうまく使うことである。
CEOには、資本の使い方について基本的に五つの選択肢(① 既存の事業への投資、 ② ほかの事業の買収、 ③ 配当、 ④ 負債の返済、 ⑤ 株の買い戻し)があり、資本を調達するためには三つの選択肢(① 社内のキャッシュフロー、 ② 債券の発行、 ③ 株の発行)がある。
「みんなと違うことをしなければ、優れたパフォーマンスを上げることはできない」 ――ジョン・テンプルトン
今日では経営者や投資家が普通に使っているEBITDA(利払い・税金・償却前利益)などの言葉や概念をビジネス用語に組み入れたのは、マローンなのである。
なかでもEBITDAは特に新しい概念で、マローンは損益計算書をそれまでのだれよりも深く精査して、利子や税金や有形資産・無形資産の償却費が引かれる前の純粋に現金を生み出す能力を算出した。
因習打破的なCEOは、トップの仕事には新しくて繊細な思考が必要であり、カリスマ的なリーダーシップではなく、社内の資源を注意深く育てていくべきだということを教えてくれている。
バフェットは保険においても投資においても、長期的な成功のカギとなるのは「気質」であり、「みんなが強欲になっているときは恐れ、みんなが恐れを抱いているときには欲を出す」ことだと言っている。
バークシャーに売却するということは、所有者や経営者にとってウォール街に監視されることなく経営を続けながら流動性を確保することができる類のない機会なのである。
「自分の頭で考え抜くことができることこそが、彼をリーダーたらしめる」――ウィリアム・デレズヴィッツ
CEO(最高経営責任者)の評価は、任期の間に内部留保金一ドルに対して最低一ドルの価値を生み出したかどうかで決まるというのである。
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