【HSP/INFJ】わたしを束ねないで──役割からの解放とは
私にはいくつかの顔があります。
妻の顔。
母の顔。
社会人の顔。
子どもと夫のことは大好きだし、仕事に不満があるわけでもない。
それなのに、自分に課された役割に時折プレッシャーを感じることがあります。
そんなとき思い出す詩があります。
新川和江さんの『わたしを束ねないで』という詩です。
わたしを束ねないで
あらせいとうの花のように
白い葱のように
束ねないでください
わたしは稲穂
秋 大地が胸を焦がす
見渡すかぎりの金色の稲穂
上記の第一連が有名ですが、ここでは私が好きな第四連・五連を。
わたしを名付けないで
娘という名 妻という名
重々しい母という名でしつらえた座に
坐りきりにさせないでください
わたしは風
りんごの木と
泉のありかを知っている風
わたしを区切らないで
,(コンマ)や.(ピリオド)いくつかの段落
そしておしまいに「さようなら」があったりする手紙のようには
こまめにけりをつけないでください
わたしは終りのない文章
川と同じに
はてしなく流れていく 拡がっていく
一行の詩
なんてよい詩なんでしょう。
精神が肉体からはなれていくような解放感。
「妻」「母」「社会人」という服を脱ぎ捨てて、大自然の中で本来の自分自身に還っていくような感覚をおぼえます。

私達には、他者や社会から求められている役割があります。
社会的な役割を持つことは、責任感や当事者意識の向上など成長の機会を得られる反面、プレッシャーや「自分らしさ」の喪失をもたらすことがあります。
そんな中で、『わたしを束ねないで』という詩は、他者の目や社会の常識に縛られず、自分自身の心の声に耳を傾け、自分らしい人生を歩むことの大切さを教えてくれます。
役割をプレッシャーに感じる一方で、安心感もあります。
役割があるということは、人と社会とのつながりがあるということ。
社会や人の役に立つことを重視するHSPやINFJにとって、役割を果たすことに喜びを感じるのもまた、自分らしい姿なのです。
そして、
夫と息子と過ごす大切な時間。
職場の役に立てる喜び。
それは決して「妻」や「母」や「社会人」としての役を演じて得たものではなく、「一人の人間」として感じている幸福なのです。
自分らしく生きる。
私にとってそれは「社会的な役割を果たす」だけでも「自分本位に振る舞う」のでもなく、「『ありのままの自分』と『社会の中の自分』を共存させる」ということなのかもしれません。
私にはいくつかの顔があります。
母の顔。
妻の顔。
社会人の顔。
ありのままの私の顔。
「役割のある自分」と「ありのままの自分」。
手を取り合って生きていきたいものです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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追記(2025.8.27)
noteマガジン様の#最近の学び 記事まとめに追加していただきました。
ありがとうございました!
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